オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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ISとどう向き合うか?その4・パリ同時テロ1年。容疑者が育ったベルギーの街で、若者の過激化をとめる取り組み。






1113日の夜(日本時間で14日)、

パリで130人が犠牲となった

同時多発「テロ」から、1年。



事件後、フランスのオランド大統領は

「テロとの戦い」として、

有志連合と共にシリアのIS拠点を空爆。




しかし、それで「テロ」は

減ったのでしょうか?



世界は以前より平和に

なったでしょうか?





いま、イスラム教徒や移民排斥などを

公言するドナルド・トランプが

アメリカの大統領に当選し、

ヘイトクライムが急増する中だからこそ、


打開するヒントとして

ぜひシェアしたいのが、

この取り組み。





パリ同時多発テロの容疑者が育った街・

ベルギーのモレンベーク地区では、

若者が過激派やテロに走るのを

止めるために、地道な活動が取り組まれています。


粘り強い対話や家族へのサポートなどによって、

実際に若者のシリア渡航を食い止めるなど、

着実に実を結んでいるそうです。



少し前の記事ですが、

ぜひ読んでいただきたいので

シェアさせていただきます!





神奈川新聞 201645日付


「ベルギーとテロ 社会への憎しみ根底に

若者の過激化阻止する活動


オリビエ・ファンデルハーゲン氏」▼


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(著作権に配慮して全文は写しておりません)






****記事抜粋ココから******




パリ同時多発テロなどのテロ容疑者が育ち、

イスラム教徒の移民が多く集まるベルギー・

ブリュッセル首都圏モレンベーク地区は

ベルギー同時テロとも接点があった。



同地区の行政担当者として

若者の過激化阻止に取り組む

オリビエ・ファンデルハーゲン氏(39)は、


要因は貧困だけでなく、

崩壊状態の家庭や

疎外感を与える社会にあると指摘した。





――ベルギー同時テロをどう見ているか。



ベルギー育ちの若者が起こした今回のテロは

ベルギー社会が生んだものだ。

社会への憎しみが根底にあると感じている。





――若者の過激化を阻止する活動とは。



「子供がシリア渡航を計画している」

などの相談を受けると、

34か月かけて調査し

家族にアドバイスを与える。


警察と協力して渡航を阻止することもある。

この2年で約40件を解決した。




――なぜモレンベーク地区から多くのテロ容疑者が生まれたのか。



相談を受け家庭を調べると

崩壊状態のことも多く、

失業や家庭内暴力、

育児放棄、教育への無理解など

共通点がある。


失恋や家族の死のショックから

過激化する若者もいる。

貧困だけでなく、社会的問題も背後にある。





――社会的問題とは。



 過激思想に傾倒しているのは、

イスラム教徒の移民の子どもだが、

ベルギー育ちでイスラム教の知識が浅く、

酒も飲むような若者たち。


イスラム教が問題なのではなく、

社会的なアイデンティティーを

確立できないことが要因だ。


移民は冷遇されることが多く、

若者が「自分は必要ない人間」と思い込むと、

過激派組織の「君が必要だ」といった

勧誘の言葉に心を開いてしまう。





――解決の道は。



 長い時間がかかる。

宗教や歴史の教育が重要。


年齢が低ければ低いほど

過激化を阻止できる可能性は高いが、

兆候に気づいているのに

世間体を気にしたり、

子供を信頼しすぎたりして

相談が遅れる例も多い。


今後はスタッフを増員し活動を広げていく。





******抜粋ココまで*********






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by shuklm | 2016-11-12 15:31 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)