【時事】北朝鮮の核実験・論じられていない安全保障の「穴」。「安保で抑止力高まっていない」。
安全保障の最前線で仕事をしてこられた元防衛官僚・柳沢協二さんが、
北朝鮮核実験があぶり出した日本の安全保障の問題について、
簡潔かつ冷静に指摘されています。
***毎日新聞連載「柳澤協二さんのウォッチ安保法制」1月9日付より要約***
「自衛の措置のため、抑止力を飛躍的に高めるためにどうしても必要だ」と
政府は安保法制を成立させた。
だが、安保法が成立し日米の関係が強化されても、
北朝鮮の核開発は止めることは出来ていない。
それによって抑止力は高まっていない。
単に軍事的に米軍をこう支援する、ということだけではない。
アメリカ頼みでなく、日本にとって問題の解決はなんなのか、
独自に探っていかなくてはならない。
安保法に基づく米軍への支援や集団的自衛権行使では、
国民に被害が及ぶ結果があり得ることも含め、
具体的に国民に説明する責任が政府にはある。
***
柳沢さんは、小泉政権の中枢で、
内閣官房副長官補として、
自衛隊をイラクに派遣する側でした。
現憲法下で派兵できるギリギリのラインで
法整備を担ってきた方です。
その立場から見ても、いまの安保法制は
「アウト」ということです。
抑止力の強化にはなっていないし、
安全保障にもなっていないと。
むしろ集団的自衛権は国民の安全を危うくする、
と主張されています。
その理由については、元現場の超リアルな指摘が著書で詳細読めます。
▼「亡国の集団的自衛権」2015年2月発行・集英社新書
安保法が成立したからおしまい、ではない。
「国民の安全」を真剣に考えるのであれば、
少なくとも、こういう現場からの指摘を
受け止めたうえで議論を深めていく
必要があるのではないでしょうか。
安全保障・自衛隊などは
当ブログの今年のテーマの一つでもありますので、
おいおいちょこちょこ書いてまいります。
なお、この新聞記事の元ネタは、「群青」さんのブログで拝見して知りしました。
ブログはコチラ↓
http://ameblo.jp/gunjyo01/entry-12115943932.html
群青さん、いつもいろいろ学ばせていただいてます。
有難うございます!
シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ここでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュクラム!
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