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シリア攻撃、何が問題か??報じられていない国際法違反の穴  4/14 JazzHIKESHIライブレポpart1

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国際紛争解決人・伊勢崎賢治さん×

レディオHIKESHI マエキタミヤコさん×

スペシャルゲスト山尾志桜里さん×

飛び入りスペシャルゲスト井上達夫さん

piano 田中利佳さん

4/14 JazzHIKESHIライブ@Art×Jazz M's


レポートを数回に分けてお届けします







オープンしたての隠れ家的カフェでの

豪華ゲスト Jazz&トークライブは、

米軍がシリア攻撃したまさにその日の夜。


国際紛争解決のプロでトランぺッターの

伊勢崎賢治さん、のっけから吠える!




****** 


伊勢崎さん


「シリアには、ノーベル平和賞を受けた

OPCW(化学兵器禁止機関)が査察に

入るはずだった。


3日前に発表したばかりだったのに、

それを打ち砕くような攻撃。


証拠隠滅としか思えないでしょう。

許しがたい」




「子供が犠牲になっているのは間違いない。


 しかし、アサド政権が化学兵器を使う

 合理的な説明がつかない。


 なんでこの時期にわざわざ、

 国際世論を逆撫でするような化学兵器を、

 首都の目と鼻の先で使う必要があるのか??」




「僕がこういうことを言うと、

中東筋の人達から、

『アサドを支持するのか?』って批判されるんですけどね」




 「100%確実に言えるのは、あの攻撃で

 シリアの状況は何も変わらないということです」







■国際法上は侵略行為!






「開戦法規もなにもあったもんじゃない。

そこが全然報道されてない。




2度の大戦を経て、人類がようやく辿り着いた地平は、

武力行使が認められるのは、

自衛のためと国連の決議があるものだけ、ということ。

そこまでようやく来たのに。



それ以外の武力行使は、

現在、国際法的に認められていません。




国際法に対する物凄い負の遺産です。

前例になってしまう。






自国への攻撃を受けているわけでもない。

国連決議があったわけでもない。


自衛か国連決議、

この2つに当てはまらないなら、侵略ですよ。





それを支持する日本の政府って何なんですか」







山尾さん「野党第一党がきちんとした表明を出すべきですね」



マエキタさん「議員さんに頑張ってもらわなきゃ」





******




トークはそこから深堀りに。

「人道的介入」が人道的犯罪を

犯してしまうパラドックスや、

PKO・自衛隊の矛盾についての話に突入。


さらに、オーディエンスのはずだった

法哲学者の井上達夫さんもマイクを握り、

後半は憲法の矛盾・地位協定などの白熱論議へ!




(以下は次回以降レポに…!

目の不調のためお許しくださいm(__)m

でもホントにじっくり読んでいただきたい

超重要内容満載なんです!!)

 


※しゅくらむの記憶書き起こしですので、

 一言一句正確でないことはお許しください。

 アーカイブはデモクラTVをチェケ!

 (後日有料配信とのことです)

 http://dmcr.tv/



※タイトル改題しました(2018.4.17)




【当ブログ内関連記事】




シリア私見・アメリカのミサイル攻撃を巡って:シリア人の友人の言葉を手掛かりに。



「乗っ取られた」民主化の声。▼



シリア問題で忘れたくない視点・私たちに出来ること。▼



「楽園」だったシリア。内戦前の鮮やかな写真の数々。▼


その他、シリア難民やシリア支援のこと等をまとめました。

よろしかったらこちらからご覧ください。

カテゴリー「シリア人の友人のこと・難民・シリア関係」▼

http://syuklm.exblog.jp/i10/





byしゅくらむ



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by shuklm | 2018-04-16 22:40 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

米英仏シリア攻撃に抗議します・去年4月の攻撃で何か好転しましたか?「アサドを倒せばOK」なのか??




目の不調ので長文が書けないため、

取り急ぎ失礼します。


ちょうど1年前4月の米軍シリア攻撃に

抗して書いた弊ブログ記事の補足です。



何度でも繰り返して言います。

シリア人の声に耳を澄ませてほしい。

シリア人の友人の想いを受け取ってほしい。



少なくとも押さえておきたいのは、

なぜ内戦がこんなにも激化したのか?

ロシアはなぜアサド政権を支えるのか?

ということ。



そして、「アサドさえ倒せば万事OK」なのか?

この問いは今も解決されていないのではないでしょうか。



出口戦略なき場当たり的対応が、

今までどれほど中東を混乱させてきたのか。



イラク戦争の結果ISを生み出し、

そのISを武装訓練し、

終わりの見えないシリア内戦の

原因を作ってきた欧米は、

まずそれを省みるべきではないでしょうか?



そして1年前、

「北朝鮮のことがあるから

アメリカの攻撃は無条件支持」と

すぐさま表明した日本政府、

日本の私たちは、

その結果であるこの現状と

向き合う必要があるのではないでしょうか??








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by shuklm | 2018-04-14 15:33 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

シリア私見・アメリカのミサイル攻撃を巡って:シリア人の友人の言葉を手掛かりに。





1■「祖国が破壊されるのも、アラブ人が傷つけられるのも望まない」■
2■シリア人の望まぬ内戦を激化させたのは?■

3■ロシアはなぜあんなにもアサド政権を支えるのか?■

4■「アサドを倒せばOK」か?■






神奈川新聞 2017年4月8日付1面

「米、シリア政権軍攻撃 

空軍基地にミサイル59発

化学兵器使用断定 

首相、支持を表明」▼

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神奈川新聞 ネット記事はコチラ「カナロコ」から

http://www.kanaloco.jp/sp/article/243027

http://www.kanaloco.jp/sp/article/243149

http://www.kanaloco.jp/sp/article/243104




今回のミサイル攻撃のきっかけとなった

化学兵器で双子の子らを亡くした

若い父親の映像を、私も観ました。



彼の嘆きに、贖う言葉など

見つかるはずもなく。





同時に、では中東で何度も

繰り返されてきた今までの犠牲は

何だったの?という思いも湧きます。





だからといって、

「もっと早くやるべきだった。

どんどんやれ」という反応には

到底賛同できないし、


「北朝鮮のことがあるから、

シリア空爆OK」という追認も

違うと感じます。





一番問題だと思うのは、肝心の、

多くのシリアの人たちの思いが

聴こえてこないということです。





シリアの未来は、シリアの人たち

自身で選択できるようにすべきはず。





どうすればそれが可能なのか?






簡単に言えることじゃないのは

百も承知してますし、

私は中東問題の専門家でも

研究者でもありませんが、


シリア人の友人の言葉や

識者の思索などを辿りながら、

わずかでもそれを探っていきたいと思います。







1■「祖国が破壊されるのも、アラブ人が傷つけられるのも望まない」■






現在時点で、化学兵器を使用した

犯人は不明です。


仮にそれがアサド大統領でなかったとしても、

アサド政権に問題がないなどと

言うつもりはありません。




イラク戦争前、

日本に留学していて知りあった

シリア人男性の友人も、

「長年民主化を弾圧してきた

アサドは酷い大統領」

「選挙はあるけど出来レース。

結局は世襲の独裁だよ」と憤っていました。




しかし一方で、悲しい表情で

こうも言っていました。


「だけど、だからと言って、

アメリカの好き勝手にされるのは困る。


これがすごく難しい問題なんだ」




「(アメリカに攻撃されたら)

私が帰る国がなくなってしまうかもしれない。


それは本当に耐えがたいことだよ」




「なにより私たちはアラブ人だから。


サッダーム(フセイン)のことは

皆大っ嫌いだけど、

同じアラブ人が傷つけられるのは

誰も望んでないよ」、と。








2■シリア人の望まぬ内戦を激化させたのは?■





そもそも今のシリアの混乱の元を

作ったのはアサド大統領だけではない。



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ジャーナリスト重信メイさんによると


シリア民主化を求め声を挙げた人達が

「腐敗の改善や自由を願ってきたのに

いつのまにかアサド政権を倒すという

目的にすりかえられ、自分たちの

運動が乗っ取られてしまった」と

語っていたそうです。




重信メイさん著『「アラブの春」の正体 

―欧米とメディアに踊らされた民主化革命』

201210月発行・角川oneテーマ21新書)▼

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その混乱に乗じてISやアルカイダ等の

「外国勢力」が入り込んで泥沼化したという論証▼

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シリア人が誰も望んでいなかった内戦を

煽ってきたのは、

メディアと欧米によってつくられた

「独裁者アサドVS民主化勢力」という

報道にあったというという指摘は、

無視できないものだと思います。







そして何より、ISを養成してきたのが、

他ならぬ欧米だったという事実も。


中東研究家・板垣雄三さんが指摘されています。

20153月発売「DAYS JAPAN」より▼

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もともとはアサド政権を転覆させるために

「反政府勢力」に、武器と資金と

武装訓練を投入してきたのは欧米だと。

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そして今、ロシアとアメリカの介入で

複雑化し出口が見えない。





どこから道筋をつければいいのか。








3■ロシアはなぜあんなにもアサド政権を支えるのか?■






国際政治学者・高橋和夫さんが、

ロシアにとってのシリア問題の

重要なポイントについて

解き明かされていました。


それは2つ。


①シリアにいるロシア人同胞の安全確保


②チェチェンへの飛び火を防ぐこと





BLOGOS 2015118日付

「シリアに軍事介入 ロシアはなぜアサド政権を守ろうとするのか?」▼

http://blogos.com/article/143457/






***一部抜粋・シェアココから**





”ロシアとシリアの関係は外見よりも深い。

それは1950年代のソ連時代にさかのぼる。”



”ソ連は1950年代中盤に兵器の供給を通じて

エジプトやシリアなどのアラブ諸国に接近した。


兵器の供給は、兵器を操作する要員の訓練を必要とする。


多くのシリア人の青年が訓練のためにソ連に送られた。


例えば、その一人にハーフェズ・アサドというミグ戦闘機のパイロットがいた。

後にシリアの大統領となった人物である。

現在のバシャール・アサド大統領の父親である。




ソ連に送られたのは、軍人ばかりではなかった。”


”シリアを含むアラブ世界からの留学生の大半は男性であった。

そして留学中にロシア女性と恋に落ち、

多くのアラブ人がロシアの花嫁を伴って帰国した。


シリアの場合、その数は2~3万と推定されている。


その結果、子供まで含めると数万のロシア系の人々が

アサド政権の支配地域に生活している。

ロシアとシリアを結ぶ人間的な絆である。


ロシアのプーチン大統領にとっては、

シリア問題の重要なポイントは同胞の安全確保である。”





”もしアサド政権に対してイスラム急進派が勝利を収めれば、

チェチェン人は、その余勢を駆って帰国しロシアでの闘争を激化させるだろう。


プーチンにしてみれば、この面からも急進派の勝利は阻止したい。”





***シェアココまで****







私のシリア人の友人も、

日本の大学院へ留学する前、

ロシアに留学し、現地でロシア人女性と結婚していました。




まさに、ここに登場する

「ロシアが同胞と見なすシリア人」

にあたります。





日本の大学院を卒業後、シリアに帰国、

その後音信不通となってしまった友人が

今回のアメリカの空爆等を含めた

内戦下で、生き延びているのかもわかりません。



その彼も、ロシアが「助太刀」で

祖国を破壊してほしいなどとは

望んでいなかったと思います。








4■「アサドを倒せばOK」か?■






だから、

「アサド独裁政権を倒せばすべて解決」

とか、そういう単純な問題ではないでしょう。






そうしたことを踏まえたうえで、

日本は何が出来るのか。





少なくとも、「悪い政権」を

武力で転覆させて入れ替える

という欧米の常套手段を、

戦後日本は採ってこなかった。



ロシアとも欧米とも違う位置があった。




それを「とにかくアメリカ支持」で

簡単に投げ捨ててはいけないと思います。






そして、

「北朝鮮のことがあるから、

いざという時にアメリカに守って

もらうためには、シリア空爆もOK

という主張は、あまりにも非道だし、


「日本の安全のためになるかどうか」

という判断基準を持ち出すのは、

間違っているのではないでしょうか。





なぜ日本の安全のために

シリアの人たちの命が

差し出されなくてはいけないのか?





もしそれを是とするのなら、

冒頭の若い父親の嘆きを、

繰り返してよいと宣言するのと等しいのです。







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【シェア】「楽園」だったシリア。内戦前の鮮やかな写真の数々。▼

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シリア・「乗っ取られた」民主化の声。▼

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その他、シリアの難民・支援・映画のことなどをまとめました。

よろしかったらこちらからご覧ください▼

カテゴリー「シリア人の友人のこと・難民・シリア関係」

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※2018年2月21日、エキサイトさんの「常時SSL化」と同時に、Facebookシェア件数がゼロになってしまいました。
この記事には184シェアをいただいていたので、とても残念です。
これだけ同じ想いの方がいるという事実に鼓舞され、前へ進む力を与えていただきました。
御礼を記しておきたいと思います(2018.3.5)


※文章加筆しました(2018.4.14)




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by shuklm | 2017-04-08 22:38 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)