オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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個人的選挙総括⇒国民投票に向けて・民主主義が試された1年を経て





■強行採決から1年を振り返り





安保法強行裁決後、国会前に沸き起こった

「野党は共闘!」の声を実現すべく、

参院選にガッツリかかわった者として、

個人的な総括を書かせていただきます。




国会前10万人も、野党統一候補実現も、

当初は「ありえない夢物語」だった。


それを実現したのは、ひとりひとりの

意志ある人間の想いでした。




全国で延べ何100万人規模が

行動したというだけでなく、

胸打たれる実感や肉声が

可視化されたことには、

代えがたい意味があった。




野党共闘や勝手連など様々な力が

議席に結実した爆発的な歓喜も、

全く勝負にならなかった選挙の

叩き落とされた敗北感も経験した、

民主主義がまさに試された1年だったと思います。





つぎ込んだエネルギーの分、

随分多くの人が傷ついたし消耗もしたけれど、

それは私たち自身の中にある

ゆずれない願いや、

現実を変える力に気づいた

プロセスだったとも思うのです。




本当の勝負は、これから先。




国民への発議がされたら、

最短2か月で国民投票が実施となります。


最速で来年秋にも実施という

政治日程に上ってきています。





これから先、何をどうやって行くのか。




その前に、負けた選挙の総括も

しておかないといかんと思います。


特に、直近の都知事選挙。




体調を崩していて全面的には

噛めなかったのですが、

失敗から学ばないことは

前に進めないので、

自分のケジメとして

書かせていただきます。





負けた選挙は、なぜ負けたのか。







■「敵」に勝つには? なぜ首相が支持されるのか?




参院選で争点にしなかったのに、

「改憲も信任を得た」と言い出す安倍内閣。



参院選で現役大臣が落選し

沖縄の民意が示されたのに、

翌朝から開始された高江への強制排除。



そして汚染コントロールが破綻しているのに、

進む原発の再稼働。





それでも内閣支持率は下がらず、

むしろ安定している。





▼報道ステーション内閣支持率グラフ 

1988年からの歴代内閣すべてカバーされていて興味深いです)

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/poll/graph_naikaku.html

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▼NHK世論調査 内閣支持率

http://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/political/2016.html





なぜ支持されるのか?




「国民が騙されている」からなのか?


「若者が考えていない」からなのか?





そうではないと思うんです。





元自民党の重鎮・亀井静香氏が、参院選前、

野党統一名簿の実現に奔走しながら

指摘していました。




「総理の支持率がなぜあれだけあるか、

わかりますか?



やってることはけしからん。

が、からだの悪い総理が、

世界中飛び回って

政治家としての活動をしている。


それが、国民の胸を打っている。



野党には、国民の心を打つものがない。


だから無党派層がついてこない。


無党派層は、一生懸命やってる人のところに来る」と。


(5・7ミナカナ集会での発言より)





実際、

「いつも野党にいじめられてる

安倍首相はかわいそう。


よくわかんないけど、

頑張ってるから応援しなきゃ」と

自民党に投票した女子高生もいました。




事実はともかく、

そう感じているかなりの層がいる。




問題は「頑張っている」中身がなのですが、

少なくとも野党側は、

「愚直なまでの懸命さ」で、

本当に悔しいがまだ負けている。



目指している中身と真摯さで

勝負するしかないと思うのです。






■「自民はイヤだけど、野党もイヤだ」




すでに、首相のレベルの低さや独善的人格を

ただ批判していればすむ時期は

終わったと思います。



「首相ってアホだよね~」と

溜飲を下げているだけでは勝てない。





そして、東京都知事選挙では、

非自民・小池百合子候補が圧勝。



結果として示されたのは、

「自民はイヤだけど、野党もイヤだ」

という民意でした。





「国民は騙されている」

「よく考えろ!」

そういわれて、

考えを変える人がいるだろうか?




「オマエは騙されている、

よく考えていない、

目を覚ませ」と言われて、

耳を傾けたいと思うでしょうか?




ワタシなら、

「うるせー!!」って言いたくなります。


余計に遠ざけてるんじゃないか。



敵をバカにしてれば済む時期は

終わったと思うのです。







■打開するカギは? 「真ん中6割にアプローチを」




自民党改憲草案で憲法が改訂された後の近未来を描いた小説

「未来ダイアリー」(内山宙弁護士・著)

でも指摘されていました。



右でも左でもない、

「真ん中6割」の無党派層の

共感を得る必要がある、と。





本当にその通りだと思います。





たとえば、民進党は、

なぜ無党派層に支持されないのか?



個人的感触ですが、

「民主党に投票して裏切られた」という

思いが根強い人もかなりの数

存在していると思います。



「自分が選択して失敗するのは、

もうコリゴリ」と。





「前回選挙と比べて、少なくとも6年前

民主党に投票した人のうち

参院選前の選挙では30万票近くが

投票にいかなかった可能性がある」

という分析もあります。



そしてその票は、

今回の参院選でも戻ってこなかった。


民進党への失望ゆえに

自民へ流れた票もあるでしょう。




「自民党=なんとなく現状維持」で、

という消極的選択になる。





実際には、現自民党の方が

現状を大きく変えることになってしまうんですが、

「リスクがあるかもしれない選択を

わざわざ積極的にしたくない」と

考えたとしても無理はない。



だって何もかもが「自己責任」なんだから。





そういう人たちに「正しさ」を訴えても、

届かないと思うのです。


「正しさ」が人の心を動かすわけじゃない。






■国民投票・ピンチをチャンスに。共感できる回路を




政権選択でない国民投票。



こと憲法改正に関しては、

自公支持者でも、

投票行動を変える可能性が大。



ピンチをチャンスに変えられるかもしれない。




いや、変えるしかない。



選挙と違うたたかいをする必要があると思います。







以前、「新党・護憲リベラル」という党の応援で、

選挙ポスター貼りに、一軒一軒、

ローラーで回ったことがあるのですが、



「ウチは何世代も自民支持だけど、

憲法は変えてはいけないと思ってる。

ポスターは貼れないけど頑張ってくださいね」という

「護憲派自民」の方にも何人も会いました。




現在の自民党改憲案を進める側にとっては、

「関心が高まらず、投票率も上がらない」

という状況が有利。



なので、

「関心を高めて、投票率も上げる」こと、

自民党改憲案の危険性を知らせることが重要。





しかしその過程で、

「安倍はヒトラー、やり方はナチス」、

「だからアブナイ、

だから反対しなくてはいけない」という

脅してねじ伏せる二段論法では

共感を得られないのではないか。




もちろん自民の発想は稚拙だけど

やり方が狡猾で危険なのは

実際そうなんですが、

内容は内容できちんと伝える必要がある。




政権批判とは分ける必要があると思うんです。





自公支持者でも、味方になってもらえるように。


「真の保守」とも、共闘できるように。


「おっかなびっくり層」の人たちとも、


届く言葉を、通じ合う回路を、

少しでも増やしていくこと。





目的は、今よりも少しでも、

誰もが生きやすい社会にしていくこと。


そのためのツールとしての

選挙や国民投票のはず。






耕して、種を撒いて、

少しでも実りを増やしていくプロセスとして、

大事にやっていきたいと思います。





EU離脱を問うたイギリスの国民投票のように、

「こんなはずじゃなかった!」とならない道を、

このブログでも引き続き考えていきます。






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byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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by shuklm | 2016-09-24 09:54 | 選挙カンケイ | Comments(0)