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ISとどう向き合うか?その3。デンマーク・オーフス市での試み





デンマーク第2の都市・オーフスでの、

IS帰りの若者を受け入れる対話の取り組みが、

昨年の神奈川新聞で取り上げられていました▼

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非常に具体的で参考になると思いましたので、

全文シェアさせていただきます。







** 神奈川新聞2015411日付  


「帰還者 受容する試み」 シェアココから****







過激派組織「イスラム国」の脅威に直面する欧州では、

過激派に感化されシリアやイラクに

渡った若者に厳罰を科す国が多い。




だがデンマークの都市オーフスは

帰還した若者を、対話を通じて

社会に受け入れる試みを続けている。





2013年には30人がシリアに渡った。

 だが、14年は1人だ





オバマで政権がワシントンで開いた

過激派対策会議。


市長のヤコブ・ブンズゴー(39)は

「帰還者に第2のチャンスを与える

取り組みの成果訴えた。




31人の渡航者のほとんどは

社会で疎外感を抱く移民系の若者だ。


16人が帰還し、うち10人が

当局の支援を受け復学、就職を果たした。




指導員の1301年以上かけて説得し

復学させた帰還者について説明してくれた。




動機は、アサド政権に殺される市民を救う使命感。


再渡航を目指し、「アサドを倒し新しい国をつくれる」と信じていた。



「頭は良いが単純で空想的。

軌道を外れただけなので、

少し押し戻してやれば良い」。



教え込んだのは、外交や軍事など

現実世界を動かす力学。


テロ組織に加われば罰する社会の厳しい対応にも目を向けさせた。


ついに、「シリアには戻らない」と

考え直したという。





国内では〔2015年〕2月のコペンハーゲンでの

テロを機に厳罰化の要求も高まる。



だが、「帰還者を投獄するフランスで

社会の安全性が高まったとは思えない」と、

地元警察本部の防犯課長、

アラン・オースレウ(54は反論する。



「帰還者を支援しなければ治安上の問題なる。

1人を常時監視するには警官20人が必要だ




地元当局は、渡航者の3分の2が通っていた

移民地区のモスクとの対話集会も始めた。



モスクに通うアブスレイマン(23

「対話は大切だと集会の意義を評価。



だが、別の若者は

「集会で本当のこと話せない」と警戒する。





デンマークは去年〔2014年〕10月、

イスラム国への米国主導の空爆に変わった。



「この国はイスラム教徒の仲間を殺している」と

モスク代表のウサマ・サーディ(45


「この状況で若者にシリア行きを断念させるのは難しい」




最近、オーフスから3人がシリアに入った疑いが新たに浮上。


対話路線の上に影を落とした。





(敬称略、オーフス共同)




***** シェアココまで・

〔 〕内はしゅくらむによる補足 ****









これまで難民にも寛容だったデンマークですが、

昨年6月の総選挙で政権交代後に方針が変わり、

シリア難民受け入れ拒否を表明。


今月26日には、難民申請者から

一定額を超える現金を徴収する法案が可決され、

「それはいくらなんでも行き過ぎではないか」と

EU内でも波紋が広がっています。





これまでの対話と受容の路線が継続できるのか、

今後不透明な状況にあります。


万能の処方箋があるわけではないでしょう。





ただ少なくとも言えることは、

疎外感を抱く若者を排除し続けて

「テロ」に見舞われたフランスと比べた時、

排除と対話のどちらが彼らへの向き合い方として「有効」だったのかは、

明らかになっているのではないでしょうか。







【当ブログ内関連記事】ISとどう向き合うか?


その1

ISから息子を連れ戻したベルギー人父親の訴え。「過激派に走る若者を排除しても解決しない」。↓

http://syuklm.exblog.jp/25276106/


その2

私たちはすでにISに負けている。そこから出発する必要があるのでは?↓

http://syuklm.exblog.jp/25305143/




byしゅくらむ


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by shuklm | 2016-01-30 16:28 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

私たちはすでにISに負けている。そこから出発する必要があるのでは?






昨年のニュースで衝撃だったのは、IS参加を呼びかける小児科医の青年の映像

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2010年に医師になったばかりの

オーストラリア人青年が、

IS勧誘ビデオに出演し忠誠を誓ったと

オーストラリアABCが報道。


「社会に不満を持つ若者」という

今までのIS参加者の典型的なタイプとは

異なっていたので、政府もノーマークだった…。


(NHKニュースおはよう日本 2015年4月28日付より)








■命を救うはずの医師がなぜテロを?





人の命を救うために医者になったはずの若者が、

人命を奪うテロ集団に自ら加わってしまうというパラドックス。





これを見て、思わず連想したのは、

「オウム真理教」のことでした。






1995年、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件。



13人の方が亡くなり、6300人以上が負傷し、

今もなお後遺症やトラウマに苦しむ人々を生み出した

この未曾有の「同時多発・化学テロ」の実行犯には、

真面目で患者思いと評判だった医師なども含まれていました。




「人の役に立ちたい、命を救いたいと願っていた医者が、

なぜ無差別テロで無関係な人たちの命を

奪うことになってしまったのか?」





この問いに私達はどう答えるのか、

そこにISと向き合うヒントがあるのではないか。








■オウム真理教に入信した息子の父親が語ったこと





昨年は地下鉄サリン事件20年ということで、

オウム真理教を取り上げた番組が数多く放映されました。


その番組評の中で非常に参考になると感じたのは、

作家・大澤真幸さんの指摘です。




ある番組で、オウム真理教に帰依した息子の説得を試みた父親が語っていたそうです。



「そんなおかしな宗教はやめろと言っても聞く訳がなかった。


父親として、自分は教祖に負けた。

いったんそれを認めるしかなかった」。



そこから対話を積み重ねて、ついに

息子自身が脱会を決意するに至ったそうです。





「私たちの社会は、オウム真理教に負けたとまず認めること。

そこから出発するしかない」


と大澤さんは指摘されていましたが、

本当にその通りだと思います。






ここから先は私見ですが。



もともとオウム真理教に集ったのは、

「いまの世の中は何か間違っている。

どうすればいいのか」という

真っ当な問いを抱いた人達が多かったようです。


それゆえ「社会の救済のためには

こうするしかないんだ」と思い詰めた時、

テロまでが正当化されてしまった。




つまり、世の中をより良くしたいと

考えた人たちだからこそ、

テロを起こしたと言えるのではないか。


1番の問題は、そういう思いの受け皿が

新興宗教しかなかったということだと思います。








■「無差別テロ」の歴史から何を学ぶのか






冒頭のオーストラリアの青年医師の話に援用するなら、

ISに共鳴する若者たちがいる時点で、

私達はすでにISに負けているということではないでしょうか。




社会の破壊や不遇への復讐のためではなく、

現状に疑問を持つ若者たちに対して、

私たちの社会は、IS以上に魅力的な展望を提示できていない。




だから、「向こう側」よりも私たちの社会の方が、

生きていくに足る、意味のある場所なのだと

実感できることでしか、

彼らを完全に止めることはできないのではないかと思うのです。





逆に言えば、負けを認めたところから、

「勝つ」方途も拓けるのではないでしょうか。




番組に登場したオウム真理教脱会者の父親や、

あるいは

IS系過激派組織から命懸けで息子を連れ戻した

ベルギー人の父親のように。





こちらが本気で向き合おうとした時に、

初めて相手に届くのではないかと思うのです。







【当ブログ内関連記事】ISとどう向き合うか?


ISから息子を連れ戻したベルギー人父親の訴え。「過激派に走る若者を排除しても解決しない」。↓

http://syuklm.exblog.jp/25276106/




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by shuklm | 2016-01-27 22:02 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

「イスラム教徒って皆、戒律にキビシイんでしょ?」→いやいや、「なんちゃってムスリム」もいましたよ?






1日5回の礼拝、年1回の断食、

豚肉もお酒も禁止などなど、


「イスラム教徒の人たちって、

いろんな制約に縛られて大変そう…」と

私が持っていたイメージを

見事に打ち砕いてくれたのが、

シリア人の友人でした。





2002年私がパレスチナから帰った後、

報告会が縁で知り合ったのですが。




日本に留学に来ていた彼は、

礼拝はしないわ、豚肉は食うわ、

酒は飲むわ、女は口説くわ。


まあ要するに、

フツーの大学院生ライフを

謳歌していました(笑)。






当時、ハラール(イスラム戒律食)などは

まだまだ普及していなかったので、

一緒にご飯する時に

「フツーのレストランだと

食べられないものがあるでしょ?」と

私が気を遣って言っても、

「大丈夫、大丈夫」って言いながら

イタリアンパスタ食って、

ビール美味そうに飲んでました。





「ねえねえ、ちょっと、

ソレっていいの??

つーか、それでどこがムスリム

(イスラム教徒)やねん?!」と

ツッコむと、



「OH! 何言ってんの、

もちろん僕ムスリムじゃないよ!

不良ムスリムだよ!」とか

開き直ってましたからね…(笑)。







要するに、戒律守ってなくても、

自分がアラー(の神)を大事に思ってればいい、

ってことらしいです。





私自身はイスラム教に関心を持った20数年前、

「人前で定刻に礼拝するなんて日本じゃムリ!」と

入信を諦めたことがあったので、

「なんだよ、そんないい加減でいいのかよ?!」と、

サギにあったような気がしたものですが(笑)







実際、お国柄によっても全然違うようですね。






例えば、シリアはかなり世俗的な社会で、

女性も肌見せOKだったらしい。




パレスチナ現地では、定刻になると

モスクに集って礼拝する風景を多く見かけましたが、

私達を案内してくれたツアーコーディネーターさんや、

宿泊したエルサレムの宿のオーナーさんは、

GパンTシャツでコーラで飲んでビルボード見てたり、

礼拝とかしてなかったし。

そういう人も結構いましたね。






でももちろん、みんなイスラム教徒。







要するに、人によるんですよね。


いろんな信仰の形があって、

表し方は人ぞれぞれ。



あたりまえなんですけど。






だから、「イスラム教徒だから厳格」

とかいう括りは、幻覚というか、

つくづく無意味なレッテルだと思うんです。







【当ブログ内関連記事】



パレスチナの普段の暮らしはコチラ

カテゴリー「パレスチナ自治区サイド」

http://syuklm.exblog.jp/i2/


カテゴリー「シリア人の友人のこと、シリア関係」↓

http://syuklm.exblog.jp/i10/


【シェア】「私はイスラム教徒。ハグしてくれますか?」パリの広場に立った男性。人々は…(動画)↓

http://syuklm.exblog.jp/25109446/




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by shuklm | 2016-01-22 19:23 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

【シェア】パリ現地の声・高校生が「イスラム教徒排除には加担しない!」とデモ。




パリ同時多発「テロ」事件の直後


人々の精神的な傷跡も癒えないであろうあの現場で、

高校生たちが声を挙げたそうです。




テロ後、極右政党が

「アラブ人は出ていけ!」

「イスラム教徒は危険!」と

排外主義を煽り立てるのに対して、


「仲間たちに手出しはさせない」

「レイシズムには加担しない」と。





彼らの想いに勇気づけられます。


希望のありかは、此処にこそ宿っている、と思いました。





ぜひ拡散お願いします!






「群青」さんのブログ 2015119日付↓

パリのテロ事件以降の高校生達



群青さん、いつも有用な情報有難うございます!





byしゅくらむ


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by shuklm | 2016-01-19 20:50 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(2)

IS系から息子を連れ戻したベルギー人父親の訴え・「過激派に走る若者を排除しても解決しない」。






なぜ若者は、IS等の過激な思想に引き寄せられるのか?


私たちの社会は、どう向き合っていけばいいのか?





随分以前の放送ですが、そのヒントになる

意義深い取材をご紹介させていただきます。







**JNN「報道特集」 20141011日放送より要約***





世界中の若者がイスラム過激派組織に引き寄せられ、

各国政府が有効な対策を打ち出せない中、

自ら行動を起こした父親がいる。




イスラム過激派組織に入った息子を

シリアまで行って取り戻した

ベルギー人のディミトリー・ボンティンクさん(40歳)だ。

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息子イェユンさん(19歳)

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元軍人のディミトリーさんは、

単身で何度もIS支配地域へ入国。



報道機関や地元の人たちの協力を得て、

イェユンさんがIS系過激派組織にいることを突き止める。





一時は過激派から拘束され

「お前はCIAのスパイだろう!」と

銃を突き付けられ死を覚悟したが、

最終的には息子に会いに来ただけだということが理解され、

再会を果たす。






「再会した息子を赤ん坊のように抱きしめ、

『お腹が空いてないかい? 

 何が食べたい?』

と話しかけました」。



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息子と一緒にベルギーへ帰国した彼の元へは、

世界中の親から、「自分の子供も連れ戻して欲しい」

という相談が殺到しているという。






帰国後、イェユンさんはテロ組織に参加した容疑で逮捕され、

現在ベルギー国内法に基づいて裁判にかけられている。



ディミトリーさんは、

「子どもたちを有罪にしないでほしい」と訴える。





「もし帰国者を有罪にしたら、

イスラム国にいる若者たちは皆、

2度と戻ってこないだろう」。



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さらにディミトリーさんは語る。

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「彼らは犠牲者です。


彼らは、世界をより良くしたいと願う若者たちです。


過激派組織は、宗教を持ち出して

若者を利用しているだけなんです。





若者というのは、人生の理想を追い求めるものです。


今のヨーロッパを見て下さい。

理想なんてありません。




私が子どもの頃は、マーチン・ルーサー・キング牧師や

ケネディ大統領のような理想を語る人がいました。


現代になにがありますか?





私たちの社会のシステムに欠陥があるのです。


私たち大人の側の責任なのです」。







****要約ココまで****






実際に命懸けで行動したからこそ息子にも通じた

父親の想いは、胸に響くものがあります。





私たちの社会が理想や希望を示せなくなっていることが、

彼らを「向こう側」へ追いやっている。



放送後1年以上経ちますが、

この課題は今も積み残っていると思います。





だからこそ、私たちの側がこれからどう変われるのかに

かかってると思うのです。







byしゅくらむ


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by shuklm | 2016-01-17 18:20 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

トルコ現地の声「テロに屈しない。平常心を失わず、日常を送ること」。ーイスタンブール在住日本人の方のブログより






「テロ」翌日の、現地からの発信





1月12日、トルコ最大の都市イスタンブールの

観光の中心地で起こった「自爆テロ」で、

観光客が犠牲になったというニュース。



そして続いてジャカルタでも爆破事件の報が…。





トルコ政府が即座にIS(シリア・イラク)への

攻撃強化を表明する一方で、

そうではない方向を向いている声を見つけたので、

ご紹介させていただきます。




イスタンブール在住の日本人女性の方が運営する

Novaroma-トルコ雑貨・トルコ土産のオンラインショップ」

ブログ(2016113日付)より、

一部抜粋させていただきました(アドレスは末尾に)






****シェアココから****





テロは起こったその日だけでは終わりません。



本当に素敵な国なので


「トルコは危ない国」


そんなイメージが定着してしまったのが一番悲しいです





家でずっとニュースを見ていて、本当に怒り心頭の私でしたが、


今日からは通常通りの生活に戻ります。




トルコに住んでいる私に出来るのは、


テロの脅威に怯えることなく


平常心を忘れることなく、


通常通りの生活を送ることだと思います。





****シェアココまで***




ブログ全文はコチラから↓

http://ameblo.jp/novaroma/entry-12116830883.html






恐怖や激情に駆られて報復へ向かうのではなく、

日常生活を続けることが理不尽な暴力への抵抗だ、と。




もしかしたら自分や家族知人が犠牲になったかもしれない

日常圏で起こったことに対して、

この向き合い方は、本当に素晴らしいと思います。


心から賛同したい。






パレスチナでも同じ思いが





個人的には、このブログを拝見していて

涙が出そうになりました。


以前、パレスチナの人たちが

まったく同じような想いを語っていたからです。




2002年第2次インティファーダの最中、

現地を訪問した知人が聞いたのは、こんな言葉でした。




「大切な人を奪われても、家や店を壊されても、

これまでと変わらない日常を続けること。


昨日と同じように店を開けて、仕事をして、

子供を学校にやって、ここで暮らし続けること。


それが私たちの抵抗なんだ」、と。






「テロ」や「報復」といった単語が飛び交う世界でも、

同じような想いのひとが存在しているんだ

ということをお伝えしたくて書きました。




勿論それぞれの状況は異なりますが、

大きく報道されることのないこうした声を、

決して忘れずにいたいのです。








冒頭ご紹介したブログは、

去年偶然ネットで見つけて一目惚れした、

トルコ雑貨専門のオンラインショップです。


パッと目を惹くフラワーモチーフや繊細な手刺繍など、

目移りしてしまうくらいオシャレな製品が満載で、オススメです!



ショップアドレスはコチラ↓↓

www.novaromashop.com

https://www.facebook.com/novaromashop






※下書き段階でUPしてしまい申し訳ありません。基本的な間違いを修正させていただきました(2016.1.15)



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by shuklm | 2016-01-15 21:14 | 中東・イスラム・アジアからの声 | Comments(0)

【時事】北朝鮮の核実験・論じられていない安全保障の「穴」。「安保で抑止力高まっていない」。






安全保障の最前線で仕事をしてこられた元防衛官僚・柳沢協二さんが、

北朝鮮核実験があぶり出した日本の安全保障の問題について、

簡潔かつ冷静に指摘されています。






***毎日新聞連載「柳澤協二さんのウォッチ安保法制」1月9日付より要約***






「自衛の措置のため、抑止力を飛躍的に高めるためにどうしても必要だ」と

政府は安保法制を成立させた。



だが、安保法が成立し日米の関係が強化されても、

北朝鮮の核開発は止めることは出来ていない。


それによって抑止力は高まっていない。




単に軍事的に米軍をこう支援する、ということだけではない。


アメリカ頼みでなく、日本にとって問題の解決はなんなのか、

独自に探っていかなくてはならない。




安保法に基づく米軍への支援や集団的自衛権行使では、

国民に被害が及ぶ結果があり得ることも含め、

具体的に国民に説明する責任が政府にはある。




***





柳沢さんは、小泉政権の中枢で、

内閣官房副長官補として、

自衛隊をイラクに派遣する側でした。


現憲法下で派兵できるギリギリのラインで

法整備を担ってきた方です。



その立場から見ても、いまの安保法制は

「アウト」ということです。


抑止力の強化にはなっていないし、

安全保障にもなっていないと。




むしろ集団的自衛権は国民の安全を危うくする、

と主張されています。





その理由については、元現場の超リアルな指摘が著書で詳細読めます。


「亡国の集団的自衛権」20152月発行・集英社新書

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安保法が成立したからおしまい、ではない。


「国民の安全」を真剣に考えるのであれば、

少なくとも、こういう現場からの指摘を

受け止めたうえで議論を深めていく

必要があるのではないでしょうか。





安全保障・自衛隊などは

当ブログの今年のテーマの一つでもありますので、

おいおいちょこちょこ書いてまいります。





なお、この新聞記事の元ネタは、「群青」さんのブログで拝見して知りしました。

ブログはコチラ↓

http://ameblo.jp/gunjyo01/entry-12115943932.html


群青さん、いつもいろいろ学ばせていただいてます。

有難うございます!




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by shuklm | 2016-01-13 21:20 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

「今のイランって、どうなってるの?」→私はこのブログで知りました!ふだん着の魅力的なイラン。※追記アリ※






2016年、年明け早々から、

イランとサウジアラビアの断交や

北朝鮮の核実験が報じられ、

世界に衝撃が走りました。





何かあると「中東ってどうなっちゃってるの?」

「やっぱり難しいところ」というトーンになりがち。



確かにイランの核開発が可能となった事で、

サウジも負けじと核を持とうとして、

アメリカのパワー低下で抑えが効かないため

中東情勢のバランスが崩れつつある、

というのはおそらく間違いないでしょう。




ただ、それがすべてじゃない。


こういう中でも、普通の人たちの

普通の暮らしがあることを

忘れたくないと思うのです。





「ふだん着」のイランを見ることができるコチラのブログがオススメです!




イラン在住の日本人ママが子育てしながら綴ってらっしゃる

「特派員ママ!@イラン」↓

http://ameblo.jp/iranmama/




「ゆかいなイランの生活情報!

イランって怖い? なマイナスイメージが変わる、

楽しいリポートです」と

ブログ紹介文にもある通り。




私にとってイラン(ペルシャ)は、

「憧れだけど謎の国」だったのですが、

このブログを読んでとても親近感が湧きました。





パレスチナ・イスラエルでも、

現地の人たちは市場に行ったり買い物したり

料理作ったり農作業したり商売したり

ネット発信したりというフツーの日常があったのですが、

「なあんだ、イランも一緒なんだ!」って。


あたりまえなんですけど。




でも、知らないと、その

「あたりまえ」に気付けないんですよね。





ぜひチェックしてみてください!






※※追記※※



ここでご紹介した「特派員ママ@イラン!」は、

ブログ主さんがイランから帰国されるとのことで、

2017年3月で終了となったそうです。

ブログ終了を知り、本当にショック…。



イランの風景・文化・習俗などなどが、

みきハヌーンさんの飾らないお人柄やフラットな視点、

愛情いっぱいのご家族と交友関係などに彩られていて、

読んでいる間しばし幸せな小トリップを堪能させていただきました。

この場をお借りして御礼したいと思います。


ブログは閉鎖しないで今後も読めるそうですよ~~!










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by shuklm | 2016-01-11 10:31 | 中東・イスラムなどからの声 | Comments(0)

2016年。今年、取り上げたいこと・向き合いたいこと。「テロ」・宗教・安全保障、そして和平。





去年の当ブログでは、

シリアや日本の安保法制やPKOまで内容が広がりましたが、

自分の中ではすべて繋がっているひと連なりでして。




パレスチナ・イスラエル現地へ行ったからこそ、

「日本にしかできない国際貢献がある」と気づかされたし、

現地へ行ったからこそ帰国後にシリア人の友人と知り合えた。


その縁に報いたくて書くことで自分の世界も広がり、

心ある方々とさらに出会うこともできました。





ですので、その時々で個人的に気になった事を書く

というスタンスは変えずに参りたいと思っております。






今年、特に向き合いたいのは、以下3つ。






1■ ISと「テロ」、宗教とカルトなど



なぜ若者はISなどの過激派を目指すのか?

彼らとどう向き合っていくことが出来るのか?

彼らを生み出した現実をどう変えていくことが出来るのか?

まずベルギーやデンマークなどでの取り組みをお伝えしたい。



また、自分自身の宗教遍歴

(キリスト教系新興宗教→仏教→イスラム教→無宗教)と

渡り歩いてきた経験から自分なりに感じたことも書いてみます。







2■ 国際貢献、安全保障と自衛隊、改憲と国民投票など




パレスチナ・イスラエル・シリア・イラク・アフガンなど

「中東からの眼差し」が教えてくれた

「平和国家日本の進むべき道」について、さらに深めたい。



今年7月の参院選について、安倍政権は「改憲を争点に」と明言。

憲法や安全保障の議論がさらに活発化するでしょう。


この際だから、具体的なコトをちゃんと

詰めていく必要があると思うんです。




例えば、じゃあ南シナ海でどう対応すべきなのか?

憲法や自衛隊はこのままでいいのか?

中国などアジアや世界とどういう付き合い方をしていけばいいのか?



現実と真正面から格闘している方々の言葉や本から学んだことをご紹介していきます。







3■ パレスチナ・イスラエル和平の手掛かりを探す




現地を訪れてから14年の間に考えてきたことを

まだ書き尽くしていないので、

「ここまで出し切れたら本望だっ!」と思えるまでは

書き続けさせていただきます。


しつこくてすみません。







いま必要と感じた本、読みかけ&読もうとしている本。


前回記事で「世界情勢は分析不可能」と書きましたが、

世界がどうしてこうなっているのかは自分なりに知りたいので。

学んだことはまた折々書きますね。






で。



去年はどんどん長文化してしまったので、

初心に帰って、なるべく短くシンプルに、

「ひとくちサイズ」でお届けすることを心掛けたいと思います。

  ↑

ココ重要!





おつきあいいただけると幸いです。






【当ブログ内関連記事】


シリア関係


20152UP記事  シリア人留学生の言葉2。イラク攻撃直前にきいた、「イラクと独裁者と中東の民主化」のこと。

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その他、シリア難民やシリア映画などについてまとめました。

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日本の国際貢献・憲法・自衛隊・安全保障など

20155UP記事 パレスチナが日本に望んでいた、「東ティモールのような支援」とは? ↓

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20154UP記事  【時事】「国際平和支援」の最前線。報ステ「緊迫のコンゴPKOに密着」 ↓

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2015年9月UP記事

「賛成議員を落選させよう」。でもそれだけでいいのか? 70年越しの宿題=「軍隊を持つのか・持たないのか」に向き合おう。

http://syuklm.exblog.jp/24926841/



2015年8月UP記事

「なんでそんな遠い所のことを?」 社会で働き、20年。人生ままならないからこそ、伝えたいこと。~戦後70年の8月に~ 

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by shuklm | 2016-01-10 14:48 | オトナの自由研究 | Comments(0)

「イスラエルの情報機関でも予測不可能な時代」。だからこそ、希望の在りかを探したい。




■激動の2015年・覚えておきたいこと。





世界を震撼させた、フランス週刊紙シャルリ・エブド襲撃事件から1年。



2月、日本人とヨルダン人の人質殺害が報じられたのに続き、

シリア難民の悲劇が世界に知らしめられ、

パレスチナでは「第3次インティファーダ」の報があり、

そして年末、パリとベイルートでの同時多発「テロ」、

有志連合による空爆が激化。



日本では、戦後史を画する安保法案が強行裁決。





「テロリズム」や衝突と無関係な安全地帯はどこにもないと

今更ながら思い知らされたし、

そもそも「平和」って何なのか、

そんな世界でどう平和主義を貫くのかを、

改めて考えさせられた1年だったと思います。





しかしそういう中でも、

衝突ではなく共生を願う声や、

誰かを思う営為は、

確かに存在していました。






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http://syuklm.exblog.jp/25109446/


▲例えば、

パリ同時多発事件後、

「私はイスラム教徒。ハグしてくれますか?」

という札を掲げて事件現場の広場に立った男性を、

人々が次々と抱きしめたこと。



例えば、

日本人人質の無事を願って、

イスラム教徒の人たちが

「戦争をしない世界で唯一の国・

平和国家日本の友人」を解放するよう

声明を発し、祈りを捧げてくれたこと。




衝突の只中のパレスチナ・イスラエル現地で、

同じテーブルで共に同じ伝統料理を食すことを通じて、

「暴力によらない抵抗」が続いていること。






日本でも、パレスチナ産品を使った料理やハラール(イスラム食)を味わいながら、

現地へ想いを馳せ、

報復やイスラム教徒排除でない道を

探ろうとする場が幾つも持たれたこと。




シリアの肉声を伝えるドキュメンタリー映画が、

クラウドファンディングを通じて

次々と日本中から集まった賛同資金によって

劇場公開され、ロングランになったこと。




国会前で、それぞれの地域で、

未来を人任せにしないで

自ら創り出そうとする人たちが行動したこと…etc,






そこに希望があると改めて感じた1年でもありました。








■不確実性の時代に、見失いたくないこと






元外交官・佐藤優さんによると、

現在という時代は、

「イスラエルの情報機関でも情勢分析が不可能」なのだそうです。



最近、イスラエルのアマン(参謀本部諜報局)という

軍事インテリジェンス機関が首相に上げた

中東情勢報告の結論は、「分析不可能」だったと。



元幹部に聞いた話では、

「あまりにも変数が多すぎるので、

もし情勢分析できる情報機関があるとしたら、

そいつらは嘘つきか馬鹿か、どっちかです」と言われた、と。




国運を懸けた生き残りのために

世界最高レベルのインテリジェンスを擁す

イスラエルのプロですら予測できないのだとしたら、

明日の世界を確実に言い当てられる人はほぼ誰もいない。



むしろ、最先端とされる知識や情報で

「解析・分析・予測」しようにも、

それでは現実に対処できないということが

ハッキリしたのではないでしょうか。



だからこそ、そこで拠って立つことが出来るのは、

「状況を少しでも良くしたい」と願い続け・

そのために出来ることを少しだけでもやろうとしている、

そんなひとりひとりが無数にいるということだと思うのです。




人間はいざとなったらいくらでも醜悪にも冷酷にもなりうる。

取り返しのつかない過ちを犯すこともある。


私自身、過去に新興宗教に入信しかけたり

社会運動にのめり込んだり、

大切な人を失った経験から、

そう考えています。






だからこそ、

そうでない営為の尊さに、想いを至したい。






これからも、ひとつでも多くそれを

お伝えしていければと思っています。




自分自身の言葉も、人の心に届くものであるように念じつつ、

1人でも多くの方とシェアできることを願って。





今年もどうぞよろしくお願いいたします!








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↑この動画は、2015年最大の希望だったのではないかと個人的には思っています。

何度見ても涙が…。ぜひ観て下さい!!



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※リンク追加し文章加筆しました(2015.1.9




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by shuklm | 2016-01-08 23:58 | はじめての方はコチラからご覧ください | Comments(2)