2014年 08月 19日
パレスチナ自治区にて。子供にたしなめられた、大人のハナシ。
パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区。
民家の庭で、たわわに実った綺麗なブドウの房。筆者撮影▼
「お客人を一番優先しなくてはいけない。
お客人より先に食事に手を
付けてはいけない」という、
イスラムの「おもてなし」の精神。
それは子供にまで徹底されていました。
失業率75%のはずなのに、
どの家に行っても、
見知らぬ通りすがりの私たちを歓迎し、
食べきれないほどの料理をしてくれ、
しょっちゅう断水があるのに、
ためらいなく風呂を1番に
使わせてくれました。
ある家では、庭いっぱいの藤棚に
実ったブドウを、もいでくれました。
お客が来ると、子供たちは皆で嬉しそうに出てくる▼
「一緒に食べよう」と促しても、
ニコニコと首を振るばかり。
子供の一人に、ブドウを一粒、
口元まで持って行って
「アーン」と言ってみました。
すると、まだ小学生くらいのその子は、
人差し指を振って、
「ダメだよ」というジェスチャーをしたのです。
ものすごくよくしつけられている、
というか、
人として大事なことを
ごく自然に身につけてる。
そういう思いに打たれて、
浅はかな自分をものすごく
恥ずかしく感じました。
byしゅくらむ
シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!
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by shuklm
| 2014-08-19 06:14
| パレスチナ自治区 現地レポなど