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【時事】国連総会:国旗掲揚で存在を示したパレスチナ、際立ったイスラエルの孤立。そして第3次インティファーダの報が…。




「爆弾スピーチ」は封印。しかしモトは取った?





「国連総会で、パレスチナ代表が

オスロ合意放棄を宣言する可能性アリ」

という情報を、以前当ブログでも

紹介させていただきました。




実際パレスチナでは、

「和平交渉なんてもう無駄だ。

イスラエルの占領も入植も

全然止まらないじゃないか。

オスロ合意なんて知るか!」という

声が大きくなっているのですが、


930日のアッバス議長の国連総会演説は、

それをそのままぶつけるものではなかったようです。





現在衝突が悪化しているエルサレム情勢や

イスラエルの入植等を非難しつつも、

オスロ合意の交渉テーブル自体を

叩き壊して最終決別する、とまでは

踏み込まなかった。





パレスチナ内では「爆弾発言どころか

打ち上げ花火にもならなかった」と

揶揄されているようですが、

和平を仲介してきた欧米諸国は

胸をなでおろしたようです。





私も、ホッとしました。



問題山積のオスロ合意ですが、

交渉ドアが無いよりは絶対いい。






印象的だったのは、パレスチナ国旗が

掲揚された際のアッバス議長の高揚でした。


10/01付 FNNニュースより

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00304550.html





総会演説後、パレスチナ国旗掲揚の

セレモニーが行われ、加盟各国の旗と並んで、

オブザーバー国家としてのパレスチナ国旗が

国連本部前に初めて掲げられました。



日本を含め各国の外交官ら数100人が参列し、

パン・ギムン国連事務総長が祝辞。





かつて掲げることすら禁じられた

パレスチナ国旗が国際社会の場でひるがえり、

アッバス議長も「歴史的な瞬間だ」と

感極まっていたようです。




悲願の「加盟国家承認」へ前進し、

得るものはあったということろでしょうか。






しかし、状況は全く楽観できません。







対照的だったイスラエルの孤立。危惧される暴発。






国連総会の場で気にかかったのは、

イスラエルのネタニヤフ首相の孤絶です。




パレスチナの国旗掲揚や演説が

拍手や喝采に包まれたのに対して、

イスラエルの演説は完全アウェーな雰囲気。




アッバス議長の翌日に登壇した

ネタニヤフ首相は、43分間の演説の間に

2度も中断して各国代表を睨みつけ、

国連と総会そのものに対して

「不当なイスラエルバッシングに走っている」と非難。



そしてそれ以上に、イラン核交渉の

6か国協議合意への敵意を露わにし、

「イランの核クラブへの乱入を許さない」と、

6か国合意を成立させたアメリカなどを激しく攻撃しました。






「パレスチナ国家を承認しない」

「イラン核開発絶対阻止」を公約にしてきた

ネタニヤフ首相としては、完全に

メンツを潰された形になっています。



イスラエル国内では、与党党首とはいえ

薄氷の連立政権のため、

右からは「パレスチナに対して弱腰だ」と非難され、

左からは「和平を破壊している」と

常に批判にさらされています。




国内でも国際社会でも孤立する中、

軍事的手段で一気に挽回しようと

「追い詰められた者の暴発」に

なってしまうのではないか…。

それを本当に危惧しています。






急激に悪化する現地情勢。「第3次インティファーダ」の報道も。





パレスチナ・イスラエル現地では、

エルサレムでの流血をきっかけに、

ヨルダン川西岸地区全域へ衝突が拡大。



イスラエル治安部隊には実弾射撃が許可され、

未成年を含むパレスチナ人が銃撃を受けて

毎週数10人単位の死傷者が出ています。


それに対する報復事件も続き、

104日には「第3次インティファーダ」

という見出しで報じられる事態になっています。






今回の衝突の直接の原因は何だったのか?

なぜこんなことになっているのか?




このことは、別記事で詳しく書きたいと思います。




とにかく、私などの危惧が当たらないことを願います。






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by shuklm | 2015-10-11 15:33 | エルサレム・和平・国際監視 | Comments(0)