オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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歴史的南北会談。韓国の友人たちの願い・分断を解決する最後の1ピースとは??




2018年4月27日。

歴史的な南北会談・共同宣言を

リアルタイムで見ながら書いていました。





▼史上初の米朝首脳会談を前に、

史上初めて「非核化・平和の定着」が俎上に載せられた南北首脳会談


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▼会談前、板門店の会談会場「平和の家」へ向かう両首脳

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▼史上初めて軍事境界線を越えて

韓国側へ踏み入れた金正恩主席

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▼そしてサプライズ

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▼金主席に促され、

韓国大統領として初めて

北朝鮮側へ踏み入れた文大統領

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▼17:59NHKニュース速報

共同宣言「完全な非核化を通じ、

核のない朝鮮半島実現」

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▼「朝鮮戦争終戦・平和協定へ向け

南北・米中の4者による協議を推進」

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■韓半島にルーツを持つ友人たちの願い■






中継を見ながら思い起こしていたのは、

去年末に知りあった韓国人の

兵役経験者、20代の友人Kimさんの言葉。



「自分が生きている間には

南北分断は解決しないかもしれないけれど、

種を蒔き続けます」と。





彼と同様に、今日の会談を

どれほど多くの韓半島の人達が、

祈るような想いで見つめていたことでしょうか。



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映画「JSA」で描かれたように、

何人もの人が命を落としてきた

まさにこの軍事境界線上での握手に、

涙が出そうでした。






▼韓国の退役軍人たち(コリアン・ベテランズ)も、


「いつか北と南が自由に往来できれば」


「今日の階段が非核化に繋がり、

世界平和に貢献することを望む」 と語っていました


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■失望と危機の歴史があっても■






もちろん楽観ばかりは出来ず、

相当な困難も待ち受けているでしょう。




それは韓国人の友人も承知していて、

平昌オリンピック後の驚くほどの急展開の

対話路線を歓迎しながらも、


「今までさんざん北朝鮮は対話路線を示した後に

武力挑発をしてきたものですから、

最後まで見届けないといけないと思います」




38度線に位置しているJSA(共同警備区域)は、

昔から様々な事件があったわけで、

一番有目なのが”板門店斧事件”ではないかと思います。


ちょっと前にも北朝鮮の兵士が韓国に

板門店を通って逃げてきた時も

銃撃戦がありました」と語っていました。





しかし、

「それでも、よい流れになっていると

いうことは間違いないと信じています。


南北問題を解決できる

この貴重なチャンスを逃さないで欲しいです」と。






”板門店斧事件”とは、1976年に

板門店で起こった軍事衝突。


すわ第二次朝鮮戦争勃発の危機となった

この事件の、まさに収束にあたった

部隊に所属していたのが、

現大統領の文在寅氏。




前回2007年の南北会談を実現した

当時の廬武鉉大統領の最側近であり、

自殺した廬武鉉氏の遺志を継ぐことを

政治的使命と公言し、

不退転の決意で今回の会談に臨んだ文大統領。



「非核化の具体性が弱い」との批判は百も承知でしょう。

それでも踏み出したことを後押ししたい。


少なくとも日本はその足を引っ張るような

ことをしてはいけないと思います。







では、北東アジアで最後に遺った

冷戦構造を終わらせるためには、

軍事的緊張緩和の実現には、

どういった条件が必要なのでしょうか?


南北分断の実現を阻害しているのは

北朝鮮なのでしょうか??








■南北分断を解決するための最後のピースは??■






国際法上は、いまも戦争状態にある

北朝鮮と国連軍。


休戦協定のもう一方の当事者は

「朝鮮国連軍」です。



韓国はいまも臨戦状態なのに、

どんなに戦争を終わらせたくても、

北朝鮮との終戦協定の当事者になる

国際法的な権利がありません。





事態の打開を最終的に握っている

この「朝鮮国連軍」は、しかし

国連とは全く別物だと、

ブトロス・ガリ事務総長が声明を出しています。



「38度線の国連軍は、国連旗を出しているが、

安保理とも国連とも関係ない。


運用も撤収もすべて、アメリカの

判断でやるべし」と。





これは昨年9月、まさに

「北朝鮮緊迫」が報じられていたその時

ソウルに集結した太平洋地域32カ国の

軍事司令官に招かれてレクチャーした

国際紛争解決専門家・伊勢崎賢治さんの指摘です。





「北朝鮮問題の解決を阻害しているのは、

南北同じ民族の融和を阻止しているのは、

北朝鮮じゃない。


国連という仮面を被って居座っている

合衆国ですよ。

こんなことを続けさせちゃいけない」、と。


押さえておくべき指摘だと思います。






実際、6・25戦争(朝鮮戦争)で、

韓国軍の指揮権が当時の

ダグラス・マッカーサー司令官に

移って以来、有事の最高指揮権も

在韓米軍に組み込まれたままです。




つまり、南北分断の解決や

軍事的緊張緩和を実現させる

最後の1ピースは、アメリカが握っているということです。





Kimさんたち韓国の人達の思いが

実現できるようにするためにも、

必要なのは圧力や武力行使じゃない。


そもそも北朝鮮と戦争になってしまったら、

拉致被害者も帰ってこれなくなってしまうのではないでしょうか?







■私たちとの関係は??■






この「朝鮮国連軍」の本部は、

休戦してから65年経った現在もなお、

日本の米軍・横田基地にあります。


横田の前は、神奈川県のキャンプ座間に置かれていました。



私も、イラク攻撃抗議などで

キャンプ座間には何度も申し入れに行きましたが、

入口ゲートでは、確かに米国旗と一緒に

常に国連旗が掲げられていました。





北朝鮮から見れば、

朝鮮戦争はまさに日本からやってきて、

そして今もその状態が続いている。





私たちはまごうとことなき当事者。


だからこそ、共同宣言を実現させる

南北分断解決のための最後のピースは、

私たちの手の中にもあるのです。







■自衛隊リアルから手掛かりを考える!■





その朝鮮戦争と

切っても切れない関係にある自衛隊。


自衛隊の成り立ち、時事トピックも絡め

元自衛官が解説!


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教えて!井筒高雄マン☆ 







【当ブログ内関係記事】


▼何度も危機を経験してきた韓国。兵役経験者に聞いてみたPart1;北朝鮮の隣で暮らし続けるということ。




オリンピックだからこそ観てほしい!普段私たちが知らない南北分断リアル・映画「JSA




▼北朝鮮危機に考える国防part4・これが38度線リアル!太平洋32か国の軍トップと議論したことは?解決の方途は?@伊勢崎賢治さんJazzLIVE







byしゅくらむ



シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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Commented by 群青 at 2018-05-13 13:04 x
しゅくらむさん、こんにちは。

長い間の、大日本帝国による支配と引き続く朝鮮戦争。休戦中といえども戦争状態の中の同一民族の分断と政治的軍事的対立。
それが、融和へと動く歴史的一瞬であったことは間違い無いように思います。
「それじゃ、今すぐ行ってみましょう」・・・とは、金将軍、意外に機転とユーモアのある人物なんだナ~と感じました。

>ブトロス・ガリ事務総長が声明を出しています。
>「38度線の国連軍は、国連旗を出しているが、安保理とも国連とも関係ない。
>運用も撤収もすべて、アメリカの判断でやるべし」と。

この事務総長の言葉は、十分に刺激的です。初めて知りました。
有り難うございました。

Commented by shuklm at 2018-05-14 12:47
> 群青さん
コメント有難うございます。本当に歴史が動く瞬間に立ち会った気がしますね。こんな日を迎えることが出来るとは…。

ガリ事務総長の発言、ワタシも伊勢崎賢治さんのライブで知り、目からウロコでした。
調べてみると、彼だけでなくコフィ・アナン事務総長も同様の意見を表明しているようです。
本当に終戦は、アメリカ、そして休戦協定当事国の一つ、中国次第ということになりますね。
北東アジア平和の実現のために、せめて日本が逆行しないでその助けとなれるようにと願います
by shuklm | 2018-04-27 22:10 | 元韓国兵士が語るリアル・韓半島からの声 | Comments(2)