オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

syuklm.exblog.jp

森友問題part1・なぜ書き換えが国家の根幹にかかわる問題なのか?核心を突く福田元総理の言葉と、役所の仕事を見てきて思うこと。「アベ辞任」その後は??


b0343370_22184490.jpg
【写真はThe AsahiShinbun GLOBE 2017.9.7より】






1■公文書管理法の制定を支えた思想:「事実の集積が国家」■




これホントに大事と思ったので、

まずは取り急ぎシェアさせていただきます。



***シェアココから******


「不当な政治介入を排除できる」~福田康夫元首相語る

記録を残す意味とは


公文書管理法の制定に取り組んだ福田康夫元首相に、その背景と現在の日本の状況をどうとらえているかを聞いた。


The AsahiShinbun GLOBE 2017.9.7







"事実の集積が国家なんです。


最近、明治維新について異論を唱えている人がいるように、

時間がたつと歴史は分からなくなってくる。


しかし、史実はこれなんだということがはっきりすれば、

あまりいろんな拡大解釈はできなくなると思う。


歴史的な事実を積み重ねていった結果日本国になるわけで、

公文書館に行けばしっかりした事実があると、

そういうところを持つことが日本にとっても必要。"



"(きちんとした記録の作成とルールが徹底されれば)

不当な政治の介入などを排除できる。


「それはできない、記録に残りますよ」と一言言えばね、

政治家だってむちゃなことは言わないですよ。


そう考えれば、役人を守るためにあるんだと考えてもおかしくない。"




――東日本大震災の後、政府の原子力災害対策本部をはじめとする組織の会議の多くで議事録が作られていなかった




”管理法は11年4月1日施行。

震災は3月に起こったが、

あと3週間で施行されるんだから、

法律の趣旨にのっとってやっていないといけない。


それなのにいい加減にやっていた。


自分たちの混乱ぶりを記録として残したくないということでしょう。


でも混乱があったのであれば、むしろその混乱ぶりを知ってもらったほうがいい。

将来の参考になる。”




――記録をきちんと残すことは、外国との関係で何を意味するか



”日本は事実を積み重ねてきた国ということになれば、

日本を信用しないといけなくなる。


逆に都合の悪いものは隠しているんじゃないかと思われたらおしまいだ。


日本は戦争が終わったときに軍部に都合の悪い資料は燃やしてしまったことがあるから、信用されていないところがあるんだろうと思う。


名誉挽回するためには相当の年月、積み重ねが必要だ。


でも、いま取り組んでいるようなやり方を続けていけば国際的な評価は、「日本は信用できる」と変わってくると思う。”





*****シェアココまで***







過ちも間違いも混乱もすべて記録し、

後世に残すこと。


100年経っても、いつでも誰でも

情報にアクセスし、検証出来ること。


それこそが国民にも国際的にも信頼される道。




ホントにその通りだと思います。

このヒト、本当の愛国者で国士だと思いましたよ。

(ちなみにワタシも、自称左からの愛国者です)







2■役所の仕事の仕方って知ってますか??■








ここから先は個人的意見です。




役所と一緒に仕事する機会が

多かったことからの実感で書かせていただくと。



文書を後から書き換えるとか削除するって、

物凄い勇気要ること。

というか、普通はできないですよ。





役所の仕事の仕方って、たとえば、

公的な会議の議事録は絶対作る。


欠席者には配布して議論の進捗は共有するし、

(欠席者がちゃんと読んでるかは別として)

大事な委員会の資料とかはファイルして

会議のたびにすぐ見れるように各委員に用意しておく。



よくある「○○審査会」とか

「●●検討委員会」とかで

委員の机の上にある分厚いファイルは、

全部過去の議事録とか資料とか最新のデータ。


そこに残ってる発言とか確認された方針とか

積み重ねに基づいて仕事をしていく。



公的な会議じゃなくても、

記録で裏を取る。

記憶で仕事をしない。

それが役所。

それが職員自身を守ることでもある。




それを変えるってことは、過去を捏造するってコト。

一職員にそんな度胸も権限も無いですよ。





だから今回の森友問題は

焚書坑儒並みの大問題だし、

実際、人が亡くなっている。


なぜ役所の職員が死ななくてはならなかったのか?

個人的に職員が責められたりしないよう

人が死なないためのシステムのはずなのに。




法治国家であるならば、

このケジメは最低限必要だと思います。







3■そのあとは??■






ただどうしても気になってしまうのは、

仮に安倍内閣が退陣したとして、

その後は??ということなんです。




国会前で奮闘している方々に

水を差すつもりは全くないですし、

韓国からのエールは本当に涙するほど

有難かったです。





ですが、だからこそ。

それを活かすためにも、

敢えて2つ書かせていただきます。





ひとつは、

「アベ的なもの」(歴史を焚書したいとか

ひたすら強気でいたいとか)を

求める層がいる限り、

同じこと繰り返されるんじゃないか、

ということ。





もうひとつは、国家システムの問題。


2次大戦で完膚なきまでに叩きのめされ

1回国家として瓦解して、

そこから再建したはずが、

いつのまにかゆっくりと

溶解してしまっていたことが

今回露わになりました。


それは政権を問わず、です。

(震災の記録を作る立場にあったのは民主党政権)





巨大な忖度機構となってしまった

国家の屋台骨を組み直し、

国民と国際的な信頼を勝ち得ていくのは、

恐ろしく気の遠くなるような作業だと思うのです。




良くも悪くも、戦後の庶民は

国家を信用しなくなった。


私たちは「信頼に足る国家」を持ちえなかった。

これは物凄く不幸なことだと思うんです。




鵜のみにするんじゃなくて、

都合のいいところだけ誇るんじゃなくて、

自分達が積み重ねてきた事実の上に国家があると、

そう実感できるようにどう立て直していくのか。


(国家が自分達の上にあるという意味でなく、

国家を使いこなしていくイメージです)






今回のことを通じて、改めて

公文書管理と情報公開と監視が

民主主義にとってのキモだってことがよくわかりました。



次の政権が誰であろうが、

私たちはそこから立て直していく必要があるんだろうと思います。







byしゅくらむ



シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



↓よろしかったらポチポチっと押していただけますと励みになります

にほんブログ村  にほんブログ村 人気ブログランキング

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ にほんブログ村 旅行ブログ 中東旅行へ  
by shuklm | 2018-03-13 22:28 | 時事・ニュース | Comments(0)