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自己責任論に抗うpart2:「ヒーロー」か「非国民」か、二択しかないのか?








■自己責任論はどこから来たのか?■






前回 part1▼の続きです。






シリアで解放された

安田純平さんを巡って、今も


「自分勝手な行動で政府に

 迷惑をかけている。

 自己責任だ」といった主張と、


「いや英雄として迎えるべき」

といった反論が、

噛み合うことなく

飛び交い続けています。




この、

「ヒーロー」か「自己責任」か

という二者択一しかない状況が、

どうにも息苦しく感じます。





自己責任ということで言えば、

安田さんが記者会見で

自身の言葉で語られた通り、

「紛争地取材は自己責任」であり、

プロとしてのミスはあったかもしれない。


取材手法やスタンスへの

批判もあるようですが、


しかし仮にそうであるとしても、

見殺しにしていいというのは

全く別問題。





そもそも「自己責任論」は

どこから始まったのか?



コチラの記事が

時系列を整理して下さってます。



▼文春オンライン2018.11.2付 

14年前、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?

#自己責任論






14年前、イラクでの3人の

日本人人質事件当時、

弱者を叩く論理として

一気に流通した自己責任論。



14年前と、

今回の新聞の紙面を読み比べると、

現在の新聞の論調はかなり冷静だと

分析されています。



14年前は

自己責任論を前面に押し出し、

解放後の人質に対して

「3人も利口になるに違いない」等と

かなりどぎつい主張を

展開していた読売ですらも、

今回の件は批判していない。



各紙とも、自己責任論

またはそれへの反論から、

自己責任論はなぜ起きるのか、

という問題提起へシフトしてきている、と。





現在は、マスメディアより

むしろSNSの方が、

右も左も激しい状況です。


こういう時だからこそ、

少しトーンを落として考えたいのです。






■なるべくにフェアに考えるヒントは?■






今回、私が確認できた限りで

比較的フェアと感じたのは、

外交評論家・宮家邦彦さんの

指摘でした。




ざっくりまとめると、



・邦人救出は日本政府の義務。

 そこに差別はない。

 しかし交渉は相手あってのこと


・そもそもマスメディアが行かない

 危険地帯の取材はフリー記者が

 下請けしていて、それがないと

 報道が成り立たない。


・現地では人質ビジネスの市場が

 存在してるが、最近縮小傾向。


・安田さんはそういう状況を承知で

 プロとして行っているのだから、

 生きて帰ってくるのが当たり前。

 しかし仕事は出来なかった訳だから

 安田さん本人は自分を

ヒーローと思っていないだろう


・一方では「ヒーロー」と言われ

 一方では「自己責任」と言われるが、

 そのどちらでもない。



。。。といったところでしょうか。




実はこれまで宮家さんについて

「当たってることもあるんだけど、

元外交官のせいか、ちょっと

上から目線だなあ……」と

感じることもあったのですが。


今回については、

元イラクやヨルダンの大使館勤務

経験や中東調査会顧問でもある

視点は非常に真っ当だと思いました。




詳細は以下をどうぞ▼

安田純平さん帰国~中東人質ビジネスの実態

2018年10月26日 10時58分 ニッポン放送

「飯田浩司のOK! Cozyup!」(10月26日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。シリアで拘束されていた安田純平さんの解放について解説した。



▼こちらもあわせてご紹介したい

安田さん解放の「自己責任論」も「英雄論」も意味がない 危険取材の現場から

2018/10/31 12:51 ノンフィクション作家 辰濃哲郎さん




■自己確認して終わりにしないために■





その上で私個人の意見を

少し言わせていただくと。



私自身は、

「自分が出来ない事をしている人は

誰であろうと基本リスペクト」

というスタンスなので。


自分がいま行けない現地に行き、

危険を覚悟の上で

最も困難な状況にある人達の声を

聴き取ろうとするジャーナリストの

方々には、最大限の敬意を払いたいと思っています。




それを「自己責任だ」と、

安全地帯から言うのは簡単です。




そして同時に、一方的に

「ヒーロー」と持ち上げるのも

実は無責任ではないかとも思うのです。





ヒーローか非国民か、という

二者択一しかないのか。


何かあるたびに、敵味方を

峻別するリトマス試験紙に使われ、

分断が深まるこの状況を

なんとか食い止められないか。




そのどちらでもない、

等身大で向き合うことが

必要なのではないでしょうか。





ジャーナリストの方々には

報道者のタスクがあるように。


政府には政府の、

評論家には評論家の、

市民には市民の、

それぞれの役割がある。


プロにはプロの、

シロウトにはシロウトの、

各々の役割があるように。





少なくとも今は、

時事トピックとして消費して

その場限りで終わらせないこと、

今後にどう活かしていけるのかが

重要だと思うのです。



「世界はシリアを見捨てるのか?」

という問いは、今もなお

残っているのですから。




そのためにも、

安田さんが現地で見聞きした事を、

生還した貴重な体験を、

等身大で安心して語れるように、

検証の結果やミスも含めて

世界が共有できるように、

その環境が確保されることを願います。




そして同時に、

自己責任論に抗すにあたって、

小さなメディアの

構成要素である

私達ひとりひとりが、

「自己の正当性を確認して

溜飲を下げて終わり」、と

いうことにならないように、

自らのことも省みる機会に

できればと思うのです。






【当ブログ内関連記事】



2015年日本人人質殺害事件の直後に書いた記事です。

哀悼…紛争地で望まれている支援とは?ジャーナリストやNGOはその場にいるだけで人道支援になりうる。






byしゅくらむ



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by shuklm | 2018-11-04 21:08 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

自己責任論に抗うpart1:ジャーナリストが現地にいるだけで「世界は見捨ててない」というメッセージになる。






■「紛争地」の人たちの声■





シリアで3年以上も拘束されていた

安田純平さんが解放され、

とにかく無事であったことを

心から喜びたいと思います。




ISの人質となった後、

2015年殺害されてしまった

後藤健二さんや

湯川春菜さんのような

最悪の結末が回避されて、

本当に良かった。




一方で、またしても吹き荒れる

「自己責任論」に対して、

これだけは伝えておきたいことを書きます。






「紛争地」の人たちがどんなことを

望んでいるのか、知っていますか?






安全な水と食料と住居、

経済的な支援等なども

もちろん必要ですが、


私が出会ったパレスチナの人達は、

異口同音に言っていました。




「ここにいてくれるだけでいい」


「世界から見捨てられていると

感じることが一番辛いんだ」と。





だから、

ジャーナリストの方々や

人道活動家の方々などが

その現場にいるだけで、

外部の眼があるだけで、

意味があるんです。




「世界は決してあなた達を

見捨ててはいないよ」という

メッセージになるんです。






安田さんのしようとしていた仕事は、

日本にいる私達の代わりに、

眼や声になることでもあったのでは

ないでしょうか。







▼イスラエル軍に破壊されたジェニン難民キャンプにて (著者撮影)

200267日、パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区

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▼パレスチナのこどもたち (著者撮影)

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■「紛争地」と括らないで■







私自身はジャーナリストでも

NGO職員でもありませんが、

現地へ行って実感したのは、

あらかじめ「紛争地」や

「危険地域」なるものが

存在している訳ではない

ということです。




そこにあったのは、ただ

危険に晒されている人達と、

破壊された日常生活でした。






だからこそ、

そこに生きてきた人たちが

これまでどんな思いで

どんな暮らしを送ってきたのか、

どんな未来を夢見ていたのか、

そしていま何を想うのか、

それを伝えたいと願うのは、

ジャーナリストであっても

なくても、関係ないのではないでしょうか。






もしも報道関係者をも

行かせないというのであれば、

それは現地の人に対して、

「世界はシリアを見捨てた。

死んだとしても知ったことではない」

という宣告に等しいのです。










※「じゃあそれと別に、

プロとしての自己責任はないのか??」

といったことについては、

part2に書きたいと思います。








【当ブログ内関連記事】


2015年日本人人質殺害事件の直後に書いた記事です。詳細はぜひコチラをご覧ください。

哀悼…紛争地で望まれている支援とは?ジャーナリストやNGOはその場にいるだけで人道支援になりうる。




▼ぜひ見てほしい、平和だった時の姿。

【シェア】楽園だったシリア・内戦前の鮮やかな写真の数々。




▼内戦で変わってしまったこと・変わらぬ願い

公開初日、満員札止め!シリアの若者を追ったドキュメンタリー「それでも僕は帰る」





▼私たちに出来ること。

シリア伝統の「アレッポの石鹸」で全身ケア 母国の平和を願うシリア難民の手作り






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by shuklm | 2018-10-27 15:55 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

シリア攻撃、何が問題か??報じられていない国際法違反の穴  4/14 JazzHIKESHIライブレポpart1

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▲国際紛争解決人・伊勢崎賢治さん×

レディオHIKESHI マエキタミヤコさん×

スペシャルゲスト山尾志桜里さん×

飛び入りスペシャルゲスト井上達夫さん

piano 田中利佳さん

4/14 JazzHIKESHIライブ@Art×Jazz M's

(写真はイベント告知より。

伊勢崎さんの快諾を得て掲載させていただきました)



トークLiveレポートを

数回に分けてお届けします








オープンしたての隠れ家的カフェでの

豪華ゲスト Jazz&トークライブは、

米軍がシリア攻撃したまさにその日の夜。


国際紛争解決のプロでトランぺッターの

伊勢崎賢治さん、のっけから吠える!




****** 


伊勢崎さん


「シリアには、ノーベル平和賞を受けた

OPCW(化学兵器禁止機関)が査察に

入るはずだった。


3日前に発表したばかりだったのに、

それを打ち砕くような攻撃。


証拠隠滅としか思えないでしょう。

許しがたい」




「子供が犠牲になっているのは間違いない。


 しかし、アサド政権が化学兵器を使う

 合理的な説明がつかない。


 なんでこの時期にわざわざ、

 国際世論を逆撫でするような化学兵器を、

 首都の目と鼻の先で使う必要があるのか??」




「僕がこういうことを言うと、

中東筋の人達から、

『アサドを支持するのか?』って批判されるんですけどね」




 「100%確実に言えるのは、あの攻撃で

 シリアの状況は何も変わらないということです」







■国際法上は侵略行為!






「開戦法規もなにもあったもんじゃない。

そこが全然報道されてない。




2度の大戦を経て、人類がようやく辿り着いた地平は、

武力行使が認められるのは、

自衛のためと国連の決議があるものだけ、ということ。

そこまでようやく来たのに。



それ以外の武力行使は、

現在、国際法的に認められていません。




国際法に対する物凄い負の遺産です。

前例になってしまう。






自国への攻撃を受けているわけでもない。

国連決議があったわけでもない。


自衛か国連決議、

この2つに当てはまらないなら、侵略ですよ。





それを支持する日本の政府って何なんですか」







山尾さん「野党第一党がきちんとした表明を出すべきですね」



マエキタさん「議員さんに頑張ってもらわなきゃ」





******




トークはそこから深堀りに。

「人道的介入」が人道的犯罪を

犯してしまうパラドックスや、

PKO・自衛隊の矛盾についての話に突入。


さらに、オーディエンスのはずだった

法哲学者の井上達夫さんもマイクを握り、

後半は憲法の矛盾・地位協定などの白熱論議へ!




(以下は次回以降レポに…!

目の不調のためお許しくださいm(__)m

でもホントにじっくり読んでいただきたい

超重要内容満載なんです!!)

 


※しゅくらむの記憶書き起こしですので、

 一言一句正確でないことはお許しください。

 アーカイブはデモクラTVをチェケ!

 (後日有料配信とのことです)

 http://dmcr.tv/



※タイトル改題しました(2018.4.17)




【当ブログ内関連記事】




シリア私見・アメリカのミサイル攻撃を巡って:シリア人の友人の言葉を手掛かりに。



「乗っ取られた」民主化の声。▼



シリア問題で忘れたくない視点・私たちに出来ること。▼



「楽園」だったシリア。内戦前の鮮やかな写真の数々。▼


その他、シリア難民やシリア支援のこと等をまとめました。

よろしかったらこちらからご覧ください。

カテゴリー「シリア人の友人のこと・難民・シリア関係」▼

http://syuklm.exblog.jp/i10/





byしゅくらむ



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by shuklm | 2018-04-16 22:40 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

米英仏シリア攻撃に抗議します・去年4月の攻撃で何か好転しましたか?「アサドを倒せばOK」なのか??




目の不調ので長文が書けないため、

取り急ぎ失礼します。


ちょうど1年前4月の米軍シリア攻撃に

抗して書いた弊ブログ記事の補足です。



何度でも繰り返して言います。

シリア人の声に耳を澄ませてほしい。

シリア人の友人の想いを受け取ってほしい。



少なくとも押さえておきたいのは、

なぜ内戦がこんなにも激化したのか?

ロシアはなぜアサド政権を支えるのか?

ということ。



そして、「アサドさえ倒せば万事OK」なのか?

この問いは今も解決されていないのではないでしょうか。



出口戦略なき場当たり的対応が、

今までどれほど中東を混乱させてきたのか。



イラク戦争の結果ISを生み出し、

そのISを武装訓練し、

終わりの見えないシリア内戦の

原因を作ってきた欧米は、

まずそれを省みるべきではないでしょうか?



そして1年前、

「北朝鮮のことがあるから

アメリカの攻撃は無条件支持」と

すぐさま表明した日本政府、

日本の私たちは、

その結果であるこの現状と

向き合う必要があるのではないでしょうか??








byしゅくらむ



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by shuklm | 2018-04-14 15:33 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

シリア伝統の「アレッポの石鹸」で全身ケア☆ 母国の平和を願うシリア難民の手作り


オリーブオイルと月桂樹たっぷり。


千年来の伝統的な製法で1年がかりで

作り上げられた、シリア名産の

「アレッポの石けん」▼

夏の紫外線や乾燥で疲れたカラダをレスキュー。

ボディまで、全身コレ1個でOK!

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トルコに避難したシリア難民の職人さん達が、

母国に平和が訪れることを願いながら

誇りを持って製造しているとのこと。



応援したくなるじゃないですか!




▼石鹸パッケージ裏面のメッセージ

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▼「ハラブ(アレッポ)石けん」ノーマルタイプ。

アシンメトリーなカタチも、手作りならでは。

パッケージを開封する前から、

芳醇な香りが漂います

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※なお使用感はしゅくらむの個人的主観です。

使用時の状況や体質によって

個人差があるかと思いますので、

あくまでご参考になれば※






リンス要らずで便利!



髪をよく濡らして石けんでワシワシ泡立てると、

柔らかくてきめ細かい泡と、

何とも言えない良い香りに包まれます。


肌に近い成分のオレイン酸が豊富なオリーブと、

コンディショニング成分の月桂樹で滑らかに。


使い始めは少しキシキシ感が

気になるかもしれませんが、

慣れると健康な地肌とサラサラの髪が

気持ちよく感じられてきます。


リンス無しだとどうしても気になる方は

トリートメントだけ足しても良いかも。

せっかくなので、ノンシリコンの

天然素材モノをおすすめします)





全身しっとりツルツルで快適!



ワタシは髪で泡だててて、

そのまま全身洗っちゃってます

顔もつっぱらずにしっとり洗い上がりますよ〜



スポンジやネットで泡立てる場合は、

洗面器に張ったお湯を少量ずつふりかけながら

泡立てると上手くいきやすいです。



お湯で落ちるメイクなら、

クレンジング不要でカンタン時短。




フェイスソープ・ボディソープ・

シャンプー・リンス・クレンジングの

在庫管理が要らないので、

おサイフにもやさしい!

(ずっしり200gで500円はかなりリーズナブル♡)



いいことづくめです☆







◆最後はオリーブオイルに戻っていく◆



使い終わり間近には、

石けんがとろけて、

綺麗なエメラルドグリーンの

ゲル化状態になっていきます。



見慣れない形状で、最初は

驚かれるかもしれませんが、

これも人工添加物を一切

使っていないゆえ。



オリーブ本来の自然な色彩に、

最後まで癒されましょう!





◆難民応援というより、自分が助けられてる◆




私自身は、現在アトピー悪化で、

カサカサ・真っ赤な肌の痒みと

向き合っているのですが、

刺激の心配なく使えるので

本当に助かってます。




パレスチナ産品などを

使う時にも思うんですが、

厳しい環境で生長してきた植物たちや、

過酷な状況を生き抜いている人たちから、

チカラを分けてもらってる。

そんな感じです。




自分が健康でハッピーになることで、

彼らの生業を支え、

希望を増やすことができる。




今回、シリアとの素敵な縁を

届けてくださってる

会社さん・職人さんたち

すべてに感謝です!!





「アレッポの石けん」オンラインショップ

クロスロードトレーディングさんのHPはコチラ▼

http://crosroad.com/








【当ブログ内関連記事】


シリア&パレスチナ産品で現地支援&元気チャージ!


▼コチラのオリーブ石鹸もおススメ!

母の日のプレゼントに!パレスチナ産オリーブオイルの石鹸のギフトセット♪ ※追記アリ※


▼夏バテ・夏風邪・足の疲れetc…お疲れケア集めました

重い話題の後だからこそ。パレスチナ産ハーブで、夏疲れケアをどうぞ。


▼自分にご褒美って言ったらやっぱコレでしょ!地ビール最高(^^

和平継続を願って醸造された「タイベビール」。その名もズバリ、アラビア語で「美味」!!


▼シリア人留学生の友人のこと、パレスチナ産品レシピ等まとめました。

よろしければこちらのカテゴリーからご覧ください。

シリア人の友人のこと・難民・シリア関係

パレスチナ産品&レシピ






【ブログ夏休みのお知らせ】



アトピー治癒が落ち着くまで、

しばらくお休みをいただきます

(いや別に待ってねーし、と

言われればそれまでなんですが苦笑)。


「北朝鮮危機」以降、状況に対応するのに必死で

自分のペースを見失いがちだったこともあり、

ちょっと立て直したいと思います。


自分が書こうとしていたことを見失わないよう、

次回ブログINDEXを記しておいてから…と思っております。


もしよろしければ再開を気長にお待ちいただけると

大変有り難いですm(__)m





byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-07-24 20:29 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(2)

地味にTwitterもやってます。





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最近は、シリア人の友人の言葉 特集。



#シリア

#シリア人にきいてみた

#シリア人の声 


など、つぶやいてます。



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シリアだけでなく、他の時事ネタも

折々に触れていきます。




よろしかったらフォローお願いします☆▼

https://twitter.com/shukrum17moya


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byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-04-13 21:59 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

シリア私見・アメリカのミサイル攻撃を巡って:シリア人の友人の言葉を手掛かりに。





1■「祖国が破壊されるのも、アラブ人が傷つけられるのも望まない」■
2■シリア人の望まぬ内戦を激化させたのは?■

3■ロシアはなぜあんなにもアサド政権を支えるのか?■

4■「アサドを倒せばOK」か?■






神奈川新聞 2017年4月8日付1面

「米、シリア政権軍攻撃 

空軍基地にミサイル59発

化学兵器使用断定 

首相、支持を表明」



神奈川新聞 ネット記事はコチラ「カナロコ」から

http://www.kanaloco.jp/sp/article/243027

http://www.kanaloco.jp/sp/article/243149

http://www.kanaloco.jp/sp/article/243104




今回のミサイル攻撃のきっかけとなった

化学兵器で双子の子らを亡くした

若い父親の映像を、私も観ました。



彼の嘆きに、贖う言葉など

見つかるはずもなく。





同時に、では中東で何度も

繰り返されてきた今までの犠牲は

何だったの?という思いも湧きます。





だからといって、

「もっと早くやるべきだった。

どんどんやれ」という反応には

到底賛同できないし、


「北朝鮮のことがあるから、

シリア空爆OK」という追認も

違うと感じます。





一番問題だと思うのは、肝心の、

多くのシリアの人たちの思いが

聴こえてこないということです。





シリアの未来は、シリアの人たち

自身で選択できるようにすべきはず。





どうすればそれが可能なのか?






簡単に言えることじゃないのは

百も承知してますし、

私は中東問題の専門家でも

研究者でもありませんが、


シリア人の友人の言葉や

識者の思索などを辿りながら、

わずかでもそれを探っていきたいと思います。







1■「祖国が破壊されるのも、アラブ人が傷つけられるのも望まない」■






現在時点で、化学兵器を使用した犯人は不明です。


仮にそれがアサド大統領でなかったとしても、

アサド政権に問題がないなどと

言うつもりはありません。




イラク戦争前、

日本に留学していて知りあった

シリア人男性の友人も、

「長年民主化を弾圧してきた

アサドは酷い大統領」

「選挙はあるけど出来レース。

結局は世襲の独裁だよ」と憤っていました。




しかし一方で、悲しい表情で

こうも言っていました。


「だけど、だからと言って、

アメリカの好き勝手にされるのは困る。


これがすごく難しい問題なんだ」




「(アメリカに攻撃されたら)

私が帰る国がなくなってしまうかもしれない。


それは本当に耐えがたいことだよ」




「なにより私たちはアラブ人だから。


サッダーム(フセイン)のことは

皆大っ嫌いだけど、

同じアラブ人が傷つけられるのは

誰も望んでないよ」、と。








2■シリア人の望まぬ内戦を激化させたのは?■





そもそも今のシリアの混乱の元を

作ったのはアサド大統領だけではない。







ジャーナリスト重信メイさんによると、


シリア民主化を求め声を挙げた人達が

「腐敗の改善や自由を願ってきたのに

いつのまにかアサド政権を倒すという

目的にすりかえられ、自分たちの

運動が乗っ取られてしまった」と

語っていたそうです。




重信メイさん著『「アラブの春」の正体 

―欧米とメディアに踊らされた民主化革命』

201210月発行・角川oneテーマ21新書)では、


その混乱に乗じてISやアルカイダ等の

「外国勢力」が入り込んで泥沼化したと

論証されています






シリア人が誰も望んでいなかった内戦を

煽ってきたのは、

メディアと欧米によってつくられた

「独裁者アサドVS民主化勢力」という

報道にあったというという指摘は、

無視できないものだと思います。







そして何より、ISを養成してきたのが、

他ならぬ欧米だったという事実も。


中東研究家・板垣雄三さんが指摘されています。

(20153月発売「DAYS JAPAN」より)



もともとはアサド政権を転覆させるために

「反政府勢力」に、武器と資金と

武装訓練を投入してきたのは欧米だと。









そして今、ロシアとアメリカの介入で

複雑化し出口が見えない。





どこから道筋をつければいいのでしょうか。








3■ロシアはなぜあんなにもアサド政権を支えるのか?■






国際政治学者・高橋和夫さんが、

ロシアにとってのシリア問題の

重要なポイントについて

解き明かされていました。


それは2つ。


①シリアにいるロシア人同胞の安全確保


②チェチェンへの飛び火を防ぐこと





BLOGOS 2015118日付

高橋和夫さん執筆

「シリアに軍事介入 

ロシアはなぜアサド政権を守ろうとするのか?」▼

http://blogos.com/article/143457/






***一部抜粋・シェアココから**





”ロシアとシリアの関係は外見よりも深い。

それは1950年代のソ連時代にさかのぼる。”



”ソ連は1950年代中盤に兵器の供給を通じて

エジプトやシリアなどのアラブ諸国に接近した。


兵器の供給は、兵器を操作する要員の訓練を必要とする。


多くのシリア人の青年が訓練のためにソ連に送られた。


例えば、その一人にハーフェズ・アサドというミグ戦闘機のパイロットがいた。

後にシリアの大統領となった人物である。

現在のバシャール・アサド大統領の父親である。




ソ連に送られたのは、軍人ばかりではなかった。”


”シリアを含むアラブ世界からの留学生の大半は男性であった。

そして留学中にロシア女性と恋に落ち、

多くのアラブ人がロシアの花嫁を伴って帰国した。


シリアの場合、その数は2~3万と推定されている。


その結果、子供まで含めると数万のロシア系の人々が

アサド政権の支配地域に生活している。

ロシアとシリアを結ぶ人間的な絆である。


ロシアのプーチン大統領にとっては、

シリア問題の重要なポイントは同胞の安全確保である。”





”もしアサド政権に対してイスラム急進派が勝利を収めれば、

チェチェン人は、その余勢を駆って帰国しロシアでの闘争を激化させるだろう。


プーチンにしてみれば、この面からも急進派の勝利は阻止したい。”





***シェアココまで****







私のシリア人の友人も、

日本の大学院へ留学する前、

ロシアに留学し、現地でロシア人女性と結婚していました。




まさに、ここに登場する

「ロシアが同胞と見なすシリア人」

にあたります。





日本の大学院を卒業後、シリアに帰国、

その後音信不通となってしまった友人が

今回のアメリカの空爆等を含めた

内戦下で、生き延びているのかもわかりません。



その彼も、ロシアが「助太刀」で

祖国を破壊してほしいなどとは

望んでいなかったと思います。








4■「アサドを倒せばOK」か?■






だから、

「アサド独裁政権を倒せばすべて解決」

とか、そういう単純な問題ではないでしょう。






そうしたことを踏まえたうえで、

日本は何が出来るのか。





少なくとも、「悪い政権」を

武力で転覆させて入れ替える

という欧米の常套手段を、

戦後日本は採ってこなかった。



ロシアとも欧米とも違う位置があった。




それを「とにかくアメリカ支持」で

簡単に投げ捨ててはいけないと思います。






そして、

「北朝鮮のことがあるから、

いざという時にアメリカに守って

もらうためには、シリア空爆もOK

という主張は、あまりにも非道だし、


「日本の安全のためになるかどうか」

という判断基準を持ち出すのは、

間違っているのではないでしょうか。





なぜ日本の安全のために

シリアの人たちの命が

差し出されなくてはいけないのか?





もしそれを是とするのなら、

冒頭の若い父親の嘆きを、

繰り返してよいと宣言するのと等しいのです。







【当ブログ内関連記事】


【シェア】「楽園」だったシリア。内戦前の鮮やかな写真の数々。▼

http://syuklm.exblog.jp/25140579/


シリア人留学生の言葉2。イラク攻撃直前にきいた、「イラクと独裁者と中東の民主化」のこと。▼

http://syuklm.exblog.jp/24177306/


シリア・「乗っ取られた」民主化の声。▼

http://syuklm.exblog.jp/24243586/


その他、シリアの難民・支援・映画のことなどをまとめました。

よろしかったらこちらからご覧ください▼

カテゴリー「シリア人の友人のこと・難民・シリア関係」

http://syuklm.exblog.jp/i10/




※2018年2月21日、エキサイトさんの「常時SSL化」と同時に、Facebookシェア件数がゼロになってしまいました。
この記事には184シェアをいただいていたので、とても残念です。
これだけ同じ想いの方がいるという事実に鼓舞され、前へ進む力を与えていただきました。
御礼を記しておきたいと思います(2018.3.5)


※文章加筆しました(2018.4.14)




byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-04-08 22:38 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

シリア問題で忘れたくない視点、私たちにできるコト。






間もなく開幕するサミットでも、

シリア内戦が議題に挙がっています。


世界中の多くの人が

シリア内戦の終結を願っているのに、

なぜこんなにも長く解決しないのか?



それを考える時に、

忘れないでおきたい視点。





難民になることもできず、

生計を維持することも

困難な現地の人たちが、

月収の高い戦闘員になっている。





わざわざ内戦なんて続けたくない。




だけれども、

消極的選択の末に、

戦闘に加担せざるを得ないという現実。





▼5月2日付 NHKニュース「おはよう日本」

「石鹸を生きる糧に

戦闘止まぬシリア」より採録



****シェアココから*****






シリア名産・アレッポ産の石鹸が入荷






シリア支援でずっとかかわっている日本の業者

「(あの内戦の中から)

よく送って来てくれていると思います」

「やっと届いた。嬉しいですね」




5年におよぶシリア内戦で、

国民の4割以上が

月収100ドル以下に。




生活が苦しい人たちが、

月収が高い戦闘員になっている。







東京外語大学 青山弘之教授


「生きていくために必要ならば、

武器を取らざるを得ない。




(アサド政権側の)民兵になったり、

離脱して外国で生計を立てたり、

場合によっては(武装勢力の)

戦闘員になったりする。




すべて消極的に

(選択が)行われていると

理解してあげる必要がある」。










続く負の連鎖のなかで






千葉県の 石鹸輸入・製造会社社長 

ガザール勇さんも語る


「少しでも、シリアの

生産者たちを支えたい」







*****シェアココまで*****





シリア名産・アレッポの石鹸は、コチラで入手できます。

日本の老舗業者「アレッポの石鹸」さん↓

http://aleppo.jp/




伝説のビア&カフェ「新宿ベルク」でも売ってます

ワタシも大好きなお店!↓

http://www.berg.jp/



その他、「有機野菜の宅配・

らでっぃしゅぼーや」でも

不定期取り扱いアリ。







アレッポの石鹸は、

シリアの人たちにとって

貴重な収入源。


購入は、現地に関心がある

という印になります。



少しでも現地を支えることが出来る。




シリアに日本からも

想いを届けましょう!!











byしゅくらむ


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by shuklm | 2016-05-25 21:20 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

ISとどう向き合うか?その1・シリアまで行ってIS系過激派から息子を連れ戻した、ベルギー人父親の訴え。






なぜ若者は、ISなどの過激な思想に

引き寄せられるのか?


私たちの社会は、

どう向き合っていけばいいのか?





随分以前の放送ですが、

そのヒントになる

意義深い取材がありましたので、

ご紹介させていただきます。







**JNN「報道特集」

20141011日放送より要約

写真もすべて同番組より***





世界中の若者が

イスラム過激派組織に引き寄せられ、

各国政府が有効な対策を打ち出せない中、

自ら行動を起こした父親がいる。




イスラム過激派組織に入った

19歳の息子イェユンさんを

シリアまで行って取り戻した、

ベルギー人のディミトリー・

ボンティンクさん(40歳)だ

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元軍人のディミトリーさんは、

単身で何度もIS支配地域へ入国。



報道機関や地元の人たちの協力を得て、

イェユンさんがIS系過激派組織に

いることを突き止める。





一時は過激派から拘束され

「お前はCIAのスパイだろう!」と

銃を突き付けられ死を覚悟したが、

最終的には、息子に会いに来ただけだ

ということが理解され、

再会を果たす。






「再会した息子を

赤ん坊のように抱きしめ、


『お腹が空いてないかい? 

 何が食べたい?』


と話しかけました」。



b0343370_15424822.jpg




息子と一緒にベルギーへ帰国した

彼の元へは、世界中の親から、

「自分の子供も連れ戻して欲しい」

という相談が殺到しているという。






帰国後、イェユンさんは

テロ組織に参加した容疑で逮捕され、

現在ベルギー国内法に基づいて

裁判にかけられている。



ディミトリーさんは、

「子どもたちを有罪に

しないでほしい」と訴える。





「もし帰国者を有罪にしたら、

イスラム国にいる他の若者たちは

皆、2度と戻ってこないだろう」。



b0343370_15465973.jpg






さらにディミトリーさんは語る。

b0343370_15474400.jpg



「彼らは犠牲者です。


彼らは、世界をより良くしたい

と願う若者たちです。


過激派組織は、宗教を持ち出して

若者を利用しているだけなんです。





若者というのは、

人生の理想を追い求めるものです。


今のヨーロッパを見て下さい。

理想なんてありません。




私が子どもの頃は、

マーチン・ルーサー・キング牧師や

ケネディ大統領のような

理想を語る人がいました。


現代になにがありますか?





私たちの社会のシステムに

欠陥があるのです。


私たち大人の側の責任なのです」。







****要約ココまで****






実際に命懸けで行動したからこそ

息子にも通じた父親の想いは、

胸に響くものがあります。





私たちの社会が理想や希望を

示せなくなっていることが、

彼らを「向こう側」へ追いやっている。




放送後1年以上経ちますが、

この課題は今も積み残っている

と思います。





だからこそ、私たちの側が

これからどう変われるのかに

かかってると思うのです。







byしゅくらむ


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by shuklm | 2016-01-17 18:20 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

公開初日、満員札止め! シリアの若者を追ったドキュメンタリー「それでも僕は帰る」




2000年代、

日本に留学で滞在していた

シリア人の友人。


祖国の民主化を切望していた

彼が話していたこと。

「僕らの国にはいま自由がない。

だけど、とてもいいところなんだ。


日本ではあまり知られていないけど、

シリアは、ダマスカスとか

アレッポだけじゃないよ。



長い歴史があって、

素晴らしい遺跡も沢山ある。

緑も多くて自然も豊かなんだ。



いつでもいいから遊びにおいでよ。

日本人なら、どこへ行っても

大歓迎されるよ。

アラブは皆、日本が大好きだから」、と。






それがいまや、

「どこにも安全な場所がない」

地になってしまったシリア。





スクリーンの向こう側に

いるかもしれない

シリア人の友人の姿を探しに、

映画館へ向かいました。



友人が心から切望していた

シリアの民主化は、

どうなってしまったのか。



いま現地では、いったい

何が起こっているのか。



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▲『それでも僕は帰る —シリア 若者たちが求め続けたふるさと』劇場フライヤー


▼予告編動画はコチラ

https://youtu.be/AAqw-IuL3Ys




***映画レヴューここから***




2010年に始まった「アラブの春」。


その影響を受けて、2011年、

シリアでも民主化運動が始まる。



スクリーンの中には、

自由と民主主義を求めて声を上げた

無数の人たちの思いが溢れていた。




その中でカメラが追うのは、

「アジアNo.2ゴールキーパー」と称され、

サッカー選手としての未来を嘱望されていた

19歳の青年バセットと、

彼の友人で著名な市民ジャーナリストの

オサマ24歳。





人を惹きつける魅力とエネルギーに満ち

若者の声を代弁するプロテストソングで

民主化運動のリーダーとなっていくバセット。





「俺達はただ、自由が欲しいだけなんだ!」



「兵士たちよ、なぜ人々を殺すんだ? 

 軍と人々は兄弟のはずだ」。



彼が即興でラップするのに合わせ、

声を限りに歌い、

手拍子と太鼓を打ち鳴らし、

肩を組んで踊り続ける若者たち。


その姿をネットで配信し、

展望を広げようとするオサマ。




その自由への渇望に、

胸が熱くなる。





その非暴力の運動が、

なぜ武力抗争に変わっていってしまったのか。



誰も望んでいないのに、

なぜ彼らは武器を取り、

戦い続けなくてはならなくなってしまったのか。




転機となったのは、

バセットの故郷ホムスで、

170人もの住民が何者かによって虐殺された事件。



瞬く間に、政府軍との間で

激しい戦闘が始まる。





銃弾が飛び交い、

迫撃砲で地面が揺れて

ガラスの破片が降り注ぐ中、

若者たちが直面する日々の現場に、

命懸けでカメラはとどまり続ける。





シリア政府軍の攻撃で

変わり果ててゆく街並み。


たった6人でやってきて、

30分で引き揚げてしまった

国連の監視団員。





「国連はなぜ助けてくれないんだ?」



「世界中の兄弟たちよ、

 この叫びを無視するというのか?」



周囲を鼓舞し、

仲間と談笑しながら、

あるいはむせび泣きながら

絞り出される言葉の数々が、

突き刺さる。






シリアの彼らに対して、

「世界はあなたたちを見捨てていない」

というメッセージを、

どう伝えることが出来るのか――。




重い問いかけが残る。







*******






上映後、

満員の映画館の外に出ると、

何事もなかったかのように

渋谷の街の夜景が広がっていました。



その光景は、以前シリア人の友人と

一緒に渋谷でご飯を食べた時に

「アメリカの戦争でメチャクチャに

やられたのに、こんなに豊かに

復興した日本って凄いよ」と指さした、

まさにその場所でした。




その時、彼は言っていました。




「僕らの国には自由がない。

だけど、日本の政権は

『フリーダム&デモクラティック・

パーティ』でしょ?」と。



最初意味が分かりませんでしたが、

少ししてから

「そっか、『自由民主党』のことか! 

言われてみるとそうだった!」と

気づいたのですが。





彼らが願ってやまなかった

「自由と民主主義」を、

既に手にしているはずの私たち。



しかしその民主主義は、

「不断の努力」がなければ保てないことを、

安保法案強行採決等の過程を通じて、

私たちは改めて思い知らされました。




そういう今、私たちは、

彼らの声をこうして知ることが出来る。






「この映画を、どうしても日本に届けたい。

 留学していたシリアに対して、

 何か出来ることをしたい」という、

たった一人の女性の思いから始まった

この映画の上映プロジェクトは、

クラウドファンディングで

次々と寄せられた資金と

賛同者の想いが寄り集まって、

ついに昨日劇場公開を迎え、

今後各地での上映が続々と決定しています。



そして、プロジェクトを企画した

配給会社の女性のもとには、

いま見知らぬシリア人からも

応援のメッセージが届いているそうです。



彼女の思いはぜひこちらからご覧ください

(日本語・英語・アラビア語)↓

https://www.facebook.com/soredemo.kaeru/posts/1619368961634888







「紛争地」に関わることは、痛みを伴います。


途方もない現実に対して

自分はいったい何が出来るのか、

日常生活の間でどうバランスを

取ればいいのか苦しむことになる。



だけどその痛みがあったからこそ、

彼らの声が遠く離れた日本まで

たどり着くことが出来た。





同じ時代を生きている私たちには、

まだ出来ることがあるはずだと思うのです。






映画『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』公式サイト

http://unitedpeople.jp/homs/


FB公式ページ

https://www.facebook.com/soredemo.kaeru?fref=photo


市民上映会開催申込み受付中!

https://www.cinemo.info/jisyu.html?ck=37





【当ブログ内関連記事】


シリア人留学生の言葉2。イラク攻撃直前にきいた、「イラクと独裁者と中東の民主化」のこと。

http://syuklm.exblog.jp/24177306/


シリア人留学生の言葉3。友人が日本を去る時に語ったことは。

http://syuklm.exblog.jp/24196766/


シリア・「乗っ取られた」民主化の声。

http://syuklm.exblog.jp/24243586/





byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。

筆者が知数少ないアラビア語です。

ここでの出会いと、ここまで読んで下さったことに感謝をこめて。

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by shuklm | 2015-08-02 20:03 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)