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繰り返される心ない暴言と沖縄差別。「モグラ叩き」を終わらせる道は?


高江で、「神の棲む、やんばるの森」が

法的根拠もなく伐採され禿山にされて

ヘリパッド建設が強行されるのを、

なんとか止めようと集った人たちに対して

投げつけられた、「土人」「シナ人」という言葉。



本当に、沖縄の人たちに対して、

恥ずかしく申し訳ない気持ちで

いたたまれずにいます。



その差別発言をした大阪府警の2人の警官と、

大阪府警に非難が集中。

彼らをねぎらった松井・大阪知事の

ツイッターは炎上。

「大阪人は差別主義者」という

排斥まで広がる事態に。



しかし怒りの矛先を

そこに向けて罵倒しても、

それだけでは解決しないのではないか…

と感じます。


なぜ、こんなことが繰り返されるのか、

そのことに向き合わないと。



大阪だけが特殊なのでしょうか?

そうではないと思います。




沖縄で、大阪府警の若い彼らに、

思わず「土人」「シナ人」と

発言させたのは誰なのか。



それは本土の私達じゃないのでしょうか? 



私達が、ヘイトスピーチや沖縄差別を

ずっと放置してきた当然の帰結だと思います。



暴言を吐いた彼らを免職しても、

単なるトカゲのシッポ切り。


松井大阪知事や、

問題と思っていない鶴保沖縄相を

攻撃しても、ただのモグラ叩き。


また違う人間が現れるでしょう。




自分たちは安全地帯(本土)に

いて批判するのは簡単です。


そういう本土の側が

変わらなくてはならないのではないか。 


なぜそうやって平気で

相手を扱えるようになってしまうのか、

そこにスポットを当てていかないと。



治外法権のような異常な状況下に置かれると、

人はいとも簡単に人間性を失っていく。



「もし普通の生活のなかで誰かがそんなふうに、

他人のことを扱ったり、

人の財産をぶっ壊すのを見たりしたら、

止めろと言ったでしょうし、

警察を呼んだりとか、何かするでしょう。

自分はそのように育てられましたから。


でも、任務地では私は何も言わない。

そこでの現実がどれほど退廃しているかを

象徴する一例です。


そこでは誰もが、

その人なりの時間をかけて、

その人の程度なりに、

みな無感覚になっていくのです。」




「今のオレの仕事はこれで、

やるしか仕方がないんだ!


俺にはどうすることもできない。

俺には何もできないんだよ!」



これは高江の警官たちの発言ではありません。

イスラエルの若い兵士の告白です。

(ベトナムのアメリカ兵も

同じ精神状態だったそうです)。



ついこの間までニンテンドーのゲームを

やってたような若者が、

現地のことなど詳しく知らずに

仕事で放り込まれて、

人間的に壊れて差別意識を助長していく。



それと同じような構造に追い込んでるのは

私達じゃないのでしょうか??



随分以前に書いた記事ですが、

よろしけばヒントとしてご一読ください。



「自分がモンスターだと自覚したら、次の日には2度と起き上がれないだろう」。イスラエル元兵士が語る占領の実態part 2▼

http://syuklm.exblog.jp/25224861/


イスラエル・若い兵士が思わず口にした「心の声」とはさん

http://syuklm.exblog.jp/23173252/




当記事の参照元:イスラエル元兵士へのインタビューはコチラです↓

土井敏邦さん著「沈黙を破る 元イスラエル将兵が語る”占領”」

2008年・岩波書店発行

b0343370_15361583.jpg

Amazonはコチラ↓

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#沖縄
#基地問題

#高江
#高江ヘリパッド

#基地建設反対
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byしゅくらむ


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by shuklm | 2016-10-22 13:24 | 沖縄・原発・震災など | Comments(0)

93回目の関東大震災の日に。「虐殺」に走った人と、とめた人を分けたのは、何だったのか?


なかったことになんか出来ない。

今だからこそ読み返したい一冊です。


「九月、東京の路上で  

1923年関東大震災ジェノサイドの残響」

加藤 直樹さん

出版社: ころから (2014/3/11)

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■自警団だけではなかった■





1923年9月1日の関東大震災直後。


「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んでいる」

「鮮人が暴動を起こす」という

不確かな情報に

恐怖を感じた人たちの手で、

数千とも言われる人の命が、

わずか数日の間に奪われました。




在日韓国朝鮮人の人たちだけでなく、

中国人労働者や、

標準語を発音できなかった聴覚障害や

沖縄の人たちも犠牲になっています。






この本では、

その現場を目撃した生々しい証言や物証が、

丹念に拾い集められ検証されています。





例えば、萩原朔太郎の

「朝鮮人あまた殺され

その血 百里の間に連なれり

われ怒りて観る なんの惨虐ぞ」

という憤怒。




あるいはノンフィクション作家・

保坂正康さんの父が

死の直前に告白した、

目の前で殺される中国人を助けられなかった悔悟。




「朝鮮人の頭だけが転がっていました」

と綴られた、尋常小学校生徒の作文など…。






また、75年後に習志野収容所では

当時の遺骨が掘り起こされています。







犠牲を大きくしたのは、

自警団だけでなく、

未確認情報を拡散したメディア、

「暴動鎮圧」のお墨付きを与えた警視庁、

そして朝鮮「本国」での弾圧さながらに

出動した軍隊でした。






▼震災当日の新聞各紙には

「怪鮮人」「陰謀団」の見出しが

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後から、

噂が事実無根であることに気づいた警察が

事態を収拾するまで、1週間。






虐殺の嵐が吹き荒れる一方で、

それに抗して、

在日の人たちを命懸けでかくまい、

守った人たちも存在していました。


その人たちと、

「虐殺する側」とを分けたものは、

一体なんだったのか。





この問いこそ、私が知りたかったことでした。


まさにそれがこの本の白眉となっています。







***シェアココから**





”朝鮮人を殺した日本人と、

朝鮮人を守った日本人。


その間にはどのような違いがあったのだろうか。




朝鮮人虐殺を研究する山岸秀は

これについて、守った事例では、

「たとえ差別的な関係においてであっても、

日本人と朝鮮人の間に

一定の日常的な人間関係が

成立していた」と指摘している。




つまり、朝鮮人と実際に話したことも

ないような連中とは違い、

ふだん、朝鮮人のだれかと人としての

付き合いを持っている人の中から、

「守る人」が現れたということだ。





言ってしまえば当たり前すぎる話ではある。





だがこの当たり前の話を逆さにしてみれば、

「ヘイトクライム(差別扇動犯罪)」とは

何かが見えてくる。”






”ヘイトクライムは、

日常の場を支えている

最低限の小さな結びつきを

破壊する犯罪でもあるのだ。




ごく日常的な、

小さな信頼関係を守るために、

危険を冒さなくてはならなかった人々の存在は、

日常の場に乱入し

「こいつは朝鮮人、こいつは敵」と

叫んで暴力を扇動する

ヘイトクライムの悪質さ、

深刻さをこそ伝えている。”





”「非人間化」を進める者たちが恐れているのは、

人々が相手を普通の人間と認めて、

その声に耳を傾けることだ。




そのとき、相手の「非人間」化に

よらなければ通用しない歴史観や

イデオロギーや妄執やナルシズムは

崩壊してしまう。




だからこそ彼らは、

「共感」というパイプを

必死にふさごうとする。”






”私は、90年前の東京の路上に

確かに存在した人々のことを

少しでも近くに感じる作業を

読者と共有したかったからこそ、

この本を書いた。



記号としての朝鮮人や日本人ではなく、

名前を持つ誰かとしての

朝鮮人や中国人や日本人が

そこにいたことを伝えたかったのだ。





「共感」こそ、やつらが恐れるものだから。






そして、

文章をまとめていくなかで気づいたのは、

実は90年前の路上もまた、

「非人間」化と共感がせめぎあう現場

だったということだ。



ときには同じ人間の中で

そのせめぎあいがおきている。



殺してしまった相手を、

殺した人間が供養するのは、

そういうことだろう。”






”右翼政治家たちがけしかけ、

メディアが展開する、

集団ヒステリーのような

「非人間」化=

レイシズム・キャンペーンを、

誰も疑問に思わない状況。


それはどこにたどり着くのだろうか。






私たちはそのなかで、

いつまで当たり前の共感を

手放さずにいられるのだろうか。”







***シェアココまで****






■「当たり前の共感」が、ヘイトスピーチ禁止へ■





この本の発行(2014年)の後、

今年2015年5月、

ヘイトスピーチ(差別扇動表現)を

根絶するための法律が、

ついに国会で可決。




さらに同月、川崎市は、

在日コリアンや様々な人たちが

共生する街・川崎区桜本を

標的にしたヘイトデモに対して、

「市民の安全と尊厳を守るため」、

公園使用許可を出さないことを決定。




共生へ希望貫く川崎・「ヘイト」デモ中止

神奈川新聞カナロコ 2015年6月6日付↓

http://www.kanaloco.jp/article/177372





”わが街で、わが子の目の前で

「ゴキブリ朝鮮人、死ね、殺せ」

と言われた絶望が、

「きょう、みなさんと一緒に

希望によって上書きされた」。”

(崔 江以子さん)







法案成立前に野放しだったヘイトデモが

桜本の小さな商店街に入ろうとした時、


路上に身体を投げ出して阻止したのは、

何十年も同じ街に住み、

同じ商店街で買い物をし、

同じ地域の祭りを担ってきた住民同士、

全国から駆け付けた同じ思いの人達でした。





この日常的な共感こそが、

小さな結びつきひとつひとつが、

紡いだ結晶だと思います。








■結晶を壊させないために■





一方で、津久井やまゆり園の

障害者襲撃事件で露わになった、

「障害者は抹殺していい」という思考。



日本人人質事件後に巻き起こった、

イスラム教徒への排除…。





まさにいま現在進行形で、

この日常空間で、

せめぎあいが続いています。






2016年を、

ヘイトスピーチ・

ヘイトクライム廃絶の

元年にできるように。





どこの街でも、

誰に対しても、

ヘイトスピーチ・

ヘイトクライムをさせない。



制止・禁止するだけでなく、

生み出させないために。





小さな結びつきを手放さないで、

繋ぎ続けていきましょう。






「九月、東京の路上で」Amazonページはコチラ

https://www.amazon.co.jp/%E4%B9%9D%E6%9C%88%E3%80%81%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E8%B7%AF%E4%B8%8A%E3%81%A7-1923%E5%B9%B4%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E6%AE%8B%E9%9F%BF-%E5%8A%A0%E8%97%A4-%E7%9B%B4%E6%A8%B9/dp/490723905X


出版社「ころから」HPはコチラ↓



※一部加筆しました(2017.9.1)
※加筆しました(2017.9.5)

※2018年2月21日、エキサイトさんの「常時SSL化」と同時に、Facebookシェア件数がゼロになってしまいました。
これまで書いた記事の中で最も多い2058シェアをいただいていたので、とても残念です。
これだけ同じ想いの方がいるという事実に鼓舞され、前へ進む力を与えていただきました。
供養のため、シェア件数写真をUPさせていただきます(2018.3.04)
現在SNSシェアボタンは、この写真と【当ブログ内関連記事】の下にあります。
こんな時だからこそ、もし共感いただけましたらシェアいただけると嬉しいです(2018.9.1)
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【当ブログ内関連記事】


▼貴重な記録!あの日、横浜で何が起こったのか。関東大震災の証言集、無料ダウンロードできます!2016.9.8UP



▼「生産性が無い人間は無価値」。杉田発言・相模原事件・優生保護法を貫く「善意による抹殺」に向き合うために。2018.7.28UP





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by shuklm | 2016-09-01 22:07 | ホロコースト/ヘイトのこと | Comments(1)

「それはホロコーストのリハーサルだった〜障害者虐殺から70年目の真実〜」11月14日0時、再放送!




ETV特集、こちらも力作です。





****番組HPよりシェア*********


『600万人以上のユダヤ人犠牲者を出し、

「人類史上、最大の悲劇」として

語り継がれてきたナチス・ドイツによるホロコースト。



しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、

いわば“リハーサル”として、

およそ20万人ものドイツ人の

精神障害者や知的障害者、

回復の見込みがないとされた病人たちが

ガス室などで殺害されたことについては、

表だって語られてこなかった…』。



***シェアココまで***********





私自身、「発達障害者」

(ADHD=注意欠陥多動性障害・

アスペルガー傾向あり)です。



時代がほんの少し違えば、

「優性でない遺伝子」として

「選別」され、「処分」されて

いたかもしれない。


とても他人事とは思えません。




そしてどうしても外せないと思うのは、

そういう優性思想が、

「良かれと思う善意の人達」に

よっても推進されてきたことです。



日本でもつい最近まで

母体保護法という名の

優生保護(堕胎)が存在し、

いままた出生前診断という

生命の選別が行われています。




遠い過去の

「特殊な人々による狂気の所業」ではない。


いまも地続きな出来事だと思うのです。




NHK EテレHPより

貼り付け元 <http://www.nhk.or.jp/etv21c/archive/151107.html>




***シェアココから******




【再放送予定】


2015年11月14日 よる0時放送(金曜深夜)


それはホロコーストの"リハーサル"だった

~障害者虐殺70年目の真実~




終戦から70年もの年月がたった今、

ようやく事実に向き合う動きが始まっている。



きっかけの一つは5年前、

ドイツ精神医学精神療法神経学会が

長年の沈黙を破り、過去に

患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。


学会は事実究明のために

専門家を入れた国際委員会を設置、

いかにして医師たちが“自発的に”

殺人に関わるようになったのか

などを報告書にまとめ、この秋発表する。



番組では、

こうした暗い歴史を背負う現場を、

日本の障害者運動をリードしてきた

藤井克徳さん(自身は視覚障害)が訪ねる。


ホロコーストの“リハーサル”は

どうして起きたのか、

そして止めようとする人たちはいなかったのか・・・。



資料や遺族の証言などから、

時空を超えていま、

問いかけられていることを考える。




***シェアココまで***










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by shuklm | 2015-11-12 21:27 | ホロコースト/ヘイトのこと | Comments(0)

あらためて、イスラム教ってどんな宗教? 東京ジャーミイできいてみた。

この記事はブログのファンのみ閲覧できます

by shuklm | 2015-04-11 13:04 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について

「イスラム教徒は皆テロリストって思ってるの?」~9・11後のシリア人留学生の声から考える。






日本人人質事件後、

「イスラム教への関心が高まり

モスクへの見学者が2倍に増えた」

という報道もあり、ほっとしていたのですが。。。



*********

 2月14日 NHKニュース

「モスク見学者倍増 イスラム教に関心高まる」

一般向け見学ツアー 今日は200人が参加

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150214/k10015460831000.html


*******



その一方で、

「9・11同時多発テロ」後よりもひどい

イスラム教徒への嫌がらせが頻発

しているときいて、いてもたってもいられず。






ひとつ前の記事でご案内した、

「『イスラム国』という呼称の

使用中止を求めるキャンペーン」

呼びかけ文で、

以下の事実を知り大きなショックを受けました。





”例えば、ネット上では


「イスラム教はテロリスト養成宗教。

国内のイスラム教徒を厳重に監視すべき」


「日本にイスラム人がいるのがおかしい。

皆で協力してイスラム人を日本から追い出そう」


「チンピライスラム人は見つけ次第

速攻切り捨てよう」という、

無知から生まれる短絡的な言葉が飛び交っています。”



”さらに、ムスリムに対する脅迫や

いやがらせも既に発生している

との報道もあります。”



********


名古屋モスク:脅迫・嫌がらせ 


「後藤さん人質」で相次ぐ - 毎日新聞




イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)

による人質事件で、名古屋市中村区の

イスラム礼拝所「名古屋モスク」へ

脅迫や嫌がらせの電話が相次いでいる。


モスクの代表役員で、パキスタン人の

クレシ・アブドルワハブさん(57)は

「イスラムは平和の宗教であり、

過激派組織とは無関係だと知ってほしい」と訴えている。

http://mainichi.jp/select/news/20150205k0000e040193000c.html




*************




「イスラム教徒は皆テロリスト」

「イスラム教徒は出ていけ」という、

短絡的な決めつけと誹謗中傷、

異質な者への悪意の発露。





私はこれと同様の体験を、

パレスチナから帰国後に知り合った

シリア人から聞きました。




「9・11同時多発テロ」の翌年、

2002年のことです。





以下、シリア人留学生の友人の言葉を

記憶の限り書き起こしました****







友人「9・11が起こった次の日に、

大学院の同級生の女の子が、

私のところに、真顔で頼みに来たんだ。

真っ青になって震えながら。



 

『お願いします! 

お願いだから、私達を

テロしないで下さい!』って。





最初、なに言われたのか、

わかんなかった。


何言ってんの?って、

目の前、真っ暗になったよ。




なんで? 

私がテロすると思ったの? 」






****





普段、同じ教室で学んでいた

その女子学生から言われたことに対して、

あまりの衝撃で、そのシリア人の友人は、

「そんなことするわけないでしょう…」と

返すのが精一杯だったそうです。




この話を聞いて、私も愕然としました。


彼はやり場のない感情を抑えながら、

話を続けてくれました。





***





友人「その子はね、ありがとうって

言って帰って行ったよ。



ありがとうって、何が?



『テロするつもりだったけど、

やらないでいてくれて、ありがとう』

ってこと?





日本人は皆、メディアの

言うことを真に受けて、

『中東出身のイスラム教徒は、

皆テロリスト』って思ってるの?






あんなの(911テロ)はね、

ムスリムの『風上にも置けない』よ。



間違ってるに決まってるでしょ。







はね、日本人のことも、

日本のことも、大好きだ。


街は綺麗だし、安全だし。


、いつだってとても親切にしてくれた





だけど、たった一晩で

こんなに変わってしまうものなの?


、なんにも変わってないのに。






(9・11をやられた)

アメリカ人がそう言うのはまだわかる。


 

でも、私たち(日本に住んでるイスラム教徒)が、

あなたたち(日本に住んでる日本人)に何かした?」





***



 


友人からそう問われて私は、

日本人として恥ずかしさと

罪悪感でいたたまれず、


「そんなことはないよ! 

…申し訳ない。

なんて言ったらいいのかわからないけど、

本当に申し訳ない…」と、

彼を傷つけた女子学生の代わりに

ひたすら詫びながら、

しかし彼が望んでいるのは

謝罪ではないこともわかっていました。


 




彼らが望んでいるのは、

謝罪なんかではなくて、

理解なのだと。





彼が問いかけていたのは、

日本人への断罪ではなくて、

隣人と一緒に普通に暮らしていきたいという、

切なる願いだったのではないかと思います。









それから、13年。



9・11の時ですらなかったような

イスラム教徒への排撃が起こってしまっています。






いま、同じ問いかけが

投げかけられているのではないでしょうか?



「私たちを、なぜ排除するのですか?」と。







前出のクレシ・アブドルワハブさんによると、

日本人人質事件時に殺到した脅迫や嫌がらせは、

名古屋モスクが1998年7月に完成してから

初めてで、2001年9月の米同時多発テロや

04年にイラクで香田証生さんが過激派組織に

殺害された際も無かったそうです。

http://mainichi.jp/select/news/20150205k0000e040193000c.html







いまうした事態座視することは、

それに加担することだ、と思いました。






こうしたことは、

今まで日本国内でヘイトスピーチを

私たちが放置してきた延長線上に、

起こっていると言っていいでしょう。






私は、言葉狩りをしたり、

誰かを攻撃したいわけではありません。


ただ、これ以上、負の感情が

増幅していくのは食い止めたい。




日本で暮らすムスリムの人たちに、

かつてシリア人の友人が

味わったような思いを、

もう二度とさせたくないのです。







大したことが出来るわけではないけれど、

まず、「私はそう思っていない」、と

言おうと思います。




「”すべてのイスラム教徒がテロリスト”なんて、

私は思ってない。


 平和を望むイスラム教徒の人たちと、

私も思いは同じだ」、と。






この拙い文章を読んで下さっている方へ。



どうか、もし可能であれば、

誰か一人でもいい、あなたの言葉を

伝えることが出来る人へ、

シェアして伝えてもらえませんか。






「自分もそう思っていない」、と。









今後数回に分けて、

シリア人の友人から聞いた言葉を、

思い出せる限り書いてみます。



どうか、可能であれば、

彼の思いを受け取ってください。





※一部下書きが残っていたりしましたので、加除訂正させていただきました。(2015.2.22)
※タイトル改題しました(2015.9.7、2015.11.17)


【当ブログ内関連記事】


シリア人留学生の言葉2。イラク攻撃直前にきいた、「イラクと独裁者と中東の民主化」のこと。

http://syuklm.exblog.jp/24177306/

シリア人留学生の言葉3。友人が日本を去る時に語ったことは。

http://syuklm.exblog.jp/24196766/


201528UP「日本の友人たちよ、道を誤ってくれるな」。日本人だからこそ出来ることがあると教えてくれた、”中東からの眼差し”。

http://syuklm.exblog.jp/24109189/



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※「シュクラム」はアラビア語で「ありがとう」。

 筆者が知数少ないアラビア語です。


ここでの出会いと、ここまで読んで下さったことに感謝をこめて。

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by shuklm | 2015-02-21 22:22 | 中東・アジア・イスラム世界からの声 | Comments(0)