オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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なぜ、イスラエルならOKで、パレスチナだとNGなのか?




2002年6月、パレスチナを訪れた時。

現地ツアーをコーディネイトしてくれた

パレスチナ人の男性に、私は訴えました。




「『自爆』してほしくない。

あなたに死んでほしくない。

これ以上誰も死なないでほしいし、

殺さないでほしい」。





後から考えると、

ものすごく残酷な言葉を、

私は彼に言ったのです。




彼は、

「大丈夫だよ、そんなことしないよ」

と言いながら、

「でも、じゃあ、他にどうしろっていうんだ?」と問いかけてきました。




「イスラエルがやってることは戦争だ。


僕は、ハマスとかイスラミックジハードとかじゃない。

(いずれも武力闘争組織。当時は少数派


だけど、彼らがイスラエルに抵抗していることは、

何が悪いの?って思うよ。

手段は違っても、同じ目的を果たそうとしているだけだ」。




私は、答えられませんでした。






不当な支配や占領に対するレジスタンスは、

国際法でも認められている、正当な権利です。


 

現に、第二次世界大戦後に独立した国々は、

レジスタンス運動で旧政権を倒したり、

占領者を追い出して独立を実現しました。



アフリカ諸国しかり、イスラエルしかり。


イスラエルは、当時の委任統治国

イギリスから「独立」するために、

「テロ」を行使しました。



オスロ合意でアラファト議長と握手し

「パレスチナとイスラエルの歴史的和平」

に貢献したとしてノーベル平和賞を

受賞したラビン首相も、もともとは

有名なユダヤ人軍事抵抗組織の「テロリスト」でした。





いま、パレスチナが抵抗すると、それは糾弾される。




なんでイスラエルがやることはOKで、

パレスチナだとNGなのか?


それは、あんまりにも不公正で、

不公平じゃないのか?





実際、「やったもん勝ち」の世界になってる。






私自身は、ハマスの自爆攻撃や

ロケット攻撃には、賛同することはできません。



けれども、

「あなた達に死んでほしくな

誰も殺さないでほしい」とは言えても、

彼らがそうせざるを得ないくらい

追いつめられている中で、

反撃をするなというのは、

「何も抵抗せずに、このまま

黙って殺されるのを待て」

いうのと同じなのです。






※記事の不正確な部分を一部修正させていただきました(2014.10.11)

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June 2002, at elementary school, drawn by children   Tulkarem WestBank Palestine

2002年6月、ヨルダン川西岸地区トゥルカレムにて、筆者撮影。

アッサラーム小学校の外壁に、子供たちが描いた絵。


イスラエル兵の銃撃に対して、

物陰に息子をかばって「撃たないでくれ!」と訴える父親。

この後、撃たれた息子が自分の腕の中で息絶えるのを、

なすすべなく見ているしかなかった。

その一部始終は映像で配信され、世界中に衝撃を与えた。


この絵は、その映像を見た子供たちが描いたと思われる。



byしゅくらむ


by shuklm | 2014-09-07 12:01 | エルサレム・和平・国際監視 | Comments(0)