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カテゴリ:安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和( 49 )

コレが戦場PTSDのリアル!それは人生をどう変えてしまうのか?アメリカ兵PTSDケアのスペシャリストが指摘@VFPジャパン設立総会レポpart2





ついに恐れていた事態が現実となってしまいました。


南スーダン派遣の自衛隊員から自死者が。

ご本人や、遺されたご家族の苦しみは、

一体どれほどなのか…。




「戦闘現場」から遠く離れても、

安全なはずの故郷へ帰国しても、

「誰が敵か味方かわからない戦場」

の記憶は、終わってくれない。


それはすでにアメリカの元兵士たちによって

繰り返し語られてきたことです。



まさにそのアメリカ兵の戦場PTSDについて、

先日のVFPジャパン総会にて解説した専門家が、

「これは日本の未来の姿でしょうか?」と

投げかけていました。




これ以上、こんな悲しい犠牲を

生み出さないために何が必要なのか?


ぜひこのリアルを共有することから

始めたいのです。





2017年69日、VFPジャパン

(平和を求める元自衛官と市民の会)

設立総会にての

サミュエル・コールマンさん講演

「元兵士の精神障害を考える」より再録

(一部しゅくらむの意訳が含まれていることはおゆるしください)

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▲講師サムさんのプロフィール

VFP(ベテランズ・フォー・ピース;

平和を求める退役軍人の会)

アメリカ本部 被害調査リーダー・

PTSDケアのスペシャリト、

カリフォルニア州立大学   

文化人類学社会福祉学講師



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◆永遠戦争の泥沼に足を突っ込んだアメリカ◆




ご存じのとおり、アフガン戦争は

17年目になりますが、まだ終わらない。


現在アメリカは、リビア、イエメン、

シリア、イラク、ソマリアなどで

軍事行動を続けています。



アメリカの元兵士の状態から

日本人が学べることは、

目に見えない障害である精神障害は

元兵士の深刻な問題であるということです。






◆米国元兵士のPTSD発生率◆




イラクとアフガン戦争は14%(現在)

湾岸戦争は10%(調査当時)

となっています。


 

しかし、PTSDは、数十年たってから

発症する場合もあります。




例えば、ベトナム戦争帰還兵の

PTSD発症率は、


男性15% (1986年〜1988年)

女性8% (1986年〜1988年)




ですけれども、一生涯の有病率だと、

こうなります。


男性31% (予想)

女性27% (予想)



これは日本の将来の姿でしょうか?

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◆米国元兵士の自殺発生率◆




VA(アメリカ復員軍人援護局)の

調査によると、元兵士の自殺発生率は、

一般市民より21%高いという数字が

出ています。



しかし、実際の自殺発生率は、

議論の的となっています。


政府発表の数字は、

小さすぎる可能性が高いのです。





この写真をどうか見ていただきたい。



彼は、オハイオ州海外戦争復員兵協会

第7管区のサウィッキ司令官です▼

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その肩からぶら下げた軍靴は、

自殺した復員兵のシンボルです。






◆癒しの第一歩…解決の道は?◆




簡潔・単刀直入に言っておきたい。


アメリカにこのような諺があります。


「もし自分の掘った落とし穴に

はまってしまったら、まずは

その穴を掘るのをやめることだ」、と。


この場合は、戦争のことです。





◆元兵士の癒しのために◆




軍事予算を大幅に減らすならば、

国の財産は、武器の製造ではなく、

元兵士とその家族の健康のために

使うことができます。



◆◆◆



本日は有難うございます。


皆さま、VFPジャパン設立に

大変努力されたと思います。

アメリカVFPの代表として

心から感謝いたします。


ここでお話しさせていただくことは

大変光栄です。


日本でもこのような取り組みが

広がっていくことを、心から望んでいます。





★サムさんの講演はすべてYoutubeで視聴可能!

ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン設立記念シンポジウム

「戦争のリアルと戦争する国の経済のリアル

〜イデオロギーからリテラシーへ〜」

公認動画はコチラ!▼

https://youtu.be/R80vKczYwlc






■誰がこの苦しみを置き去りにしてきたのか?■




サムさんの柔らかな語り口と

平易な日本語に比して、

その指摘の重さと深刻さは、

じわじわと身に迫るものでした。



ベトナムから最後の米兵が

撤退してから、実に44年。


それでもなお帰還兵は、

これからの人生も

戦場の記憶から逃れられずに

3人に1人以上が精神を蝕まれ、

通常より高い自殺リスクに晒される

ことが予想されるという、

かくも長い戦争のコストを

ずっと払わされ続ける。




世界で最も過酷な訓練を受けた

「世界最強」の海兵隊員を含む

米兵ですら、この状況なのです。




ましてや、災害救援や国防を志したはずの

自衛隊員にとっては、一体どれほど

想定外のストレスをかけることになるのか。





アメリカの帰還兵と同じような状況を、

私たちはこれからも

自衛隊員にも強いるのか?





「アメリカと軍事一体化する、普通の国になる」、

「給料もらってるんだから尖閣防衛は当然」などと

威勢良く唱える政治家や論客の方々は、

こういう負の現実を、正面から

国民に問うべきだと思います。


自衛隊員のこうした犠牲を、

これから先、国民は受け入れる覚悟がありますか?と。





そして私たち国民の側も、

この苦しみを今まで置き去りに

してきてしまったのは誰なのか?と

自分自身に問い返す必要があると、

痛切に感じます。




これ以上の苦しみを繰り返させないために、

まず同じ市民として受け止め、

寄り添っていきたいと思うのです。







次回、

「コレが海外派兵リアル!元自衛官が語るVFPジャパン設立総会レポpart3」 

へ続きます




【関連情報】ぜひ拡散お願いします!


「海外派遣自衛官と家族の健康を考える会」

https://kaigaihakensdf.wixsite.com/health

ツイッター

https://twitter.com/kaigaihaken_sdf




【当ブログ内関連記事】


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart1・なぜ自分はイラク戦争に行ったのか?

http://syuklm.exblog.jp/26421959/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart2・イラク戦争で直面した現実「自分こそがテロだった」。

http://syuklm.exblog.jp/26424625/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart3・今も兵士を苛む戦争の記憶。PTSDから回復する力を与えてくれた2つのこと。

http://syuklm.exblog.jp/26426629/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart4・平和のために伝えたいこと。

http://syuklm.exblog.jp/26430264/



【シェア】クローズアップ現代 再録「イラク派遣10年目の真実」
http://syuklm.exblog.jp/24488767/

知ってた??自衛官が毎年2個小隊分ずつ自殺し、アメリカでは帰還兵が毎日平均23人自死している。戦争のリアルとコストがココにある。VFPジャパン、設立総会&記念講演へ!!▼

http://syuklm.exblog.jp/26910093/


アベノミクスは成功した瞬間に破たんする「戦時経済」。風穴を開けるのは当事者リアル!金子勝さん講演@VFPジャパン設立総会レポpart1▼
http://syuklm.exblog.jp/26934656/


byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-06-21 07:32 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

アベノミクスは成功した瞬間に破綻する「戦時経済」。風穴を開けるのは当事者リアル!金子勝さん講演@VFPジャパン設立総会レポpart1






6月9日、200人近くの参加者の熱気とともに、
いよいよ漕ぎ出したVFPジャパン
(平和を求める元自衛官と市民の会)。



「戦場のリアルと、戦争する国の経済のリアル
〜イデオロギーからリテラシーへ〜」

◆基調講演 「アベノミクスの戦時経済化」 
金子 勝さん (慶應義塾大学経済学部教授)

◆講演「自衛官をめぐるリアル」
井筒 高雄さん (VFPJ代表)

◆座談会 金子 勝さん・井筒 高雄さん・
 サム・コールマンさん
(VFP米国本部メンバー・PTSDチーム)



すべて公認動画で視聴可能!
参加できなかった方もコチラでどうぞ▼

★<ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン設立記念シンポジウム>
https://youtu.be/R80vKczYwlc

★総会全体レポは公式Facebook記事にて!



ワタシも市民メンバー(スタッフ)として参加。
レポを数回に分けてお届けします☆


今回Part1は、金子勝さんの基調講演
「アベノミクスの戦時経済化」摘録です

【講演書き起こし協力はS・Sさんです。
スペシャルthanks♡】




▼VFPジャパンのTシャツを来て登壇!
立ち上がって熱弁を振るう金子さん
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■アベノミクスは、金を刷るのをやめられない・とまらない「かっぱえびせん」状態。■



お金を刷りまくるのは戦時経済。
日銀が国債を買いまくっている。

株が上がれば良しとしているけど、
そうすると永遠に国債を発行し続けないといけない。

やめたくてもやめられない・とまらない、
かっぱえびせん状態、
シャブ漬け状態ですよ。



利払い払わないで、
財政赤字を出して、
無理やり株価を上げて、
ようやくもたせてるだけ。



つまり、アベノミクスが成功した瞬間、
日銀が国債を止めた瞬間に、
日本経済は破綻するということです。





■時代遅れの重工業依存。トランプにもスルーされていた!■




日本経済の競争力はどうなっているのか?


経団連は、原発や武器輸出、
リニアなどの重工業にいまだに依存している。


トランプにも必死に売り込んだが、
全く相手にされず、正直に
「いや、そういう技術はいらない。
新幹線だけ下さい」って言われてます。

まったく報道されていませんが。




実際、リニア作ってどうなるのか?
東海道新幹線のパイを奪うことになる。
それで儲かるわけがないんです。




第二次世界大戦の時、
すでに空母と戦闘機の時代になってるのに、
日本だけ大艦巨砲主義で「これが世界一だ!」って
戦艦大和とか武蔵とか建造して、
出て行った途端に沈められてしまう。

それと似た状態に我々の産業はなっている。




■皇帝ネロもルイ15世も、金を刷りまくって滅んだ。「我が後に洪水よ起これ!」■




これだけは言っておきますが、
歴史上、皇帝ネロもルイ15世も、
お札を刷りまくって滅んでる。

ルイ15世の愛妾のポンパドウール夫人が
なんて言ったか知ってますか。

「わが亡き後に洪水よ来たれ!」ですよ。





日本も二次大戦時に日銀がジャブジャブお札を刷って
国債でどんどん軍備増強して、
戦争に負けた後、空前のハイパーインフレに陥った。



今の政界・経済界の人間も同じ。



経済はすでに戦時経済化している。

経済的行き詰まりが、社会的閉塞を招いている。

新しい産業と、相当新しい考え方が起こってこないと。




若い人達が未来を託せるように、
集中メインフレーム型の重化学工業依存でなく、
地域に根付いた地べたからの民主主義、
分散型ネットワークの社会を
目指していく必要があるでしょう。





■情緒的反対ではない運動を■




いま、勇気を持って声を挙げる当事者がいる。

原発問題の時は、設計者の後藤政志さんらがコミットしてくれた。

いまは、前川さん、詩織さんらが実名で訴え、
元自衛官の方々が経験者の立場から発言している。

市民に知らせていくことで、
情緒的反対でなく、
リアルな現実に基づいて
議論を組み立てていく、
力のある市民運動が生まれてくるんじゃないかと期待しています。


勇気を出して、声を挙げていきましょう。






■ひとりひとりの当事者リアルが世界を変える。■




講演を締めくくる金子さんの熱い檄に
共感するとともに、
改めて実感したのは、
事態を打開する鍵は、
ひとりひとりの当事者リアルにあるのだということ。



前川さんの身を賭した指摘が、
閉ざされていた扉をこじ開け、
ついに政府も無視できなくなった。

詩織さんの勇気ある告発が、
多くの性的被害者の悲願を可視化させ、
法改正まで大きく前進させた。



折しも、共謀罪審議の攻防中。
国会前行動から議員会館での
VFPJ総会へ駆けつけた方々も、
共有していたのは、
壮絶なバッシングに抗して発信した
良心の声を、なんとしても
かき消させてはならないという思い
だったのではないでしょうか。


その声に乗っかったり、
正義を振りかざすためではなく、
現実をともに変えていく力に繋げていきたい。


みんなで無理して無理な経済構造で
爪先立ちして共倒れになるのをジリジリ待つより、
同じ爪先立ちなら、違う未来の方へ
1ミリでも力を向けたい。



「軍事に依らない平和なんてお花畑」とか言わせない。

誰よりも現場を知る元自衛官の方々、
誰よりも戦場を知る元米兵の人達と、
「世界につながる新しい平和運動をご一緒に」。



地に足の着いたムーヴメントを創り出していきましょう!



▼VFPジャパン代表の井筒高雄さん、
副代表の形川健一さん、
VFP(平和を求める元軍人の会)
アメリカ本部のサム・コールマンさんが
覚書きを交わして、正式スタート!!
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次回レポPart2・「戦場の経験は兵士の人生をどう変えてしまうのか?
アメリカ・PTSDケアのスペシャリストが指摘!」へ続きます☆





【当ブログ内関連記事】


知ってた??自衛官が毎年2個小隊分ずつ自殺し、アメリカでは帰還兵が毎日平均23人自死している。戦争のリアルとコストがココにある。▼

http://syuklm.exblog.jp/26910093/





byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-06-19 08:07 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

イージス艦衝突・ミサイル防衛システムの要が、ここまで脆いとは!ハリボテ安全保障を考え直すべきでは??





ちょっとヤバいのではないでしょうか。


6月17日未明に静岡県沖で起きた

イージス艦とコンテナ船の衝突事故。



本日19時のNHKニュースより▼

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イージス艦の破損具合に衝撃を受けました。


日米ミサイル防衛システムの要である

「フェーズド・アレイ・レーダー」が

まったく使い物にならなくなってる。


え、軍艦の方が弱いの??

え、しかも沈没寸前だった???



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母港の神奈川県横須賀基地に戻ってきた
イージス駆逐艦フィッツジェラルド

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内装までむき出しに…
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浸水した大量の水を放出
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行方不明の乗組員死亡が確認されたと聞き、

防げなかった事故なのかと

痛ましい気持ちになります。


しかしまたしても日米地位協定のカベで、

依然として詳細は不明。




「世界最強のミサイル防衛システム」を擁しながら、

なんでこんな事故が防げなかったのか??


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ハッキリしているのは、3つ。




①コンテナ船の方が強かったということ。



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②イージス艦の背骨に当たるキールが損傷し、

沈没寸前だったこと



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③世界最強のミサイル迎撃システムを擁していても、

アナログな事故を防げないということ




今回は偶発的事故でしょうが、それでも

こんなにも犠牲になる人が出た。



「イージス防衛システムは、

探知した敵の航空機やミサイルなどの

情報をコンピューターで瞬時に処理し、

多数の目標に同時に対処できる能力を持つ」

とされています。



それでも防げなかったのは??







■通常時は航海レーダー使用、普通の船と同じ■





イージスシステムって、

通常の航海用ではないんですね。




「軍事関係者は、

イージスシステムは電力を大量に消費し、

発する電波も強力なことから、

通常の航海中に作動させるものではないと指摘する。


航海用のレーダーを搭載するほか、

周辺海域を監視する『見張り番』も配置される。

別の関係者は、衝突事故を回避する上で、

イージス艦も他の艦艇も能力に大差はないと語った」



(神奈川新聞2017年6月18日付より)





つまりコレって、フツーの船の状態の時に、

仮に「悪意のテロリスト」とかが

フツーに民間船に火薬とか積んで

アタックかけたら、一発でアウト

ってことじゃないですか。




一隻数百億円かけて、

こんなにハリボテだったなんて。




こんな脆弱なシステムに依存していていいのか?




真面目に、日米安全保障戦略を

練り直さなくてはいけないくらいの大モンダイではないのでしょうか??






万全の防衛システムはない。





こういうリアルから、

地に足の着いた安全保障を

考えていきましょうよ。








byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-06-18 21:16 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

知ってた??自衛官が毎年2個小隊分ずつ自殺し、アメリカでは帰還兵が毎日平均23人自死している。戦争のリアルとコストを問うVFPジャパン、設立総会&記念講演へ!!





衝撃的だったのは、先日5月25日の

VFPジャパン平和を求める元自衛官と市民の会)の

設立プレ・イベント講演での指摘。




有事には最前線に立つことになる、

普通科連隊(現レンジャー部隊)出身の

井筒高雄さんが語った、自衛隊のリアル。




「自衛隊全体の自殺者は毎年約70人。


陸上自衛隊の1個小隊は38人だから、

戦争もしていない自衛隊の中で、

二個小隊が毎年全滅している計算になる」。






▼アフガニスタン・イラク戦争の派兵を経験した自衛官の自殺者数

(井筒さんの講演レジュメより)

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平時なのに!!


どことも戦争していないのに!


二個小隊分が全滅??





いやもちろん計算上のハナシですが、

それにしても、海外派兵経験者の割合が如実。


自衛隊全体の自殺者が2,842人に1人なのに対して、

特にイラクに派遣された陸上自衛隊員は

267人に1人の割合。





「戦場」を体験した自衛官たちは、

いまもなおその記憶に苛まれて、

人知れず命を絶っている。






私たちは自衛隊員をずっと

使い捨ててきたんじゃないのか??







VFPのメンバーで元アメリカ海兵隊員の

マイク・ヘインズさんも語っていました。


アメリカでは、帰還兵の多くが孤立し、

毎日平均で23人、自殺していると。




帰国しても、戦争は終わらないのだと。







戦争のコストは、兵器だけじゃない。

長い長いメンタルケアや社会的サポートが本当は必要なのです。

そんな状況に追い込まないことが必要なはずです。


そういう「隠された戦争の真のコスト」を可視化し、

軍事に依らない平和の実現を目指すのが、

VFPの目的のひとつでもあります。




右も左も、イデオロギー関係なく、

まずはこのリアルを体感することから

始めましょう!!





■VFPジャパンの設立総会、いよいよ6月9日です!ぜひご参加を。

Facebookから参加ポチして下さいね☆



貼り付け元 <https://www.facebook.com/events/1228671017255846/?acontext=%7B%22ref%22%3A%223%22%2C%22ref_newsfeed_story_type%22%3A%22regular%22%2C%22feed_story_type%22%3A%22117%22%2C%22action_history%22%3A%22null%%7D>




設立記念シンポジウム -

「戦場のリアルと戦争する国の経済のリアル」

イデオロギーからリテラシーへ ~


6月9日(金)1830~@衆議院 第1議員会館 大会議室


※訂正です!!会場は「第1議員会館 大会議室」だそうです!!
合言葉は、第1!!第1でお願いいたします!!
案内の方も出てくださるので、このロゴを見つけて下さいね〜↓↓↓

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****Facebookよりシェア******





【ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(VFPジャパン)

平和を求める元自衛官と市民の会】始動します!



イデオロギーからリテラシーへ。

世界とつながる新しい平和活動をぜひご一緒に。


「ベテランズ・フォー・ピース

(略称VFP/平和を求める元軍人の会)」とは、

1985年に、アメリカで、従軍経験のある元軍人

(ベテランズと言います)、軍人の家族、

その賛同者により結成された国際的な平和団体です。


(国連NGO。メンバーは約8000人、支部が140

元陸軍大佐でイラク戦争に反対したアン・ライト氏、

オリバー・ストーン氏やオノ・ヨーコ氏もメンバー)。




戦場を知る者たちが中心となり、

イギリスの元軍人らVFP UKなど海外の連携団体と共に、

紛争各国での反戦アピールや戦争による経済構造の真相などを

世界に訴えてきました。



このたび日本の元自衛官たちと賛同する市民たちが、

連携団体である「ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン

(以下、VFPJ)」を設立する運びとなりました。


自衛官ってどういう人たち?

日本を守るって?

国防予算が増えると?


私たちは、「戦場のリアル」と「戦争する国の経済のリアル」を

皆さんに考えて頂くことを通じて、

平和をつくっていきたいと考えています。



基調講演は経済学者の金子勝氏。

アメリカVFPからPTSDのスペシャリスト

サム・コ-ルマン氏

(カリフォルニア州立大学ロングビーチ校、

アジア・アジアンアメリカン研究学部講師)

を迎え、設立記念シンポジウムを行います。





***シェアココまで****





■メンバー&サポートメンバーも募集中です

遠方などでお越しになれない方も、ぜひシェアを



Facebook: ベテランズフォー ピース ジャパン (VFP ジャパン)- Veterans For Peace JAPAN

公式サイト; http://vfpjp.org/

VFP本部公式サイト:

https://www.veteransforpeace.org/



【関連情報】

BuzzFeed記事

自衛隊員、海外派遣でPTSD傾向、自殺も  南スーダンでは「深い傷」 メンタルケアの重要性

貼り付け元 <https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/jsdf-ptsd?utm_term=.lnNeM9o96W#.omW3AX4XQv>




【当ブログ内関連記事】


平和を求める元自衛官と市民の会「VFPジャパン」、設立総会&プレイベント!元自衛官が語る、コレが国防のリアルだ!

http://syuklm.exblog.jp/26878147/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart1・なぜ自分はイラク戦争に行ったのか?

http://syuklm.exblog.jp/26421959/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart2・イラク戦争で直面した現実「自分こそがテロだった」。

http://syuklm.exblog.jp/26424625/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart3・今も兵士を苛む戦争の記憶。PTSDから回復する力を与えてくれた2つのこと。

http://syuklm.exblog.jp/26426629/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart4・平和のために伝えたいこと。

http://syuklm.exblog.jp/26430264/




※会場に誤りがあった旨、VFPジャパンより連絡がありましたので、インフォメーションを修正しました(2017年6月9日)


byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-06-08 00:50 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

「北朝鮮脅威にミサイル防衛や安保は有効か?」元レンジャー隊員・井筒高雄さんが語る国防リアル@「平和を求める元自衛官と市民の会」設立プレイベント講演






「ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン」の

設立総会前のプレ・イベント

「ベテランズを知ろう!」に行ってきました!




代表・井筒高雄さんのプチレクチャーが、

時宜を得ていて必聴でした!!


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井筒さん

「安倍政権は勇ましいことを言ってますが、

戦争にはコストがかかる。


北朝鮮ミサイル問題について言うと、

日米安保があっても、

いくら法律を作っても、

抑止効果は全くありません。


現実のリアルを知っていただきたい。


北朝鮮・中国脅威論で煽られる中で、

判断するための材料にしていただきたい」


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プレイベント詳細・レクチャーは、Youtube公開されてます▼

「テロリストは僕だった」を制作した、

元・琉球朝日放送の大矢英代さんの講演にも胸を打たれます

https://www.youtube.com/watch?v=6JOAQhmT0fw&feature=youtu.be






井筒高雄さんは、「普通科連隊のレンジャー隊」出身。

「普通科連隊」とは、戦争時に最前線に行く部隊

(現在の陸上自衛隊レンジャー部隊のことです)。



「たとえ訓練でも生きて帰ることが

できないかもしれない」

「自衛隊最強の部隊」と言われています。




壇上に貼られた寄せ書きは、

レンジャー隊員が遺書を書いて参加する

訓練の際に持参するもの。


生還すればこの寄せ書きを持ち帰り、

亡くなったら棺に掛けて帰ってくるのだそうです。




その生と死ギリギリの現場をくぐり抜けてきた

井筒さんの指摘は、重く的確で、

辛口ながらも、守るべき国民や自衛隊員への愛に溢れていました。




日本の安全保障って何なのか、

自衛隊とどう向き合っていけばいいのか?


「北朝鮮や中国の脅威」が声高に主張される今だからこそ、

こういう心ある方々と一緒に考えていきませんか?




■VFPジャパンの設立総会、いよいよ6月9日です!ぜひご参加を!


設立記念シンポジウム -

「戦場のリアルと戦争する国の経済のリアル」

イデオロギーからリテラシーへ ~

6月9日(金)1830~@衆議院第2会館講堂


貼り付け元 <https://www.facebook.com/events/1228671017255846/?acontext=%7B%22ref%22%3A%223%22%2C%22ref_newsfeed_story_type%22%3A%22regular%22%2C%22feed_story_type%22%3A%22117%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D>




■メンバー&サポートメンバーも募集中!

Facebook: ベテランズフォー ピース ジャパン (VFP ジャパン)- Veterans For Peace JAPAN

公式サイト; http://vfpjp.org/



■ベテランズ・フォー・ピース(Veterans for Peace)平和を求める元軍人の会とは?


1985年、米国で従軍経験のある元軍人(ベテランズ)と軍人の家族、およびその賛同者により結成された国際的な平和団体です。

国連NGOとして認定され、メンバーは全世界に約8000人、支部は140支部存在します。

元陸軍大佐でイラク戦争に反対したアン・ライト氏、オリバー・ストーン氏やオノ・ヨーコ氏もメンバーです。

戦場を知る者たちを中心に、英国の元軍人ら「VFP UK」など、海外の連携団体と共に、紛争各国での反戦アピールや戦争による経済構造の真相などを世界に訴えています。

https://www.veteransforpeace.org/


VFP本部公式サイト:

https://www.veteransforpeace.org/




※追記※

井筒さんの在職中にはレンジャー部隊は編成されていませんでした。

「普通科連隊のレンジャー隊員」が正しい表記となります。

「普通科連隊」とは戦争時に最前線に行く部隊のことを言います。

本文該当箇所を修正させていただきました(2017.5.30)




【当ブログ内関連記事】


平和を求める元自衛官と市民の会「VFPジャパン」、設立総会&プレイベント!元自衛官が語る、コレが国防のリアルだ!

http://syuklm.exblog.jp/26878147/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart1・なぜ自分はイラク戦争に行ったのか?

http://syuklm.exblog.jp/26421959/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart2・イラク戦争で直面した現実「自分こそがテロだった」。

http://syuklm.exblog.jp/26424625/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart3・今も兵士を苛む戦争の記憶。PTSDから回復する力を与えてくれた2つのこと。

http://syuklm.exblog.jp/26426629/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart4・平和のために伝えたいこと。

http://syuklm.exblog.jp/26430264/





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by shuklm | 2017-05-30 22:27 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

平和を求める元自衛官と市民の会「VFPジャパン」、設立総会&プレイベント!元自衛官が語る、コレが国防のリアルだ!


元軍人と市民が戦争をなくすために活動している
国際的平和団体「VFPベテランズ・フォー・ピース」が
ついに日本でも始動です!

北朝鮮・改憲・共謀罪と、事態が動く中でこそ、
元自衛官が語る国防・安全保障の
最前線のリアルに向き合うことから始めたい。

ぜひ参加を!

b0343370_13380126.jpg



昨年秋のベテランズ・フォー・ピースの来日
全国スピーキングツアーから半年。
日本とアメリカで繋がった種が大きく実を結び始めています。

実現に尽力された関係者の方々全てに
リスペクトを込めて。






■ベテランズ・フォー・ピース(Veterans for Peace)とは:

退役軍人、軍人の家族、同志で構成される国際組織です。

平和の文化を構築し、戦争の真のコストを露出させ、

戦争の傷を癒すことに専念しています。

ネットワークは、米国および海外全体で120以上の支部で構成されています。

公式サイト:

https://www.veteransforpeace.org/


■ベテランズ・フォー・ピース 2016/11 来日ツアー実行委員会:

OVERSEAs(安保法制に反対する海外関係者の会)

https://www.facebook.com/events/1788504961423362/





【当ブログ内関連記事】


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアル

Part1・なぜ自分はイラク戦争に行ったのか?

http://syuklm.exblog.jp/26421959/


Partイラク戦争で直面した現実「自分こそがテロだった」。

http://syuklm.exblog.jp/26424625/


Part・今も兵士を苛む戦争の記憶。PTSDから回復する力を与えてくれた2つのこと。

http://syuklm.exblog.jp/26426629/


Part・平和のために伝えたいこと。

http://syuklm.exblog.jp/26430264/






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by shuklm | 2017-05-24 13:38 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

「北朝鮮危機」に考える国防part2・現実を読み解くための軍事リアル・はじめの一歩:ざっくり空母の歴史と現状





▼現在の各国の空母所有数

〔写真:NHK「ニュースウォッチ9」424日放送より〕

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ミリタリーオタクでもないのに、

なんでそんなこと書けるのかと言いますと。


以前、神奈川の米軍基地近くで生活して、

米軍がガチで戦争するときに

どんな準備するのか、間近で観てきたからです。



そこから言わせていただくと、

「即戦争」は現実的じゃないです。

とりあえず今現在は。





日米合同軍事演習は例年通りの内容だし、

北朝鮮の抗議も毎年のこと。


だけど今回オオゴトになってるのは、

北朝鮮のギリギリ瀬戸際外交に、

トランプ大統領という「世界最大の変数」が

かけあわさったことで、

俄然チキンレースの様相になってしまったこと。




だから、いま最大の危機管理は、

「偶発的事態」を防ぐことのはず。





それに対して日本がすることが、

自衛隊で米艦防護?


連休中は、閣僚の半数が

外遊で日本不在なのに?




なんだかあまりにもチグハグすぎる。



リアルな安全保障ってナンダ??





こういう時だからこそ、

ひとりひとりが判断する材料を

増やしていくために、

一個一個確認していきたいと思います。



自分が学んだことを還元することで、

そのお手伝いができればと願って書きます。





▼世界最大かつ、世界初の原子力空母エンタープライズ。1968年、長崎県佐世保に寄港・出撃

〔写真:「知られざる空母の秘密」柿谷哲也氏著より〕

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1■ざっくり空母の歴史でわかる、戦争形態の変化と現状■




物凄く大づかみで書きますと。




◆巨大軍艦の時代◆


第1次大戦後、戦艦大和のような

巨大な戦艦にドデカい砲台並べて

より遠くを攻撃する「大艦巨砲主義」を

とっていた日本は、次第に時代遅れに。


制空権を握られると、ただのデカい標的。

空母から飛び立った戦闘機からの爆撃を避けられず。




◆空母+爆撃機の時代◆


爆撃機が戦艦のオマケでなく、攻撃力のメインに。

第2次大戦末期、日本も空母建造を

本格化させるも、空母同士の激突と

なった重要な海戦を落とし敗色濃厚に。




◆冷戦下、核抑止力の時代◆


米ソの核兵器開発競争の中、

「通常兵器」である空母は一時下火に。


しかし1950年、突然の朝鮮戦争勃発で、

米軍空母が出動。

即時展開できる空母の利点が再度注目される。

ベトナム戦争では日本の基地から

空母エンタープライズやミッドウェイが出撃。




◆冷戦後、アメリカ最強空母の時代◆


ソ連が崩壊し、空母を3隻以上保有するのは

世界でアメリカだけの一強に。


また、米軍の全ての空母が

原子力を動力源とした原子力空母となり、

地球の裏側まで一度も燃料補給せずに

航行できるようになった。




ちなみに、独自空母を開発したフランスは

1966年にNATOを脱退しています。

空母打撃群(独自の制空権)を持つことが

1国の防衛力に匹敵する」と言われるゆえんです。








2■押さえておきたい現状:いま始まったわけじゃない空母常駐の意味■




4月からの「北朝鮮危機」報道の中で、

横須賀に停泊中の空母ロナルド・レーガンを見て、

「なんでこんな時期にこんなところに

いるんですか?!」と驚いた著名人がいましたが、

そもそもいつもいるんですってば。



横須賀が空母の「事実上の母港」となったのは、

ベトナム戦争中の1973年。



最初は3年くらい一時的な寄港の予定が、

結局40年以上にわたって常駐しています。




現在、米軍が保有する空母10隻のうち、

アメリカ本土を母港としているのは4隻。


あとはすべてアジア太平洋地域

(ハワイに5隻、横須賀に1隻)

常駐していて、しかも

アメリカ本土外で空母打撃群を

擁しているのは横須賀だけです。



朝鮮戦争で空母にやられた歴史を持つ

北朝鮮から見れば、

間近でそういう部隊がずーーっと

戦力を保持していたら、

常時「日米一体の」戦時体制が

続いていると実感する状況が

続いているということになります。




そもそもこのメッセージ性を

私たちが押さえておく必要はあるでしょう。







このタイミングで、安倍首相は

2020年までに改憲」を掲げました。



「厳しさを増す安全保障」も理由にしていますが、

日米軍事一体化が招いている事態なのではないでしょうか?


(このことはまた別途書きたいと思います)




追伸

憲法記念日に、元自衛官・泥憲和さんの訃報に遭い、言葉を失いました。

現場の実感に基づいた発言や行動のひとつひとつに力をいただいていました。

心からのご冥福をお祈りいたします。




【続きます】



【当ブログ内関連記事】


「北朝鮮危機」に考える国防part1・「空母出動」ってどれくらいヤバイの?そもそも空母ってナニ??▼

http://syuklm.exblog.jp/26825257/


世界に広がった反戦米兵活動は、横須賀停泊中の空母ミッドウエイから始まった…

http://syuklm.exblog.jp/26440510/


国防・北朝鮮・安保などはコチラのカテゴリにまとめました▼

安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和




byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-05-03 19:55 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

「北朝鮮危機」に考える国防part1・「空母出動」ってどれくらいヤバイの?そもそも空母ってナニ??





**本日のINDEX***



1■そもそも空母ってナニ? ■

2■「空母1隻向かったから即戦争」がありえない理由。■

3■次の動きは? 神奈川の基地を観れば見えてくる■



******

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〔写真:クローズアップ現代+ 4月27日より〕




北朝鮮のミサイル発射やアメリカ空母

カール・ビンソン出動などの応酬で、

危機が語られている今だからこそ、

ひとつひとつの事実の意味を見ておきたいと思います。



結論から言うと、

「空母1隻動かしたから即攻撃」はナイと考えます。

米軍の今までの出撃実績と、

神奈川の米軍基地の最新状況から見ると。



もちろん、トランプ大統領は、

歴代の外交官や識者から見ても

「予測不能」なので、予断を許しませんが。






1■そもそも空母ってナニ? ■



今更かもしれませんが、

「空母」って何なの?ってトコから。


軍事オタクでもマニアでもないシロウトが、

自分の言葉で噛み砕ける範囲で書いてみますと。



◆ざっくり言うと「モバイル爆撃基地」。◆



空母とは、航空母艦=航空機の母艦のこと。



b0343370_20531701.jpg

▲戦闘機の滑走路ごと船に乗っけて運ぶイメージ。

なので、まな板のように長い甲板になってます。

〔写真:「知られざる空母の秘密」柿谷哲也氏著より〕




▼この甲板ごと運んで、飛び立った爆撃機が「目標」を空爆。

その飛行距離は実に5,000キロ。

b0343370_20521614.jpg



わざわざ米軍基地をつくったり

維持しておかなくても、世界中、

いつでもどこでも持ち運んで爆撃することが出来るわけです。




で、この空母、まな板だけの無防備状態なので、

空母を防衛するための護衛艦

(トマホークミサイルやイージスシステム搭載)とか、

潜水艦とか、いろいろ引き連れて1セットで移動してく。

このカタマリが「空母打撃群」▼

b0343370_14442104.jpg

NHK「ニュースウォッチ9」424日放送より〕







2■「空母1隻向かったから即戦争」がありえない理由。■




で、この空母打撃群は、米軍の場合、

実際に攻撃を実行する時は、通常

2群(2セット)以上で行動しています。



1セットでも十分に「制圧」は可能

ですが、念のためバックアップの

2セット目を付けているんです。



湾岸戦争でもイラク戦争でも、

空母5隻体制(5セット)で出撃しました。



今回、カール・ビンソン1隻セットしか

動かしていないというのは、だから、

今すぐ戦争する気は無い」というメッセージに読めます。






3■次の動きは? 神奈川の基地を観れば見えてくる■




では、今後はどうか?



出動態勢が長期化すると、

カール・ビンソンと「交代」すると

いわれている原子力空母ロナルド・レーガン。


神奈川県横須賀市の米軍基地を母港としています。


長年、地元で基地ウオッチをされてきた

「ヨコスカ平和船団」の方に最新状況を伺ったところ、


「ロナルド・レーガンは、定期修理に伴う

放射性廃棄物の搬出が終わりましたが、

NLPもまだ始まっていないので、

連休明けに試験航海、そして本格出航と思われます。


空母2隻体制でないと攻撃はしないので、

動向を見る必要があります」とのことでした。




2017425日のロナルド・レーガン。まだ定期修理中。 〔ヨコスカ平和船団HPより拝借いたしました。有難うございます〕

b0343370_20500127.jpg



「ヨコスカ平和船団」FacebookHPはコチラから▼

https://www.facebook.com/yuyukoukai/?fref=ts

http://heiwasendan.la.coocan.jp/ 





少なくとも、今日明日すぐに2セット

同時に出撃する体制には

全くなっていないということです。



そもそもここ最近、米軍は

空母の空爆による先制攻撃をしていません。




繰り返された「すわ有事・即攻撃か??」

のような報道や政府発表が、かなり問題だと思います。





もし危機というのなら、それこそ

どうやって「有事」を回避するのか、

必要なのはそういう情報なのではないでしょうか。





【part2・なぜ北朝鮮は合意を反故にして核開発を続けるのか?

に続きます】

予定を変更して

【「北朝鮮危機」に考える国防part2・現実を読み解くための軍事リアル・はじめの一歩:ざっくり空母の歴史と現状】

をお送りします


http://syuklm.exblog.jp/26831699/





【参考図書】

「知られざる空母の秘密」柿谷哲也氏著・2010年発行▼
(ミリタリー好きの方の心理などもよくわかります)
b0343370_19202242.jpg


【当ブログ内関連記事】


2016.2.9UP 北朝鮮「ミサイル発射」。抑止力頼みでは解決しないのでは?▼

http://syuklm.exblog.jp/25342606/


2016.12.11UP 【動画アリ】元アメリカ兵と行く神奈川の米軍基地 part1・厚木基地;爆撃機の訓練場/直近に遊び場・民家・国道が…▼

http://syuklm.exblog.jp/26448135/


国防・北朝鮮・安保などはコチラのカテゴリにまとめました▼

安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和





byしゅくらむ


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by shuklm | 2017-04-30 21:50 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

「日米安保があるから何も言えない」→ソレって永久不滅ポイントなの?? リアル安全保障のキーワードは「活米」。






***本日のINDEX***



1■「尖閣防衛の言質取った!!」で安パイか? 押さえておきたい3つの事実


2■それでも「アメリカには言えない」理由■


3■なんで「守ってくれてた」のか?■


4■アメリカとどう付きあっていくのか?「活米」というコンセプト■




****




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1■「尖閣防衛の言質取った!!」で安パイか?

押さえておきたい3つの事実■






来日したマティス国防長官の発言

「尖閣諸島は日米安保第5条の範囲」

というのが繰り返し報道されています。





じゃあホントのところ、


「中国から防衛してもらえる」のか?


実際のところ、米軍はどう動くのか?




そこんとこ、ちゃんと検証しておきましょうよ。






押さえておきたい3つの事実・

その1◆日米安保出動はオールマイティじゃない◆




日米安保第5条に書いてあるのは、

米軍はすぐさま出動しないよ、ってこと。



在日米軍出動には、米議会の承認が必要。



日本に米軍基地があるからって、

いつでも出前みたいに使える訳じゃない。




この辺について、まっとうな保守の方が、

非常に重要な指摘をされています▼

花瑛塾広報局‏@kaeizyukukouhou

https://twitter.com/kaeizyukukouhou/status/827503237519413248






その2◆米軍の対中戦争シナリオは「まず逃げる」◆





ブッシュ・オバマ政権でも引き継がれてきた

米軍の対中シミュレーション最新版には、

「万一中国と戦争になったら、

米軍はすぐさま逃げる」って

明記されてます。




米軍の太平洋戦略を英文原典で読み込んでこられた

参議院議員・伊波洋一さんが指摘されている

最新の「オフショア・コントロール戦略」では、

「日本にミサイルを撃ち込ませて、

中国に花を持たせて、アメリカは無傷で終戦」

っていうシナリオになってる。




しかも攻撃目標は沖縄だけじゃなく、日本全土。





それを想定した日米合同訓練も

すでに日本でやってるんですよね▼

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▲「三上智恵の沖縄<辺野古・高江>撮影日記 第30回」201599日付より

http://www.magazine9.jp/article/mikami/22529/






その3◆アジアの不安定要因を増強するトランプ◆



さらに、トランプは就任早々、

中国の「一国二制度」に

いきなりケンカ売ってしまった。


中国に戦争する気が無くても、

それだけは絶対看過できない

中国最大のアキレス腱なのに。





その上、対中軍事力増強「日本に新基地建設」▼


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琉球新報2017.1.30

沖縄 Japan Action ~みんなで手をつなごう~より

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1229460830456168&set=gm.1728107170833852&type=3&theater




これ、もろにアジアの不安定要因を増強してますよ。

日本が不用意なとばっちりを受けかねない。




アメリカの虎の威を借りるうちに、

知らないうちに背中を押されて

中国との前面に押し出されて、

いざとなったらハシゴ外された、

なんてことになったらたまらんじゃないですか。




トランプにすり寄ってる場合じゃない。

むしろ、アメリカとなるべく

距離を取った方がいいと思うんです。







2■それでも「アメリカには言えない」理由■





でも一方で、


「そうは言っても、アメリカとは

うまくやっていかなくちゃ」


「トランプはいろいろムチャクチャだけど、

ヘソ曲げられたら困るから、

あんまり言えない」って感じてる人も

少なからず存在している。


その事実に向き合う必要があるとも感じます。





なんでアメリカに強く言えないのか?





「だって日米同盟があるから」

「日米安保が壊れたら困るから」。


「守ってもらうためには仕方ない」と、

日米同盟とか日米安保が

デフォルト機能になってる。






実際、イラク戦争反対の

街頭アピールをしていた時、

ごくごくフツーのサラリーマンの方々

から、異口同音に言われました。


「日本の戦後の繁栄はアメリカのお蔭。

だから間違ってようが何だろうが、

どこまでもついて行くしかないんだ」、と。




ちなみに石油会社勤務だった

ウチの父親も典型的だったんですが。

ホントに文字通り「この道しかない」って、

何があろうと結論を決めてる人たちがいる。



その人たちに対して、

ただ安倍首相を批判したり

否定しても届かないんですよね。





じゃあ、そもそも日米同盟とか日米安保って、

ホントに永久不滅ポイントなんでしょうか?


そこからちょっと掘ってみませんか?







3■なんで「守ってくれてた」のか?■





じゃあ、なんで今までアメリカは

「日本を守ってくれてた」のか?




ざっくり戦後の枠組みで言うと、

米ソ東西冷戦下では、

アメリカにとって日本を厚遇しても

メリットはあったわけです。

対ソ連防衛最前線として。



アメリカの枠から出なければ、

経済成長だけやってればよかった。



「アメリカの核の傘があるから軽武装でOK!」

で、安全保障とか国防は考えなくて済んだ。




その「戦後日本の奇跡の高度成長」は、

朝鮮戦争の特需や

米軍基地なしにはありえなかった。




日米の蜜月は、様々な条件が重なりあった

特殊な状況下で可能だった。





冷戦後、アメリカの核の傘が弱くなって、

「そんな一方的に守れないよ。

応分負担してね?」ってハナシに

なった結果が、2006年の米軍再編。




条件が変わって蜜月はとっくに終わってるのに、

ひたすらずっと相手のご機嫌を

損ねないようにってのが

唯一の行動基準てどうなの??






4■アメリカとどう付きあっていくのか?「活米」というコンセプト■




▲マティス国防長官

「他国も日本を見本にするべきだと評価」と報道



そりゃ評価するでしょうよ。

他の国ではありえない「在日特権」を

米軍に与えてくれてるわけですから。


その「在日特権」は、沖縄だけに

戦後ずっと矛盾を集中させてきただけ。





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▲訪米した翁長知事

「日米両政府が、

沖縄県民から理解を得られない

辺野古新基地建設を強行すれば、

在沖縄アメリカ軍基地の

安定運用までも影響しかねない」。


日米安保維持の立場の翁長知事ですら、

言わざるを得なくなっている。





「とりま現状維持で」という選択肢は

もう無いところまで来てると思います。





じゃあ具体的に、

どういう選択肢があるのか?





折しも伊勢崎賢治さんが、

「活米」というワードについて、

タイムリーな指摘をされています。





”トランプのようなリーダーが

出現するにあたって、

それに振り回されることなく、

いかに日本が平常心を保って、

日本の国防、国益のために

アメリカを活用してゆくか。”


”これは、米軍の世界最大の

「宿主」としての日本が、

アメリカとの関係を考えることに他なりません。

在日駐留米軍との関係です。”



”これは反米ということではありません。

活米するために地位協定を改善する。


こういう発想があってもいいと思います。”



▼全文はコチラから!

「日米関係の「安定」を本当に願うのであれば、まず地位協定を改定せよ」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50705





つまり発想を転換しよう、と。


「日米同盟があるから物申すことが出来ない」と

思い込んでるけれど、そんなことない、と。



「言いなり」or「断固反米」とか

どっちか両極端ではなく、

一定の距離を保ちつつ、

それなりに安定的な関係を

キープしていくために、

こちらも付き合い方を組み変えていく。


それを実現可能にするツールが、

「地位協定の改定」。




アメリカと安全保障を共有したり

米軍基地を置いてきた国々でも、

イラクや韓国でさえ、

言うべきことは言って改定を実現してる。




あとはそのツールを使うかどうか。





「いつまでも日本を守っててほしい」

「アメリカはこうあって欲しい」と

願望だけを言い募るのでなく、

相手がどう変わったとしても、

一方的に自分を損なわれずに

どうやって安全を確保していくのか。




結局のところは、

「自分たちがこれからどうしたいか」

ってハナシに戻ってくるんですよね。





私はなるべくなら、

米軍基地に依存しない方向にしていきたい

沖縄の負担前提ではない方向へ。




本当に「中国の脅威」と向きあい、

本気で日本の安全保障を考えるなら、


米中戦争に組み込まれないように、

少しずつでも離脱して選択肢を増やして、

アジアの中で独自のポジションを

確保していく方向に、

小さく小さく、でも確実に舵を切っていく。




いきなりはムリだからこそ、

日米安保堅持の人も、

日米安保を即時破棄しなくても

出来ることがあるから、

それをまずやってませんか?

ってことなんです。




それがリアル安全保障・

リアル国防ってこと

なんじゃないでしょうか。





【当ブログ内関連記事】


▼必見!国防のリアル。「中国の脅威」とガチで向き合う・アメリカが守ってくれない理由。

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▼モンダイは、日米安保でなく地位協定。いくらなんでも71年治外法権はないでしょ!

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▼なんでそんな遠いところのことを? 社会で働き20年。人生ままならないからこそ伝えたいこと。

http://syuklm.exblog.jp/24771441/


▼戦後72年放置してきた「宿題」に向きあおう。『右でも左でもなく、前へ!』

http://syuklm.exblog.jp/26599146/





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by shuklm | 2017-02-05 16:31 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

戦後72年放置してきた「宿題」に向きあおう。『右でも左でもなく、前へ!』【2017年頭に・part4】







**INDEX**



1■自衛隊をどうする?自衛なら戦闘OK?「中国の脅威」ってどうよ??■


2■国防・テロ対策・原発政策・対米(外交)をひとつらなりで考える


3■「知らない奴は黙ってろ」ってのをやめにしよう■




***

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トランプ大統領登場で、

否応なく問い直されることになった

日米関係、日米安保と日米同盟。



実際には誰が大統領になろうと、

アメリカの軍事戦略に大きな変化はないとも言われていますが、

この際だから、多くの方と一緒に考える機会にしたいのです。





アメリカとどう適切な距離を取ってやっていくのか。


日本の防衛や安全保障をどうするのか、ってこと。






これからも、米軍に国防を依存し続けていくのか??


沖縄にずっと基地を置き続けるのか?



そして、一番の本丸の問い、

「日本は軍隊を持つのか・持たないのか?」ってこと。






それは、戦後72年間、

ずーーーと先送りにされてきた「宿題」。




私たち一人一人がじっくり

向き合っていく時が来てるんだと思います。






そして同時に、

「でもやっぱり米軍基地がなくなったら不安…」

「やっぱり日米安保がないとなんとなく困る…」

というモヤッとした不安と消極的追認にも、

きちんと応答していく必要があると思うのです。






今年こそ、政局に左右されずに、

その根本に向き合って、解決の端緒につきたい。



現実を変える可能性を少しでも手繰り寄せる年にしたいと思います。







1■自衛隊をどうする? 自衛なら戦闘OK? 「中国の脅威」ってどうよ??■






先送りにされてきた「お題」を書き出してみます。






・憲法に明記されている通り、

 自衛のための軍隊も一切持たないのか?


・本物の丸腰でいくと腹を括れるのか?



・それとも最低限の自衛のための軍隊は持つのか?


・その場合、どこまでを自衛の範囲とするのか?


・自衛隊を軍隊として認めるのか、認めないのか?




・そして何より、日本は何を目指していくのか?


・日本独自のアドバンテージを活かして、

 国際社会でどんな貢献をしていきたいのか?


・何が出来て、何をすべきでないのか、

 そこから逆算して自衛隊をどうしていくのか?






また、最近新たに加わった問いとしては、





・「テロの脅威」とどう向き合っていくのか?


・中国や北朝鮮の軍事行動にどう対応するのか? 


・「集団的自衛権を行使しなくても、

 個別的自衛権で日本は守れる」は本当か?


 …etcがあるでしょう。







こうした問いの解を導く上での補助線となると思うのは、

伊勢崎賢治さんが、著書

「新国防論 9条もアメリカも日本を守れない」や

「テロリストは日本の何を見ているのか」などで

提唱されている内容。





この内容が凄いのは、


国際紛争解決の現場の

徹底的なリアリズムに基づいて、


国防・テロ対策・難民対策・原発政策・

そして対米関係(外交)まで、

トータルパッケージに組み直されていること。


ここに左派の蹉跌も突破する展望があると思います。






以下、相当ざっくりですが、

自分なりに要約させていただきます。








2■国防・テロ対策・原発政策・対米(外交)をひとつらなりで考える





◆テロ対策や安全保障というなら、まず核セキュリティ◆




・安全保障上、最大の脅威は

 中国でも北朝鮮でもない。


・地震大国で、しかも最も防衛の難しい海岸線に、

 「仮想敵国」にむけて原発を54基も並べてる時点で、

 日本のテロ対策は世界で最もザル状態。


・ミサイルや戦闘機なんてなくても、

 1日電源喪失させれば核テロは可能。



・最大のテロ対策・安全保障は、

 「原発は最大のソフトターゲットである」

 という前提に立って、原子力政策・

 核セキュリティを根本から再構築すること。






◆グローバルテロリズムの拡散を防ぐには◆




・イスラム恐怖症がテロリストを先鋭化させる


・難民の巧みな受け入れがテロリストを排除する


・シンプルでも「敵を作らない」

 不断の努力こそが最良最大の防衛







◆テロに対峙するための地位協定改定を◆





・「アメリカの戦争に巻き込まれる」という

左派の懸念は、現実と乖離している。

米軍基地を体内深く抱え込んだ日本は、既に

 9条下でアメリカの戦争をずっと担ってきた。


・テロリストから「アメリカの代わり」に狙われないためには、

 在日米軍基地を他国への攻撃に使わせないこと。

 安保を破棄しなくても、地位協定の改定で可能。


・在日米軍基地は、世界でもありえない「在日特権」。

 右派も左派も取り組むべきは、

 主権回復としての地位協定の改定


・どうやって「米軍基地が無くてもいい状態」に持って行くのか?

 問われているのは、米軍に依存しない安全保障の構想力






9条下の戦争をやめ、自衛隊員を見殺しにさせないための「新9条」◆





・領海警備だろうが、個別的自衛権だろうが、

 国際法では「交戦権の行使」。


 自衛隊の法的身分は、国際法上は

 「ただの武装した民間人」なので、

 国際法的には守ってもらえない。


 だからいま「交戦権」のない状態のまま

 自衛隊を現場へ送り込むのはやめるべき。 

 領海警備も南スーダンも。



・自衛隊に国防や国際貢献を担ってもらうのなら、

 法的身分を憲法に明記してきちんと位置付ける。


 交戦権を認めるかわりに、

 個別的自衛権に厳密に限定し、

 武力行使による紛争解決は永久放棄。


 「9条の精神」を具現する、

 読み替えようのない憲法にする。

 


・国際社会において「保護する責任」を果たせる

 日本の役割を明確にする。 …等々







ざっくりすぎてゴメンナサイ。

詳細は今後、このブログでも引き続き

さらに掘り下げていきたいと思います。



もちろん「これが正しい教えだ!!」とか

絶対化するつもりは毛頭ありません(笑)。


100%合意できないことも有るでしょう。




とにかく、まずはこうした最前線の知見や

現実的選択肢をもっと広く共有し、

議論をすすめていきたいのです。






『右でも左でもなく、前へ!』。






これは、憲政の神様・尾崎行雄の名を冠した賞を

伊勢崎さんらの著書が受賞した際のフレーズですが、

けだし名言だと思います。








3■「知らない奴は黙ってろ」ってのをやめにしよう■





あと、このお題を解く過程で、


「もっと勉強しなくちゃ何も言えない」とか、

「現実を知れば知るほど無責任なことが言えなくなってしまう」

「結局何も出来ないことを思い知らされるくらいなら

気が重くなるから知りたくない」とかの

知識ヒエラルキーのドツボや、

「そっ閉じ」の壁を越えたいんです。





知らなかろうが

シロウトだろうが、

議論してもいいじゃん、って。




なるべくなら、

シェアすることで世界が広がって、

自分の選択肢を増やしていけるように。






冷淡にでなく、冷静に、

客観的事実をまず知って、

なぜ今こうなってるのか、

どんな具体的チョイスがありうるのかを把握して、


でも一番重要なのは、自分がどうしたいのか、

どんな世界を目指したいのか、ってこと。






70年の間に複雑怪奇化して、

すぐには解が見つかるはずのない難題ですが、

現実をより良くしたいと希求する

同じ想いの仲間がいればこそ、

拙くても、僅かずつでも、

解きほぐしていけると思っています。





右も左も超えて、

お互いの智恵や経験や想いを持ち寄り集めながら、

一緒に未来へ、

一歩ずつ前へ、

進んでいきましょう。





PS

安全保障や国防について、

リアルにぶっちゃけ考える

新しいプロジェクトを、

現在、鋭意準備中です。

詳細決定次第、

お知らせさせていただきます!!





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byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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by shuklm | 2017-02-01 03:10 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)