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平成最後の敗戦の日・明治維新150年の夏に。読みたい3冊


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▲個人的厳選:いまだから読みたい・読み返したい3







1■なぜ戦争を回避できなかったのか?黒歴史・自賛史観を超えて ■





▼『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 

加藤陽子さん著/朝日出版社/2009年刊


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明治維新後、

「世界最高の頭脳」と称された

日本の指導部が、

「ごく普通のよき日本人」が、

「もう戦争しかない」と思ったのは

なぜか?




「軍部が暴走し、庶民が抵抗

できなかった戦前は黒歴史」

という一面的な歴史観

(その裏返しとしての

日本はこんなに凄かったという

自賛史観)ではない、

侵略・被侵略の図式では見えて

こない視点を提供してくれます。




歴史に学ぶエキサイティングさと

現代に活かせる具体的ヒント満載。








2■明治維新150年、賊軍・官軍の相克から読み解く■





▼『賊軍の昭和史』

半藤一利さん・保坂正康さん著

東洋経済新報社/2015年刊

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「明治維新の”官軍”が始めた昭和の

戦争を、国が滅びる一歩手前で

なんとか終わらせたのは、

全部”賊軍”の人たちだった」






先の戦争で国を破滅へと向かわせ、

今なお日本を振り回す

”官軍”なるものの正体を明らかに

する―というキャッチに魅かれて購入。




まだ斜め読みなのですが、

明治維新が現代にまで与えている

影響を解き明かしていて、

非常に興味深いです。






以下は、個人的見解です。




明治維新は、エリートの

「上からの革命」で、

敗戦もある意味「上からの革命」だった。

それが受け入れられたのは、

「無茶な戦争だけはもう絶対に

御免だ」という国民的合意が

もちろんあってこそですが、

いつのまにかそれが「錦の御旗」

になってしまったのではないか。



左派リベラルが

戦後マジョリティとなった時、

戦争を担った人達が一転して

”賊軍”扱いされ、あまりにも

「無駄死にだった」と冷遇され

すぎたために、遺族の方々の

「自分達の家族・縁者をそこまで

言われたくない」という思いが

強まっていったとしても、

無理はないのではないでしょうか。



それに加えて、

「戦争には負けていない」という

”官軍”でありたい人達からの

「下からの革命」が、現在のヘイト

草の根右派ムーブメントなのではないかと。





その思想的源流と処方を探るために

有効な視点と感じます。









3■地位協定―「交戦」を拒否できない戦後日本のパラドックス■






▼『主権なき平和国家』

伊勢崎賢治さん・布施祐仁さん著/

集英社クリエイティブ/2017年刊

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戦後、平和憲法によって

戦争を放棄し、平和国家として

歩んできたはずの日本。


しかし戦後日本は、果たして

「平和」だったのでしょうか?



その「平和」は、戦後一貫して、

沖縄に基地をしわ寄せして、

沖縄を「憲法番外地」にすることで

成り立ってきたものではないでしょうか。


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なぜ外国軍隊の駐留が必要なのか?


主権と憲法の根源に関わる問題が

放置され、その矛盾が集中して

きたのが沖縄だったのではないでしょうか。



 


憲法で交戦権を否定しているはずが、

日米地位協定によって、実際は

アメリカの戦争への拒否権がない。



地位協定の国際比較によって、

それを明らかにしているのが本書です。





世界でも例を見ない不平等な

日米地位協定のもとで

米軍を駐留させていることで、

アメリカの「自由出撃」を可能にしている。


つまり戦後一貫して、

国際法上は「自動交戦国」だったと。





果たしてこれが独立国なのか?




「主権のない平和」状態を、

これからも続けるのか?


「勝てば官軍」だから、

アメリカについていけばいいのか?




これは沖縄だけの問題ではありません。

現憲法下で、日本中いつでもどこでも

アメリカの戦争に使うことが出来る。






戦後73年。


改めてこの現実から出発して、

現状がどこから来たのかを学び、

過去の歴史からヒントを得て、

少しずつでも変える途を

探っていきたいと思うのです。






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正午、今上天皇が出席する最後の

戦没者追悼式典を見ながら書き始め、

夜、「ノモンハン~責任なき戦い」を見ながら。






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筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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by shuklm | 2018-08-15 21:13 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)