オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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「国際平和支援」の最前線。報ステ「緊迫のコンゴPKO密着」摘録





423日放送「報道ステーション」より 

特集「緊迫のコンゴでPKO部隊に密着~日本の貢献のあり方とは~」

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住民を虐殺や暴力から守るために、

誰が敵か味方かわからない状況下で活動する

国連PKOのリアルな現状。



そしてまた、唯一残された非武装・中立の部署、

「国連軍事監視団」の実効性とは。






これは今回の安保法制論議との関係だけでなく、

今後の「国際貢献」や日本の方向性にも

大きく関わってくることと思われますので、

概要を摘録しシェアさせていただきます


(一言一句正確ではない点、ご了承下さい)。





***




安保法制とPKO最前線・密着「住民保護」の現実




取材陣は、国連PKO幹部として

これまで数々の紛争地での武装解除を担当してきた

伊勢崎賢治氏に同行。




アフリカ・コンゴ民主共和国 東部地域 ミリキ国連基地

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世界最大2万人規模で国連PKO部隊が

展開されている最前線の基地。





周辺の武装勢力から住民を守るため

毎日行われているパトロールを取材した。

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コンゴ東部では、約40の武装勢力が

互いに勢力を拡大しようと衝突を繰り返している。





政府には治安を維持する力はなく、

国連に依存せざるを得ないのが現状だ


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(パトロール中)軍服を身に着けない武装グループのメンバー。

すでに彼らが実効支配する地域だった。






誰か敵か味方か見分けるのも困難。

(パトロール車両のガラス窓には、弾丸の痕)



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コンゴPKO サントス・クルス司令官

「(戦闘の)可能性は常にある。
私たちがここにいるのはそのためだ。

「衝突が起きて良いこともある。
それは誰が敵かを認識できるからだ」▼

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異変を察知して一斉に立ち上がる兵士たち

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そこは武装グループの検問所だった。


実際、PKO部隊員が待ち伏せされ

殺害される事件も相次いでいる。






警察官を名乗る人物が偽物でないか、

司令官自らがチェック。

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サントス・クルス司令官
「ここでは武装勢力が警察官の服装を使うことがよくあるのだ」





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コンゴPKO開始(2001年~)

国連平和維持軍 犠牲者 52人。


毎年のように犠牲者が出てきた。




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伊勢崎氏
「住民が助けを求めに来るときには、
やっぱり保護しなければいけない。

応戦しなければいけない、

あっちが武器を使ってくれば」

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「軍事組織が自己防衛するだけで
それは交戦になる。つまり戦争。

国際法的な紛争の当事者になる」


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日本政府はこれまで、

「武器使用は正当防衛に限る」としてきた。


しかし現在の安倍政権では、

住民保護の目的でも使用を認める見込みだ。








実は今、国連が自らが戦闘を行わなければならない状況がある。

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2次コンゴ紛争(1998年)では、
アフリカ史上最大の540万人もの死者が。

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国連は2万人以上の部隊を展開したが、

武装勢力を鎮圧する権限はなく、

目の前の悲劇を止められなかった。


国連は国内外から批判を浴び、

方針を転換した。




中立を重んじてきた歴史があるが、

それまで禁じ手だった戦闘部隊の派遣を決めたのだ。




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国連安保理(2013年)

コンゴPKOに「武装勢力の無力化」を理由に、

史上初めて、戦闘部隊の導入を決定した。






PKO特殊部隊の訓練の様子

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▲伊勢崎氏
「すべてが住民を助ける、見殺しにはしない、
という国際世論が強くなって、

それに応じて国連の武器使用基準も変わってきている」


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「これはいいとか悪いとかに限らず、

そういうふうになっている。


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こういう状況で我々はどうするかを

考えなくてはならない」








伊勢崎氏は、中立性が重視されるある役割に注目している。

「国連軍事監視団」だ

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中立・非武装が原則。

様々な国の軍人で構成されている。



日々、住民とも武装勢力とも話し合い、

紛争を未然に防ぐのが任務だ






201311月 コンゴ東部ゴマ郊外

街を占拠した武装勢力を丸腰で説得し

撤退させることに成功した。

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2001年から国連軍事監視団が派遣され、
コンゴ民主共和国では3人が犠牲になっている。


襲われた際のリスクは高いが、

住民と信頼関係を築くためには非武装であることが重要だ。





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コンゴPKO国連軍事監視団員
「何か事件などは起きていないか?」



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コンゴPKO国連軍事監視団員通訳担当
「先週、男たちがここにやってきて、
女性を捕まえて指を切断した」

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(取材者)「事件を聴取したが、どうするのか?」


(軍事監視団員)「警察に報告し、捜査を依頼して、

裁判を行ってもらいます」




それでも事態が改善されない場合は、

武装勢力と直接交渉し、解決を目指す。





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コンゴPKO国連軍事監視団員


「武装勢力には、私たちが非武装で、

いかなる組織の支援もないと確信させなければならない。



もし何らかの関係があれば、すぐに標的になる。

中立でないといけない」

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村の子供とタッチを交わす国連軍事監視団員

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伊勢崎氏

「彼らは軍人だが非武装で、

国連ではシビリアン(民間人)の扱いとなっている」


「これは法的に自衛隊がここに参加してもまったく問題ない」


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▲「監視団一人で、一個中隊(約150人)くらいの
外交的プレゼンス(存在感)はあると思う」


「今、国連全体の中立性がチャレンジされている」

(試練を受けているという意味?)

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「中立性がなくなってくるということで、

国連の部署の中でも、

ミリタリーオブザーバー(軍事監視団)は、

最後に残された中立の場」


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「(日本は)安保理の”目”と言われている。

そこで日本がプレゼンスと発揮してもらいたい」



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軍事監視団は、戦後、海外で一発の銃弾も撃たずにきた

日本の強みを生かせる場でもある。








***************






(まずは、NHKや朝日放送への政府の聴取等がある中で、

予定通り放送した「報道ステーション」の

報道姿勢にエールを送りたいです)







国連が、大虐殺を防げなかった苦い経験から、

中立性を捨てても、「あらゆる手段を駆使して」、

直接戦闘を担わざるを得なくなっている現状



今後は、国連決議されたとしても中立ではいられない。





でも、だからといって、座視していていいのか。


虐殺や暴力を防ぐために、

「国際平和」実現のために、何ができるのか。




そういう現状に対して、伊勢崎さんが主張されている

「中立非武装の軍事監視団でこそ日本の強みを生かすべき」

という主張には、私自身は賛成です。






「日本は何を目指すの? これから先、どうやってくの?」

っていうハナシは、一度きちんと考えなくちゃいかん

ことだと思います。





だからこそ、現在の安保法制論議については、

首相のアメリカ訪問の手土産とか勢いとかで

やることじゃない、と思うのです。





国連軍事監視団員が「私たちが非武装で、

いかなる組織の支援もないと確信させなければならない。

もし何らかの関係があれば、すぐに標的になる。

中立でないといけない」と語っていましたが、


特定の一国との同盟関係に依存することは、

国際紛争の現場では中立性を自ら捨てることを意味します。




むしろ、「非戦闘地域」でも、

自衛隊員の生命を危うくするものです。






何をやるべきなのか(またはやるべきじゃないのか)を、

一度立ち止まって、

時間をかけても皆で同じ土俵の上で

論議していく必要があるのではないでしょうか。










byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-27 06:46 | 国際貢献・PKO・自衛隊 | Comments(0)

【シェア】コレは見るべき! 「国際平和」を「支援」する現場で起こっていることとは?~最新PKO報告が放送予定

統一地方選挙後、にわかに協議が再開された「新しい安全保障の法整備」。

「国際平和支援法」などの制定が検討されているそうですが。


議論するのであれば、まずは現場がどうなっているのかを共有してからではないでしょうか。



日本政府特別代表としてアフガンで武装解除を指揮した伊勢崎賢治さんが、先月、最新のPKO(国連平和維持活動)を視察。

現在「史上最大の人道危機」にあるとされるコンゴ民主共和国の緊張の現場を、コンゴPKO最高司令官に同行したレポートが放送されるそうです。


まさに「国際平和」の構築を「支援」している現場で、いま起こっていることはなんなのか?


取り急ぎ、シェアさせていただきます。




**シェア ココから***



伊勢崎賢治さんFacebookより

4月18日付 



連続してお伝えしている激変する国連平和維持活動の現場。

コンゴ民主共和国の国連PKOの最高司令官と同行した「国連が戦争当事者」になっている現場視察の様子が今週木曜日のテレビ朝日の報道ステーションで放映になります。ご覧ください。

そして、このまま自衛隊海外活動の法整備が進むと、我々を待ち受けている現実を実感してください。


その翌日の金曜4月24日の夜は、いつものように敬愛する大熊ワタルさんとジャズです。

曲の合間のMCで、皆様からのご質問にも応えたいと思います。

ぜひ、お越しを!




ジャズトランぺッター伊勢崎賢治ライブ告知:

大熊ワタル(Cl)・伊勢崎賢治(Tp)ジャズヒケシ

4月24日(金)午後7時半開演

於:吉祥寺 メグ:http://www.meg-jazz.com/map.html

with 田中利佳(p), 鈴木堅登(b), 真喜志透(ds)



******シェア ココまで**



参考:「日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門」 201410月発行

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当ブログ内関連記事:

2015412UP

【シェア】自衛隊派遣議論のちゃぶ台をひっくり返す事態 ~知らぬ間に、PKOが完全に紛争当事者に。

http://syuklm.exblog.jp/24353733/



byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-18 16:42 | 時事・ニュース | Comments(0)

【シェア】自衛隊派遣議論のちゃぶ台をひっくり返す事態 ~知らぬ間に、PKOが完全に紛争当事者に。

PKOは中立でなく、紛争当事者(攻撃対象)になる」と、国連自身が言い始めてた!


物凄く重要なご指摘なので、取り急ぎシェアさせていただきます。

まさに、今までの議論がちゃぶ台ごとひっくり返されるような事態に、すでにPKOは突入しているということです。


▼この本よりもさらに現場は過酷に

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国際紛争解決のプロとしてシェラレオネ・アフガニスタンなどの紛争地で武装解除にあたり、現在はジャズトランぺッターとして活躍されている伊勢崎賢治さんのFacebookより



**シェア ココから*****



4月11日付



安倍首相の私的諮問機関であった安保法制懇に対峙するために設立した「国民安保法制懇」http://kokumin-anpo.comは地道な活動を続けています。

日本の憲法:安全保障論議の歴史的な先輩方との協働は刺激的な知見を得るばかりです。先日の会合でも。


国連平和維持活動PKOなど国際平和・秩序維持活動への自衛隊派遣における「中立性」の維持について、日本の政局ではどういうやりとりがされてきたか。

「停戦合意以外の武装組織は国に準ずる組織”国準”ではない」「だからそいつらを撃っても自衛隊の中立性は損なわれない」。

つまり、日本では、”誰が撃つ”より、”誰を撃つ”でコトが決まる…。


前回のお知らせで述べましたように、そもそもPKOに中立性はありません。

国連平和維持軍PKFが交戦した時点で、国連は国際紛争の当事者になり、戦時国際法上の合法的な攻撃対象になる、という考え方を当の国連がしてきたのです。

つまり、国連が中立なのは、平時の時だけです。つまり、”誰を”でなく、”誰がいつ”撃つかで、中立性が決定されるのです。


「後方支援」に加えて、議論の基盤を一度ガラガラポンしないと、前回お話ししたコンゴのPKOのように更に進化するPKOの現実に、自衛隊派遣論議がついてゆけません。

残りはジャズで!




イベント告知:

伊勢崎賢治(Tp)ジャズライブ (投げ銭ライブです!)

4月17日(金)午後8時半開演

於:阿佐ヶ谷Rock India,

with (p)田中利佳, (b)鈴木堅登, (Dr)坂本貴啓

03-5327-8286 阿佐谷北2-13-5 美波ビルB-1 

アクセス:JR阿佐ヶ谷駅北口ロータリー荻窪側の不動産屋とカフェの間の路地を入ってすぐ右






捕捉シェア:45日付 



国連平和維持活動(PKO)は、「6章半」、もしくは「敵のいない軍隊」と言われてきたように、国際法/国連憲章上の扱いに、元々、常に、ファジーさが付きまとってきました。

PKOの最も重要なコンポーネントである国連平和維持軍(PKF)にも、かつての僕のような非軍事要員と同じ”シビリアン”として外交特権を与えてきたのですから。


では、もし現場で自己防衛のために武力行使したら。

そこで、同じくシビリアンとして派遣される文民警察の火器使用と軍隊のそれは明確に分かれます。軍隊のそれには、戦時国際法が適応されるからです。

つまり、その時点で、PKFは、紛争の当事者になり、それに相対する敵から見ると、国際法上合法的な攻撃対象になるのです(これは国連法務局の見解です)。


ですから、そういう事態にならないように、歴代のPKOでは、まず、PKFをできるだけ大部隊にして”抑止力”で対処しようとしてきたのですが、それも虚しく、ご存知のように1994年のルワンダで”住民を見捨て”ました。

その教訓から「保護する責任」が生まれ、こんにちでは、どのPKOでも「住民の保護」は”あらゆる手”を使ってでも、ということになっています。


ですので、自動的に、PKFが紛争の当事者になる可能性は以前より格段に増えており、前回お話ししたように、国連コンゴ安定化ミッションでは「介入旅団」というミッションの存在そのものが「当事者」となるマンデートを付託されるものも現れました。


つまり、PKFは、もはや、「他国に戦争をやりにゆく」ものになっており、先進国の派兵のインセンティブは極端に低下しています。

ひと昔、この先進国のインセンティブ低下は「問題」として捉えられていましたが、現在のPKF司令部では、「前提」として捉えられているようです。


誰が派兵するか。

まず、周辺国です。

一昔前は、これも、「問題」として捉えられていました。

つまり、近いゆえの利害/既得利権が武力介入の中立性を損なうと。

でも、今では、既得利権があるからこそ”真剣に”、そして”長く”戦ってくれる、になっています。

それと、国連から払われる外貨が欲しい、もしくは軍政の悪いイメージの払拭が欲しい発展途上国。これは今も変わりません。

もうひとつ。昔は、紛争当事者国の旧宗主国がその歴史的な責任感から先進国でも派兵していましたが、今は、それもなくなっています。


「先進国として一番やるべきことはPKO資金の提供」とは、今回コンゴで会談したPKF副最高司令官(フランス)の言葉です。

「資金に加え、日本は、国連軍事監視団(軍人ですが非武装が鉄則)など”非戦闘”分野でやることが山ほどある」とは、PKF最高司令官(ブラジル)の言葉です。


今の日本の政局の議論、現場のリアリティとすごく乖離している気がします。

まあ、詳細はジャズで!

https://www.facebook.com/





******シェア ココまで**




■当ブログ内関連記事

201424UP記事

哀悼そして、「紛争地」で望まれている支援とは?:ジャーナリストやNGOは、「その場にいるだけで」人道支援になりうる。

http://syuklm.exblog.jp/24093955/


2014215UP記事

「邦人救出できない法は変えるべし」という主張が無視しているもの。イラクでもアフガンでも、「日本人だから攻撃されにくかった」理由。 

http://syuklm.exblog.jp/24136507



byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-12 21:24 | 国際貢献・PKO・自衛隊 | Comments(0)

【シェア】政策比較サイト「マニフェスト・スイッチ」開始。

さて、日本は春の統一地方選挙。

参考になりそうな情報がありましたので、シェアさせていただきます。



「政策本位の選挙実現へ  比較サイト 早大開設」 201548日付 神奈川新聞

”政策本位の選挙を実現しようと取り組む早稲田大学マニフェスト研究所は 統一地方選に合わせて、候補者の政策を比較できるサイト「マニフェストスイッチ」を開設した”

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「誰に投票すりゃいいんだよ?」。



良い候補者がいるなら投票したいけど、選挙が告示されたのに選挙公報もなかなか回ってこなくて、今回、私自身が期日前投票のタイミングを逃したクチです(苦笑)。

大体、新聞折り込みの選挙公報って油断すると見逃しちゃうし、新聞取ってない人は見れないし。

毎日「地元の皆様のために頑張ります」って候補者名を連呼されても、「具体的に何をどう頑張るのか」がわからんし、争点がハッキリしていないと、そもそも投票のモチベーションを持つのも難しい。



で、これは「各候補者の政策を比較できるサイトとしては、国内初のオープンデータ」「3月に開設され、同研究所は全国の選挙区を対象に、立候補予定者事前説明会と告示の後に2度にわたって全候補者に案内し、約100人が登録」とのことでして、チェックしてみました。


マニフェスト・スイッチ」ON

https://youtu.be/ATVZhXZH3Zc

http://www.manifestojapan.com/



この取り組みの中で特に重要と思ったのは、当選後もそのマニフェストの実行度を検証できること。



選挙時に耳あたりのいいことを言ってた議員が、当選後その政策をどの程度実行したか。

または都合の悪いことを言わなかった議員が、その後どう行動したか。

一時の雰囲気とかブームに流されないで、そういうことを継続的に見れることって、

議員に責任感と緊張感をもってシゴトしてもらうためにも、有権者も「投票して終わり」でお任せ(または諦める)でなく民主主義の質を保持していくためにも、結構生命線になることだと思うんです。




私自身は、選挙にそれほど熱心というわけでもなく、議会制民主主義の現状がベストだとも思っていないのですが。

でも、「アラブの春」で若者たちが命懸けで勝ち取ろうとした「民主主義」を、すでに労せずに手にしている側の人間としては、やっぱり無駄するわけにはいかないよな、と思う訳でして。



なにはともあれ投票には行っとかなくちゃと思って、休日にようやくこのサイトなどを見ている次第です。信頼できる政治家を育てていくのも、よりましな政治を運営させていくのも、権利を行使できる有権者がいてこそだから。





現在このサイトではまだまだすべての候補者が掲載されている訳ではありませんが、

すでに川崎市など候補者の半数以上がマニフェストを登録しているところもあります。


今回の選挙にとどまらず、このような取り組みは、今後さらに育てていきたい動きだと思います。




byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-11 17:51 | 選挙・でんわ勝手連関係 | Comments(0)

あらためて、イスラム教ってどんな宗教? 東京ジャーミイできいてみた。





2015年2月22日、

国内最大級のイスラム教モスク(礼拝堂)・

「東京ジャーミィ」を訪問してきました。




「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」の職員で、

日本人イスラム教徒の下村さんが、

モスク見学ツアー参加者に向けて、

大変わかりやすくガイドして下さいました。

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「イスラム教って、不寛容な怖い宗教?」


「イスラム教って、戒律が多くて厳しい?」


「イスラム教って、女性差別?」


「イスラム教では、”自爆”をどう考えているの?」などなど、



気になるけど今さら聞けない素朴なギモンや深い問いに、

ひとつひとつ答えていただけました。






下村さんから伺ったお話の要旨を、

Q&A方式で摘録させていただきます。


(摘録ポイントが個人的興味に偏っていることはご容赦ください)

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■■イスラム教って、そもそもどんな宗教? 何が誤解されてる?■■





Q■イスラム教は戒律が多くて、厳しい宗教?




A■例えば1日5回の礼拝は、多いと感じるかもしれない。


でもご飯や間食を食べるのと同じ回数

(朝・昼・晩+おやつ+夜食)と思えば、

それほど多いとは思わないのではないか。



人間は心と体の二つで出来ていて、

食べることが必要なことなのと同じように、

心にも栄養をあげることが、

生きるためには必要。


1日5回、栄養を補給することで、

元気になれる。






Q■形式が細かく決まっていて大変なのでは?




A■「形から入る」というやり方は、

どこの宗教にもある。


日本でも、例えば「千日回峰行」という厳しい荒行が有名だが、

様々な宗派で、滝に打たれたり断食したり、

いろいろな修行・苦行がある。


「型から入る」というのは、

茶道や華道も同じ。


「道」を極めるためには、

まず型を身に着けること。


同じことを繰り返すことで、

そこに中身が伴ってくる。






Q■なぜいろいろな戒律があるの?



A■信仰は形がないので、どんなに信じていても、外からはわからない。


でもイスラム教では、

礼拝や断食などの決まり(戒律)を実行することで、

形に表すことができると考えられている。



現世でちゃんと決まりを実践していれば、

神様はきちんとそれを見ていてくれて

天国に行ける、という考え方。





▼礼拝堂の中央の壁のくぼみが、

メッカの方向を示している

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Q■男性と同じ礼拝場所に女性が入れないのは、女性差別では?




A■女性と男性の礼拝場所を分けているのは、むしろ女性を守るため。



礼拝の時は、床に座り、ひざまづいて、

深くお辞儀をする。


そうすると、顔を上げた時に、

前に座っている人のお尻がちょうど目の前に来る。


女性のお尻が目の前に来ると、

お互いに困ってしまう。



そういうことを気にしないで

女性も安心して礼拝ができるように、

モスクでは女性専用の場所を設けている。


男性は女性専用の礼拝場所には入れないが、

女性はどちらの礼拝場所を使っても構わない。





礼拝堂1階の床。

礼拝時には履き物を脱いで、

この絨毯のラインに沿って、

一列に並びます。

畳のヘリに近いカンジですね。

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女性専用の礼拝スペースは、

2階に設けられていました


2階の女性専用スペースから撮影。

吹き抜けなので、礼拝堂全体との一体感があり、

場所を隔てられている疎外感は感じませんでした。

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女性はどっちも利用できるというのは、

女性専用車両と同じですね。


確かに、専用スペースだと安心して深くお辞儀できるし、

沢山人が来てお互いの体が密着しても

問題なさそう。







Q■イスラム教は、不寛容な宗教?



A■イスラム教は、平和を愛する教え

そして、わかちあいの宗教。


他の宗教を排除する教えではない。



毎年、断食をするのも、

食べることが出来ない苦しさを実際に体験して、

つらさを分かち合うため。






Q■イスラム教は『自爆』をどう考えている?



A■イスラム教では、他人も自分も傷つけてはいけない。


だから『自爆』は教えに反するもので、

どんな理由があっても絶対に正当化できない。


『自爆』をした人間は地獄に堕ちる。


また、自殺は最大の罪とされている。



なぜなら、イスラム教は

「たとえ何があっても、決して絶望してはいけない」という教えだから。



実際、イスラム教徒の自殺は少ない。


しかし、それでもなお

『自爆』を選ぶ人間がいるというのは、

その理由を考える必要もあるのではないか。






Q■イスラム教のお葬式は?



A■「イスラム教徒は皆兄弟」だから、

皆で見送るのが当たり前の義務。



イスラム教の葬儀には、お金はかからない。


病院からの搬送費は掛かるかもしれないけど、葬式自体は無料。

戒名代とかも不要。


イスラム教では、

肉体がないと天国に行けないので、

火葬ではなく土葬にする。



東京ジャーミイの場合、ここでの葬儀後、

イスラム教の土葬ができる墓地に運んで

埋葬される。







Q■毎週金曜日に礼拝に来るのは、大変では?



A■現代社会では個人主義になってしまって、人と人の繋がりが薄くなっている。


誰かと会おうとすると、

必ずアポを取らなくてはいけない。


でも、金曜日礼拝に行けば、

アポなしでも、誰かしら知り合いには会える。



「イスラム教徒は、世界中どこにいても皆兄弟」と考えているので、

それが日々の安心感に繋がっている。






この他にも見学者の方々から沢山の質問がありましたが、

ひとつひとつ丁寧に答えて下さっていました。

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ふだんあまりなじみのないイスラム教のルールも、
それぞれに理由があることがわかると、
結構目からウロコだったり、
いろいろ合点が行くことがありますね。








■■パレスチナでの体験と照らして、考えた。

イスラム教のお陰で中東は崩壊せずにすんでるのでは?◼︎◼︎





お話を伺って、私個人としては、

パレスチナ現地での体験と照らして、

「礼拝はつまり、『ココロの栄養補給』にあたるんだな。なるほど。」と、

ものすごく納得がいきました。





20026月、第2次インティファーダの頃、

パレスチナ自治区を訪問した時。


毎日、定められた時刻にアザーン(アラビア語の礼拝の合図)が聴こえてきたのは、

物凄く救いに感じたことを、

今でも覚えています。



イスラエル軍の砲撃音から逃れてきた夕暮れ時、

「ああ、アザーンだ。

今日を無事終えられた。良かった」と安堵し、


戦車に包囲された翌朝には

「今朝も、アザーンが聴けた。

生きて、朝を迎えられた」と

実感した自分がいました。



イスラム教に帰依している訳でも

アラビア語が分かる訳でもなかったのですが、

自然とそう感じたのです。




毎日、一定の時間に、

いったん深呼吸してリセットして、また元気になれる。


それって、確かにそうなんですよ。



ゴハン食べて、皆で一緒に「ココロの栄養」も補給して、

毎日そういうリズムで生きてると、

多分ヤケクソにならないで精神状態が保てる。




あの地域で、人々が社会を崩壊させずにこれまで生活を営んでこれたのは、

むしろイスラム教という帰属コミュニティが存在していたからではないか、

とあらためて感じました。






と言っても、ここで

「イスラム教って素晴らしい。

だから入信すべし」と勧誘するつもりはありませんけれども

(ジャーミイの皆様、ゴメンナサイ。

私自身は「どの宗教とも等距離で、

異文化の橋渡しをしたい」という

勝手な思いがありまして、

特定の宗教に入信する予定がないもので…)。



もちろん、「宗教はやっぱりちょっと…」という警戒感や抵抗感がある方も多いかと思います。



実際に過激化している宗派も存在しているし、

日本の場合は特に宗教に対する免疫が少ないので、

間違った教義でも引っかかりやすいという現実もあります。




かくいう私自身、

その昔は新興宗教に入信しかけたり、

3大宗教(キリスト教・仏教・イスラム教)を渡り歩いてきた人間でして。



そういう自分の体験から、

「宗教との適切なつきあい方・

帰属コミュニティとの関係(アブナイ組織の見分け方)」などについては、

そのうち一度書きたいと思います。



また少し脇道にそれますが、

もしよかったらお付き合いください。






■当ブログ内関連記事


【パレスチナ自治区での体験】

20141018UP記事 ジェニン7・砲声から逃れた後は、全力で卓球!

http://syuklm.exblog.jp/23559504/


【宗教・異文化について】

2014812UP記事 「宗教対立」というウソ。

http://syuklm.exblog.jp/23129639/


2015327UP記事 超美麗モスク「東京ジャーミ」に行ってみた!〜春のお出かけスポットにおススメな3つの理由。

http://syuklm.exblog.jp/24290389/


2015331UP記事 超美麗モスク「東京ジャーミ!~イスラム建築美と静寂の調和にひたる

http://syuklm.exblog.jp/24305611/





※文章に大幅加筆し、体裁を整えました(2015.11.17)



byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-11 13:04 | 「テロ」・IS・イスラム・宗教について | Comments(0)

続「おウチ花見」。桜の花+パレスチナワインのゼリー





関東一円は今日も雨&寒空で、

お花見不可(涙)。




同じく花見ベストタイミングを

逃して涙をのんでいる方々へ…。



前回記事「おうちで花見気分」に

予想外の好評をいただきましたので、

ちょこっとだけオマケ提案させて下さい。



日使用した、桜の花の塩漬けと

パレスチナワインをアレンジ。


さらにこんな「おウチ花見」は如何でしょう?





ワインに浮かべた桜の花びらをキビ砂糖と煮て、片栗粉でゆる~く固めてみました。

b0343370_09483914.jpg




プランターのミントの葉と、柿の木の若芽を飾ってみました。

b0343370_09522439.jpg



ワインの色と香りで、ちょっとリッチな気分に



味付けはテキトーなので、塩味が残っている時は蜂蜜で味を調えながらいただきます

b0343370_19525922.jpg



うわ~、なんかレシピブログみたい(赤面)。





桜の花を愛でて、食べて、

「文字通り味わい尽くした」ってコトで(笑)、




次回は本題に戻りまして、

「東京ジャーミイ」訪問レポート

「あらためて、イスラム教って

どんな宗教?」を書かせて

いただきたいと思います!




※後から読み返してみるとただの日記風になっていましたので、提案(青字部分)等を書き足し、写真を追加しました(2015.4.5)



【当ブログ内関連記事】


201545UP記事 おうちで花見気分。パレスチナワインで花見酒

http://syuklm.exblog.jp/24322591/





byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-05 09:55 | パレスチナ産品&レシピ | Comments(2)

おうちで花見気分。パレスチナワインで花見酒☆ ※追記アリ※




満開の時期に、

どーしても桜を見に行けなかったので、

桜の花の塩漬けを浮かべて、

気分だけでもお花見してみました▼

b0343370_15173929.jpg



首都圏では、先週末はまだ

ソメイヨシノが咲き揃っておらず、

平日に満開になったと思ったら、

そのあと無情な雨と強風で、

昨日までに随分散ってしまって(涙)。




今晩44日夜は、

「皆既月食で花見」を楽しみに

されていた方も多いと思うのですが、

予報通り生憎の曇天。





私も晴天の日に花見に行けなかった

悔しさのあまり、このような記事を…。


(お出掛けスポットをご紹介しながら、

いきなりの番外編ですみません)




b0343370_14493115.jpg

最近、桜の花入りの「花見ワイン」

が出回っているので、それをヒントに、

試しにパレスチナワインにも

桜の花を浮かべてみました(写真右側)。



ちょっと色味が足りなかったので、

イチゴも入れてみたところ、

結構春らしいカンジに 




これで花見気分を味わいたいと思います




BGMはもちろん、

ケツメイシの「さくら」デス!!!

(エンドレスリピート♪♬)



b0343370_14495759.jpg

ちなみに、パレスチナ産のワインは、

ヨルダン川西岸地区ベツレヘムにある

キリスト教修道院で醸造された、

「スター・オブ・ベツレヘム」。



もちろんワインそのものも味わい深く、

普段あまり飲酒しない私も

スルスル飲めてしまう美味しさです。




一緒にパレスチナを訪問した

友人が運営している

パレスチナ産品専門の

フェアトレードショップ、

「セーブ・ザ・オリーブ」の

オンラインショップで入手できます






※追記※ 2017年4月現在



「スター・オブ・ベツレヘム」は、

産地の修道院の敷地が

イスラエルに接収されてしまったため、

取り扱いが保留となっています。



現在パレスチナ産ワインで

取り扱っているのは、

「セント・ガブリエル」。



イエス・キリストゆかりの地ナザレにある、

聖ガブリエル教会(受胎告知教会)に

ちなんで名づけられたワインです。


オンラインショップはコチラから!▼

貼り付け元 <http://savetheolives.shop-pro.jp/?pid=107196102>




また、取り扱い品盛りだくさんの

セーブザオリーブのオンラインSHOP

すっきりスタイリッシュに

リニューアルされていますので、

ぜひチェックしてみてください!▼

http://savetheolives.shop-pro.jp/






ワインに浮かべた桜の花は、

馴染みの有機八百屋さんで入手した、

奈良県の桜の花の塩漬け。


桜の花はお湯で戻して、

十分に塩を抜いてから浮かべています。




後で取り出して砂糖で煮て、

ワイン風味のゼリー寄せに

しようかと思ってます。



イチゴは彩りということで、

そのまま食べました







【当ブログ内関連記事】 


201545UP記事 続「おウチ花見」。桜の花+パレスチナワインのゼリー▼

http://userconf.exblog.jp/entry/?srl=24325472


201552UP記事 母の日のプレゼントに!パレスチナ産オリーブオイルの石鹸のギフトセット 

http://syuklm.exblog.jp/24431571/


20151224UP記事 行ってみるまで知らなかった。キリスト教の聖地って、ほとんどがパレスチナにあること。キリスト教の人形を飾る、パレスチナの多面性のこと。▼

http://syuklm.exblog.jp/25207567/






※記事の一部を現状に合わせて修正させていただきました(2017.4.4)



byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-04-04 15:24 | パレスチナ産品&レシピ | Comments(0)