オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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森友問題part2・政治家の心臓ってナンダ?官僚の本分とは??スケープゴート政治を終わらせて前へ!







1■新たなスケープゴートにモヤモヤ■






319日の国会審議。

太田理財局長への和田議員の質問を

布施祐仁さんのツイートで知り。





真っ先に思い浮かんだのは、

現役公務員・元公務員の友人知人たちの顔でした。


政治家(国会議員、知事、市議etc

が理不尽なことは往々にしてあるけど、

それでも良心的な公務員は、

公共サービスを低下させないように

日々現場で踏ん張ってるのに。




そりゃねえだろと思い引用ツイートしたところ、

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予想外に沢山のリツイートとをいただき

有難いと同時に、いささか焦り、

かなり考え込んでしまいました。



一夜明ければ、与党ヨイショ論者からも

和田議員への非難轟轟、吊し上げ。


和田議員としては忖度して援護射撃した

つもりでしょうが、与党からも総スカン

議事録からも発言削除。




もちろん、官僚に全責任を被せるために

公務員像を貶める発言は

批判されて当然だと思いますが、

周囲の手のひら返しの雪崩打つカンジが、

なんとも違和感があって。




一方、

官僚が犯罪を犯したのであれば

相応の罰もやむなしと考えます。





しかし、一体いつまで

こんなことが繰り返されるのか?

忖度構造を変えるには何が必要なのか?





シロウトなりにちょっと掘り下げて書いてみました。

(長文お許しください)








2■政治家の心臓ってなんだ??田中角栄に見る「人心掌握術」■






官僚との仕事のやり方について、

別に角栄を奉るつもりも、

金権キングメーカー政治を全肯定する

つもりもありませんが。


少なくとも彼は、自分で出した議案は

自ら全議員を説得して回ったし、

官僚に対して政治家としての責任は取ったし、

懇意にした人は生涯見捨てなかったそうなので。





極貧家庭に育ち、中卒から

成り上がりで大蔵大臣になった時の

就任演説は、今でも伝説らしいです。





▼「田中角栄という生き方」宝島社2014年 より

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”諸君は日本中の秀才代表であり、

財政金融の専門家ぞろいだ。


私は素人だが、

トゲの多い門松を沢山くぐってきて、

いささか仕事のコツを知っている(中略)。



思い切り仕事をしてくれ。

責任はすべてワシが背負う。以上!”



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政治家が政治的責務を果たすから、

事務方は頑張れる。


そこに尽きるんじゃないでしょうか。




じゃあ、官僚の仕事の本分、

シゴトの領分ってなんなのか??







3■元大蔵官僚・財務大臣が指摘する「超えてはならない一線」■






田中角栄時代の大蔵官僚で、

民主党政権で大蔵大臣・財務大臣を

歴任した重鎮・藤井裕久氏への

インタビューは読みごたえがありました。

 



▼「官吏の道に反する」森友改ざん、「首相らの辞任不可避」

2018.3.19神奈川新聞より

http://www.kanaloco.jp/article/318333

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藤井氏曰く、



”公務員が、一人の権力者の政局に

加担してはいけない。これは大原則だ。


役人だった頃、田中角栄内閣を

官僚として共に官邸を支えた

後藤田正晴氏から

「公務員は中立公正で、初めて

国民の幸せは実現する」と言われた。


大蔵省の先輩からも、こう教育を受けていた。



しかし、佐川氏は一人の権力者である

安倍首相に迎合した。


官僚が与党のシンクタンクであることは

否定しないが、それは政策に限られる。”




”竹下登官房長官の秘書官を務めていた際、

竹下氏に「官僚は入って来るな。

今日は帰れ」と言われたことがある。


長期政権だった佐藤栄作首相を降ろす

動きがあった時で、

「おまえたちは、ここでおしまいだよ。

もうこういう席には来るな」と言って、

はっきり区別していた。



これが筋だ。



ここから先は政策とは違う政局の世界だと、

政治家の側がけじめを心得てくれていた。


役人を政局に巻き込むことはおかしい。”



”政策と政局の違いをわきまえることは

一番大事なところだ。




例えば個人的には減税反対でも、

政治が「減税する」と決めれば黙って

従わなければいけない。”



”それが官吏だ”




”だが、その姿は安倍政治で崩れたと言っていい。


役人がここまで落ちたのは、

2014年に内閣人事局を新設して

間違った運営をしてきたからだ”





”最後に責任を取るのは安倍首相しかいない。”


”責任の取り方は辞任しかない。

そのことによって初めて信頼が戻る。”






(全文はぜひ、頑張ってる

神奈川新聞本紙にてご覧ください!)








4■内閣人事局の弊害■






じゃあ内閣人事局の何が問題なのか??






▼サンデーモーニング2018.3.18より

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官僚幹部の人事には、従来、各省庁の自主性があった

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しかし、「縦割り行政」「省益」との批判、

官僚の不祥事で、

「官僚主導から官邸主導へ」。

その目玉が内閣人事局。


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官僚幹部の人事権を、官房長官・首相のもとに一元化。



しかしチェック機能が働かない

行き過ぎた官邸主導の弊害が。


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 ▲東京大学大学院総合文化研究科 内山融教授

写真が酷くてスミマセンm(__)m



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5■変えるべきことは??■







①政治家が責任を取らなくなり、

②官僚が「国民の幸福のため」という職責を忘れ、

③制度の恣意的な運用が重なれば、

忖度が起こるのは必定でしょう。




この忖度構造を変えるために何が必要なのか?






1◆まともな政治家を育成するルート



もちろん小選挙制度のモンダイもあるのですが。



以前存在した政治家育成ルート

(派閥、松下政経塾、組合など)が現在ほぼ皆無。


良し悪しは別にして、

ガッチリ青年部から育成システムが

機能してるのは、公明党ぐらいでは?



例えばスウェーデンのように、

政党別に青年部から政治を学ぶキャンプなどで

薫陶を受け育っていく裾野が必要だと感じます。






2◆まともな官僚が頑張れるフィールド



コレは前川喜平さんを見れば一目瞭然。

まともな人は今なかなか省内にいられない。


図らずも、西田氏が答弁で

「お仕えする政治家」と吐露したように、

それが当たり前になってしまっているのなら、

国民のためにきちんと仕事をしている人を

正当に評価出来るような

人事システムにする必要があるでしょう。






3◆政治システムの問題


じゃあ、

「内閣人事局をぶっこわせばいい」とか、

「財務省解体!!」なのか?というと、

そういう単純なハナシじゃないですよね。

 

例えば財務省が問題を起こすからといって

解体しても解決にはならない、ということを、

現役の霞が関官僚の方が指摘されています。

とてもわかりやすかったのでご紹介させていただきます



▼「若手キャリア官僚は今こんなことを考えています」

おおくぼやまと@霞ヶ関@okubo_yamatoさんのブログ


【森友】財務省けしからんから解体する、というのは、うちのトイレが気に食わんからトイレぶっ壊す、というレベルの話【財政の話】





財務省壊しても、じゃあ

その後誰がどうやって税金集めたり、

配分するの?ということは

決めないといけない。






で、ここから先は私の考えですが。




「官邸主導」は民主党政権も掲げていたし、

政治主導でないと変えられないこともある。


問題は、その妥当性が

どう担保されるのか、ということだと思います。


脆弱なチェック機能(第三者機関)を

どう実効化していくのか。




官邸と官僚、野党と与党の

仕事の良いバランスとはどの塩梅なのか。


ここのシステムをよくよく吟味して

常に最適化していく仕組みを入れていかないと、

トップをいくら入れ替えても

政策と政局の混同、つまり忖度の構造は続くでしょう。







6■スケープゴート政治を終わりにするためには?■







で、ココで最終的に、

私たち国民に帰ってくる問題があると思います。



右も左も、日本の政治が乗り越えなくては

いけないことがある。

政治家だけでなく、私たちひとりひとりが。




安倍首相は、常々

「最後は最高責任者である自分が

責任を持つ。自分が決断する」

と断言されていたので、

藤井元財務相が指摘する通り、

辞任が相当だと思います。




ただ、それでもいまだに

安倍政権を支持する層が30~40%いる。


その人達に対してリベラル側が

「アホか、騙されている、目を覚ませ」

と言っても、全く無意味だとも思います。




一部の極右層を除いて、「他に選択肢が無い」

「変化を望まない」サイレントマジョリティが

それだけ存在するという証左なのではないか。


そして、リベラルによる

「強きを挫き弱きを助く」の反動が、

過剰なまでの

「弱きを挫き強きを助く」を

生んでしまったのではないか?

という気もするのです。





実は炎上を呼ぶ層は、

年収の高い子持ちサラリーマン男性が

多いというデータもありました。


(国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一助教が「ネットで炎上に加担しやすい人」の傾向をまとめた研究。

今はR25廃刊で元ネタが見れないのですが)

http://girlschannel.net/topics/712674/




サラリーマンの社会的地位が地盤沈下し、

弱者保護の意義がわからない。


「なんでこんなに苦労して働いて

子供も学校やって税金納めてるのに、

タダでもらってる奴らがいるんだ??

アホらしくてやってられるか!」と。





その事実にきちんと向き合い

正対していかないと、安倍退陣後、

「巨悪退治後の内戦」になりかねない。






あえて極限的な例を挙げれば、

中国の文化大革命や

ユーゴスラヴィア紛争です。





文革では、吊し上げ大衆運動が

実権奪取のための手段に使われた。

次は誰が吊し上げに遭うかという混乱を利用して。




ユーゴスラヴィア内戦では、

巨悪(ソ連)が倒れた後、

経済がうまくいかない犯人探しが始まって、

遂には、昨日までの隣人同士の

「兄弟殺し」にまで行き着いてしまった。




そこまで極端な事態に至らなくても、

いままさに、誰かのせいにして

吊し上げるスケープゴート政治が

まかり通っているように。





「官邸主導の政治改革」も、

元々は「自民党金権政治打破」で

成立した新進党・細川政権や、

「自民党をぶっ壊す」「規制緩和」

とぶちあげた小泉劇場、

そして民主党の「政権交代」など、

既存体制を打破対象として正当性を主張する

演出装置に使われた面があった。


それらがすべて一緒くたに無意味

だったとはもちろん思いませんが、

「庶民が溜飲を下げる」という構造が

あったのは否めないでしょう。




私たちもその装置の一部だった。





その歴史から学べるのは、

「●●さえ倒せば世の中すべて

うまくいく」というのはありえない、

ということだったのではないでしょうか。



安倍さえ倒せば、とか、

マスゴミさえ一掃すれば解決する、とかは幻想。

いやもしかしたら、もっと大変かもしれない。





安倍内閣を退陣させたら、

今度こそもう、誰かのせいには出来ない。


「だから退陣させるな」とか

言いたい訳ではもちろんなくて。




もしそうだとしても、

ココから先は、そこを自分達が引き受けて、

やっていくしかないんだと思います。





正直、「望むところだドンと来い」とは

言いづらいです。


年度末仕事に追われてトホホな毎日の

サラリーパーソンとしては、

体制の変化はキツイです。




でもやっぱりオトナとして、

コドモ世代に示しがつかんと思うんですよ。


下の人間が割りを食って死にまで至らしめられ、

権力のある人間ほど罪に問われないというのでは、

子供に真っ当に生きろとか言っても虚しい。




だから、肚を固めて。




問題があれば指摘するし、

糾す必要があるけれど、

誰かのせいにしない。


政治家も、官僚も、そして私たちも、

現状に疑問を持つ者同士であれば、

どっちに転んでも軸をブレさせずに、


よりマシな社会を目指したいという

原点を何度でも確認しながら、

わずかずつの匍匐前進でも、

前へ進んでいきましょう。






#いくらなんでも

#官僚の本分

#安倍後の準備は出来てるか

#スケープゴート政治を終わらせよう



【当ブログ内関連記事】



※追記※

文章の一部とハッシュタグを追加しました(2018.3.22



byしゅくらむ



シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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by shuklm | 2018-03-21 22:12 | 時事・ニュース | Comments(0)