オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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核兵器禁止条約成立の年の原爆の日に。打開のカギは??





被爆者や遺族の方々、非核を願う人達の

「ノーモア・ヒバクシャ」の希求が

ついに国際社会を動かし、

核兵器禁止条約が成立。


その画期的・歴史的な年の、原爆の日。



核保有国が批准拒否を明言し、

日本政府が条約交渉にすら

出席しなかったことに対し、


広島でも長崎でも、平和宣言で

市長が条約に言及し、

世界の施政者へ実効性ある行動を求めました。





長崎原爆の日

核禁止「批准を」 市長、政府に迫る

電子版毎日新聞 2017年8月9日付より

https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20170809/k00/00e/040/288000c.amp

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▼広島市長も、長崎市長ほど明確ではないですが、

日本政府に対し「核保有国と非核保有国との

橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と要請

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「核の傘から出るべき」


「唯一の被爆国日本は

核兵器禁止条約に批准すべき」。




本当にその通り。


今こそ、「核抑止論にもとづく安全保障」

という考えから脱却していく必要があるのだと思います。



じゃあ、どうすればそれが実現できるのか?

そのために何を超える必要があるのか?





日本政府が条約交渉にすら出席しなかったのは、

「核兵器禁止を訴えても、

核保有国と非保有国の溝が深まるだけ。

現実的ではない」という理由でした。



また一方で、実際問題として、

唯一の被爆国でありながら

「アメリカの核の傘」の下にいる日本が

言っても説得力がないというのも

否定しようのない現実だと思います。





ココで問題にしたいのは、

ざっくり次の2点です。


1、「核の傘から出るのが難しい」―

政府だけのモンダイじゃないのでは??


2、核保有国=常任理事国が動かないと、

国連が機能しないモンダイをどうするか??



それぞれ1個ずつみていきますと。







1■「核の傘から出ることは不安」という声にどう応えるか?

「真ん中6割」に届く言葉を■




核抑止論による安全保障から脱却できないのは、

政府だけの問題ではなく、

それを支えているのは、

「アメリカの後ろ盾がないとなんとなく不安」

というふわっとした民意。



「核のない世界」に反対する人は

ほとんどいないでしょうが、

じゃあその人たちが全員

「アメリカの核の傘を出る」ことに賛同するでしょうか?



「アメリカに守ってもらわないとどうするの?」

「沖縄の基地負担は軽減した方がいいと思うけど、

でも北朝鮮の脅威があるから…」

といった漠然とした不安を感じている人に、

「不安に思うな!」とだけ言っても

納得するのは難しいと思うんです。



アメリカの核の傘を出てもやっていける

現実的な別の選択肢がある、と実感できないと。






ココから先は、右でも左でもない、

「真ん中6割の人たち」に届く言葉を

どれくらいリアルに交わせるかに

かかってると思うんです。




「じゃあさ、ぶっちゃけ日本の安全保障

ってどうする??」っていうのを、

感情的に相手を否定するのでなく、

フラットな自分の言葉で

議論できる土俵、積み重ねていく場が

本当に必要なんだと思います。



このブログも少しでもそれに寄与したいと願っています。







2■ 「王様クラブ」国連を機能させるためには??





もうひとつは、国連そのもののモンダイ。



現在の公然核保有国はイコール常任理事国で、

第二次大戦の戦勝国=「王様クラブ」で

あることは事実だと思います。


王様たちが揃って「うん」と言わない限り

国連は重大な局面で機能しない。





でもだから何もできないのか??





例えばカナダは、現状の国連の

限界を見切った上で、

「中堅国家」が働きかけることによって

常任理事国が行動しやすくするという戦略を

自覚的に採用しています。




具体的には、「PKOの母国」カナダが

国連でPKOを通じて実現させてきたのは、

大国が小国の人々を見捨てても

国際社会が見捨てない枠組みづくり

と言えるでしょう。




その実現に尽力してきた

元ルワンダPKO司令官のカナダ人

ロメオ・ダレールさんは、

「中堅国家こそが鍵を握る」と説いています。


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「考えてみてください。


もし常任理事国に対して、

『世界で起こるすべての問題を

あなたたちだけで背負わなくてもいいですよ』

と言えれば、拒否権発動のリスクは

大幅に回避できるのです。


ですから私は、中堅国家が連携する組織を

新たに国連のうちに作るべきだと思います」



(ロメオ・ダレールさん&伊勢崎賢治さん共著

「戦禍なき時代を築く」より)





もちろん日本にそのまま当てはめられませんが、

そういう取り組みにもっと学んでいくことは

できるのではないでしょうか。



その辺を含め、今後掘り下げていきたいと思います。







3■■今後の予定INDEX(願望ですが笑)■■■



お蔵入りしていたネタを書きとおせるよう、

道標代わりに書き出します。





■■ゼロから学ぶPKO~虐殺を防ぐためには?

 PKОと国連はどう変わってきたのか?~


1■そもそもPKОのはじまりは?

2■元ルワンダPKO司令官が、虐殺現場で投げつけられた言葉とは。

3■「PKOの祖国」カナダのリアル戦略!「中堅国家こそカギを握る」

4■国連の大転換:「保護する責任」という概念の誕生

5■「PKОも交戦主体になる」という宣言の衝撃

6■介入旅団の派遣と、「先制攻撃OK」の発動




■■非軍事貢献(交戦権が無くても出来る活動)はどのように行われてきたのか?


1■国連:シエラレオネPKOの「成功」と苦い教訓

◼️東ティモールPKO「国造り」の光と陰

3■国連+NGO:パレスチナ・ヘブロン国際監視団

4■カンボジアPKO:なぜ犠牲が出たのか?




■■おもしろスーダン人に学ぶリアル!モハメド・アブディンさん×伊勢崎賢治さんトークより


1■アメリカが作った南スーダン:「平和が困る国」

2■なぜ世界は虐殺を防げなかったのか?国際司法裁判所の限界

3■スーダンから日本に託された具体的な希望;「手に職」支援




■■非軍事国際貢献で解決か?それでも残る自衛隊の法的身分の問題


1■領海・領空警備でも、自衛隊は国際法適用外

2■中国とコトを構えると国際的に負ける理由:「敵国条項」




■■国防・安全保障のプロが指摘!ココが論点


1■栁澤協二さん「抑止論による安全保障が一番危険」

2■伊勢崎賢治さん「主権なき平和」が起こす非人道

3■加藤朗さん「国民の手に自衛隊を取り戻す」




…などなど


独学でちまちまと学んできたことを

還元したい。

亀の歩みでも、地道に、でも着実に

可視化していくことを目指します。





PS

ちなみに、

こんなニッチでマイナーなブログが、

今日で3年目を迎えることができました。


ひとえに皆様のお陰です。

有難うございます!!



2014年夏のガザ攻撃の時に、

いてもたってもいられず開設後、

想いを同じくする方々との出会いを得て、

益々お伝えしたいことが募っています。


それを持続的に可能にするためにも、

一旦体調を整えて戻ってきます。

皆様も、お身体どうかくれぐれもご自愛ください。



再見―また必ずお会いいたしましょう―





byしゅくらむ


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# by shuklm | 2017-08-09 23:15 | はじめての方はコチラからご覧ください | Comments(0)

忘れたくない、南スーダンのこと。難民緊急支援キャンペーン、8月7日まで!!





現役大学生たちの本気!


国際協力団体「コンフロントワールド」による

「南スーダン難民・いま最も支援を

必要とする人たちが生きるための

緊急支援」、明日までです!!

https://www.confrontworld.org/southsudan/


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ブログ休み中ですが、それでもコレだけはお伝えしたく。

ワタシが個人的にこのキャンペーンをぜひ推したい理由は3つ。





◆1、寄付の全額が、100%現地への

直接支援に使われること


500円→医薬品一ヶ月分

1000円→薪木一ヶ月分

5000円→栄養ある食事一ヶ月分に相当

https://www.confrontworld.org/southsudan/#a




◆2、代表の方が信頼できると感じたこと


紛争地や貧困地域へ何度も足を運んできた

代表の原貫太さんは、現役の大学生。

過酷な現実に幾度も打ちのめされながらも、

「世界を無視しない大人になりたい」と

発信を続けているのをツイッターで知って、

素直に「ああ、こういう学生がいるなら

未来がある」と感じたんですよ。


▼ツイッター

https://twitter.com/kantahara


▼著書「世界を無視しない大人になるために」1章まで無料公開中!

http://www.kantahara.com/entry/sekaiwomushishinai





◆3、スタッフの考えの軸に共感したこと


「日本国内にも衣食住が満たされない方がいるのに、

なぜ南スーダン難民を支援するのか」という疑問に対して、

「気になるから」「自分がやりたいから」と

「気になるから」「自分がやりたいから」と

記しているのを見て、「ホントにそうだよね!」と

勝手に同志を見つけた気がして()

▼コンフロントワールド広報ファンドレイジング局長の林佑紀さん記事

https://www.confrontworld.org/20170714cp/

 

私自身が、大学生時代や新社会人の頃に、

ぶち当たってきた疑問そのものだったから。

「パレスチナとかシリアとか、

なんでそんな遠いところのことを?」

と聞かれるたびに、答えてきたことだったから。

「たまたま縁があったから」

「ほっとけないから」、

「素通りすると自分が幸せでいられないから」。


理屈じゃなくて、理由はそれで充分だと思うんです。





偽善だ対処療法だといわれても、

それも承知の上で、

やらないよりましなことはやっておきたいだけ。






「自衛隊が撤退したから終わり」、じゃない。


世界は南スーダンを見捨てていない、

という具体的希望を現地に届けられるように。

その先の原因療法に進めるように。


ぜひ拡散お願いします!




▼「コンフロントワールド」Facebookはコチラ

https://www.facebook.com/confrontworld/

Twitterはコチラ

https://twitter.com/confrontworld





【当ブログ内関連記事】


「なんでそんな遠い所のことを?」 社会で働き、20年。人生ままならないからこそ、伝えたいこと。~戦後70年の8月に~




byしゅくらむ


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# by shuklm | 2017-08-06 13:30 | 私たちに、出来ること。 | Comments(0)

お疲れの夏肌に!シリア伝統の「アレッポの石鹸」で全身ケア☆ 〜母国の平和を願うシリア難民の手作り〜






オリーブオイルと月桂樹たっぷり。


千年来の伝統的な製法で1年がかりで

作り上げられた、シリア名産の「アレッポの石けん」▼

夏の紫外線や乾燥で疲れたカラダをレスキュー。

ボディまで、全身コレ1個でOK!

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トルコに避難したシリア難民の職人さん達が、

母国に平和が訪れることを願いながら

誇りを持って製造しているとのこと。



応援したくなるじゃないですか!



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▼「ハラブ(アレッポ)石けん」ノーマルタイプ。

アシンメトリーなカタチも、手作りならでは。

パッケージを開封する前から、芳醇な香りが漂います

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※なお使用感はしゅくらむの個人的主観です。

使用時の状況や体質によって個人差があるかと思いますので、

あくまでご参考になれば※






リンス要らずで便利!


髪をよく濡らして石けんでワシワシ泡立てると、

柔らかくてきめ細かい泡と、

何とも言えない良い香りに包まれます。


肌に近い成分のオレイン酸が豊富なオリーブと、

コンディショニング成分の月桂樹で滑らかに。


使い始めは少しキシキシ感が

気になるかもしれませんが、

慣れると健康な地肌とサラサラの髪が

気持ちよく感じられてきます。


リンス無しだとどうしても気になる方は

トリートメントだけ足しても良いかも。

せっかくなのでノンシリコンの天然素材モノをおすすめします)





全身しっとりツルツルで快適!


ワタシは髪で泡だててて、

そのまま全身洗っちゃってます

顔もつっぱらずにしっとり洗い上がりますよ〜


スポンジやネットで泡立てる場合は、

洗面器に張ったお湯を少量ずつふりかけながら

泡立てると上手くいきやすいです。


お湯で落ちるメイクなら、

クレンジング不要でカンタン時短。


フェイスソープ・ボディソープ・

シャンプー・リンス・クレンジングの

在庫管理が要らないので、おサイフにもやさしい!

(ずっしり200gで500円はかなりリーズナブル♡)


いいことづくめです☆





◆最後はオリーブオイルに戻っていく◆


使い終わり間近には、石けんがとろけて、

綺麗なエメラルドグリーンのゲル化状態になっていきます。


見慣れない形状で驚かれるかもしれませんが、

これも人工添加物を一切使っていないゆえ。


オリーブ本来の自然な色彩に、最後まで癒されてくださいませ。



▼色鮮やかなオリーブと月桂樹が原料

※写真は「らでぃっしゅぼーや」パンフレットより

拝借させていただきました※

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◆難民応援というより、自分が助けられてる◆


私自身は、現在アトピー悪化で、

カサカサ・真っ赤な肌の痒みと向き合っているのですが、

刺激の心配なく使えるので本当に助かってます。



パレスチナ産品などを使う時にも思うんですが、

厳しい環境で生長してきた植物たちや、

過酷な状況を生き抜いている人たちから、

チカラを分けてもらってる。

そんな感じです。



自分が健康でハッピーになることで、

彼らの生業を支え、希望を増やすことができる。


今回、シリアとの素敵な縁を届けてくださってる

会社さん・職人さんたちすべてに感謝です!!



「アレッポの石けん」オンラインショップ

クロスロードトレーディングさんのHPはコチラ▼

http://crosroad.com/







【当ブログ内関連記事】


シリア&パレスチナの製品で現地支援&元気チャージ!


▼コチラのオリーブ石鹸もおススメ!

母の日のプレゼントに!パレスチナ産オリーブオイルの石鹸のギフトセット♪ ※追記アリ※


▼夏バテ・夏風邪・足の疲れetc…お疲れケア集めました

重い話題の後だからこそ。パレスチナ産ハーブで、夏疲れケアをどうぞ。


▼自分にご褒美って言ったらやっぱコレでしょ!地ビール最高(^^

和平継続を願って醸造された「タイベビール」。その名もズバリ、アラビア語で「美味」!!


▼シリア人留学生の友人のこと、パレスチナ産品レシピ等まとめました。

よろしければこちらのカテゴリーからご覧ください。

シリア人の友人のこと・難民・シリア関係

パレスチナ産品&レシピ






【ブログ夏休みのお知らせ】



アトピー治癒が落ち着くまで、しばらくお休みをいただきます

(いや別に待ってねーし、と言われればそれまでなんですが苦笑)。


「北朝鮮危機」以降、状況に対応するのに必死で

自分のペースを見失いがちだったこともあり、

ちょっと立て直したいと思います。


自分が書こうとしていたことを見失わないよう、

次回ブログINDEXを記しておいてから…と思っております。


もしよろしければ再開を気長にお待ちいただけると

大変有り難いですm(__)m





byしゅくらむ


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# by shuklm | 2017-07-24 20:29 | シリア人の友人のこと・難民・シリア関係 | Comments(0)

風穴を開けるのは当事者リアル!その2。ベトナム帰還兵で政治学者のダグラス・ラミスさんからのエール@VFPジャパン設立総会番外編







6月9日船出したVFPジャパン

(平和を求める元自衛官と市民の会)の

設立総会の参加者の中には、

海兵隊員としてベトナムの戦場を経験した

ベテラン(退役軍人)で、VFPメンバーの

ダグラス・ラミスさんの姿もありました。




私が勝手に敬愛する政治学者の1人であり、

以前講演をお願いしたこともあって、

総会後に個人的にお話したんですが、

市民運動を勇気づける言葉をかけていただいたので、

ご紹介しますね。




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▲VFPジャパン代表・井筒さん、

副代表・形川さんとラミスさん(中央)

【VFPジャパンの快諾を得て

公式FBより拝借させていただきました

有難うございます!】







※「それって誰??」って方のために;



ダグラス・ラミスさんは、アメリカ人の著名な政治学者。


ベトナム戦争から退役後、

ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)に参加し、

反戦運動を開始。


日本の大学で教鞭を執りつつ著した

憲法や日本政治・文化に関する著書多数。


「世界がもし100人の村だったら」を

池田香代子さんと再話するなど、

長年、日本で平和運動を続けてこられました。


現在は沖縄在住で、VFP(ベテランズ・フォー・ピース;

平和を求める退役軍人の会)琉球支部のメンバーです。




▼ダグラス・ラミスさん著書

「なぜアメリカはこんなに戦争をするのか」

200310月発行なのに今読んでも学べる!▼

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■ラミスさんからの提案「米軍基地へ直接アピールを」■




2001911後、

世界が「テロとの戦い」に雪崩うつ中、

「アメリカの戦争を止めるには?」といった内容で

ラミスさんに講演していただいた時、


「米軍基地にプロテストに行きなさい

アメリカ兵に直接、戦争へ行くなと

語り掛けることですという提起をきいて


地元・神奈川にあるキャンプ座間

在日米軍陸軍総司令部)や

厚木基地等への申し入れ行動を始めました。





何度行っても全然相手にされず、

「申し入れ書は受け取るけど、それだけね」という反応。


基地ゲート前で若い米兵から

Get out!(出ていけ!)」と吐き捨てられ、

「出ていくのはどっちだよ?!?」と

こちらもヒートアップしたり。


「こんなことやり続けて意味があるのかなあ」と

ったりもしていたのですが。






反応が激変したのは、20033月。


イラク攻撃直前に行った時、

副司令官級が出てきて、

恭しくお辞儀しながら両手で

申し入れ文を受け取ったんです




驚きました。

米軍人がお辞儀するの初めて観まし




「この戦争は、不正義の戦争です。

石油のために血を流すべきではない。

あなた達の血も流してほしくない。

どうか自分の頭で考えて、

イラク行きを拒否してほしい」

という私たちのスピーチを、


金網の向こうの米兵達も耳をそばだてて

全身で聴いているのが感じられ、



その時、「確かに通じている。

こういう行動は無意味じゃない」

と体感しました。






■ラミスさんからのフィードバック・直接アピールの有効性■





という報告と御礼を今回ラミスさんに伝えたところ、




米軍基地に対するプロテストのスピーチを

聴いたこときっかけで、

自分自身の頭で考え始めて、

後から実際にベテランズ・フォー・ピースの

メンバーになった人もいる。


いつかベテランズになる人たちが

必ずいるから、頑張りなさい」


と言って下さいました。





…すいません、ちょっと泣きそうでした。





やってきたことに本当に意味があったと、

まさか15年近く経ってから巡り巡って

実証を得られるなんて、思いもよらなかったので。






私たちのキャンプ座間への呼びかけによって

その時実際にメンバーになった人が

いたのかどうかまではわかりません。


が、少なくとも、米軍基地へ市民から

直接声を届けるのは有効なのだと。




同じ市民として現実を変えたいのだと、

自分のリアルに立脚した言葉で

真摯に語りかけることで、

この声を受け取り、行動に繋げてくれる人がいる。


想いは、基地の金網を超えられるのだと。






こうした世界中の当事者の経験をシェアすることで、

私たちはもっとパワーアップして

より深く現実にコミットしていくことが

できるのではないでしょうか。






もちろん独りよがりや自己満足じゃ仕方ないし、

どこに働きかければ一番有効かを

その都度考え抜く必要はあるけれど、

最後の最後は理屈でなく本気かどうか、

人の胸に届くかどうかなんですよね。





その可能性を信じて、

米兵にも自衛官にも、

同じ未来を生きたいのだと、

諦めずに語りかけ、

伝え続けていきましょう。






******


VFPジャパン(平和を求める元自衛官と市民の会)では、

元自衛官&市民メンバーを常時募集中!

ワタシも市民メンバーです☆


詳しくはコチラで▼

Facebook: ベテランズフォー ピース ジャパン (VFP ジャパン)- Veterans For Peace JAPAN

公式サイト; http://vfpjp.org/


VFP本部公式サイト:

https://www.veteransforpeace.org/




▼ちなみに、ラミスさんの著書で個人的おススメはコチラ!▼

『ラディカルな日本国憲法』

『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』

『ナゼ日本人ハ死ヌホド働クノデスカ?――対談』

斎藤茂男さんとの共著)

興味のある方はゼヒご一読を☆




【当ブログ内関連記事】


アベノミクスは成功した瞬間に破たんする「戦時経済」。風穴を開けるのは当事者リアル!金子勝さん講演@VFPジャパン設立総会レポpart1▼

http://syuklm.exblog.jp/26934656/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart1・なぜ自分はイラク戦争に行ったのか?

http://syuklm.exblog.jp/26421959/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart2・イラク戦争で直面した現実「自分こそがテロだった」。

http://syuklm.exblog.jp/26424625/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart3・今も兵士を苛む戦争の記憶。PTSDから回復する力を与えてくれた

2つのこと。

http://syuklm.exblog.jp/26426629/


【採録】元アメリカ兵が語る戦場リアルPart4・平和のために伝えたいこと。

http://syuklm.exblog.jp/26430264/




byしゅくらむ


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# by shuklm | 2017-06-29 08:03 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)

コレが海外派兵リアル!死亡区分は事故死・病死のみ、「紛争死」は保険適用外。元自衛官が語る@VFPジャパン設立総会レポpart3






知ってるつもりで知らなかった海外派兵の実態。


戦死を想定されずに、最前線へ送られる自衛官たち。





「有事」には最前線に立つ

普通科連隊(現レンジャー部隊)出身の

井筒高雄さんが語った、

「自衛隊をめぐるリアル」。



重要な指摘満載だったのですが、

今回は海外派兵について絞って

再構成してお届けします。




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▲南スーダンPKOで戦死した中国兵の現地葬儀。

棺にかけられているのは、

左奥が国連旗、右手前が中国国旗






◆◆◆井筒さんが代表を務めるVFPジャパン

(平和を求める元自衛官と市民の会)

設立総会にての講演より◆◆◆


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去年7月、南スーダンの首都ジュバであった

戦闘では、中国の歩兵部隊2名が戦死しました。




今後、こういったことが自衛隊員にも起こりうる。






しかし自衛隊の場合、「戦死」扱いになりません。

「戦闘」ではなく「衝突」なので。



そもそも「戦死」を想定していないんです。


「戦争死」にしたら、戦争で

憲法と直結してしまうから。






南スーダン派遣隊の死亡区分規定にあったのは、

「事故死」と「病死」の2種類だけです。






それから、「防衛省職員団体生命保険」

というのがあるんですが、

任意という名の強制なのに、

「戦争死」と「紛争死」は除外されています。

保険が下りない。





さらに、「PKO保険」という民間保険があります。



国の命令で任務で行くのに、

なぜ保険を自分で掛けなくてはならないのか?



死亡時の最高額は1億円ですが、

いくらもらえるか、

「死んでみないとわからない」

のが現実です。








■拒否できないことも知らされず入隊■






自衛官は皆、入隊時に服務規定に宣誓します。



原則的に、依願的退職は認めてもらえない。

労働基準法も、除外規定になっています。




そして安保法制によって変わったのは、

海外派遣時のペナルティです。


命令拒否をすると禁固刑になります。





これらは入隊時には知らされていません。


災害派遣や人助けをしたいと入隊したら、

そういう現実が待っている。





しかも誰が最前線に行くのかというと、

死亡時のコストが安い人達、つまり

入隊して4年以内の若い人たちです。








■なかったことにされているPTSD。家族も苦しんでいる■



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去年7月の南スーダン戦死者が出た戦闘で、

その惨劇を見て20名がPTSDに罹ったと、

日報報告にあがっている。

菅官房長官はそんなことはないと言っていますが。




戦闘任務、死傷者が出る現場、

砲弾が飛んでくる現場では、

PTSDに罹る可能性が高いので

きちんとしたケアが必要だと指摘されています。




すでに2004年の防衛省報告でも、

イラク戦争後の戦闘任務の検証事項が

まとめられてる。 





PTSDの行きつく先が自殺なわけですが、

イラクとアフガンに限定しても58名。



その裏に、PTSD傾向になる人が2,000人前後、

その手前の鬱や不安定障害になる人が約9,000人。




海外派遣すれば、部隊の1割から2割が

必ず心の障害を持つことがわかっています。







そして、注目されていないんですが、

帰ってきた自衛官の家庭内でも

PTSDを発症しているというデータがあります。




例えば、帰ってきたお父さんが、

ちょっとした物音で怒り出す。


あるいは、花火の音を聞いた瞬間

「あっ」と叫び声をあげる



そういう中で家族もどうしていいかわからず

心を病んでしまうという事例も報告されています。





しかし家族にもかん口令が敷かれていて、

今まで表に現れてこなかった。








■いまこそ自衛隊リアルの共有を■ 






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自衛官は、自衛隊法61条で

政治的行為を制限されています。



なぜ政治的発言してはいけないかというと、

武器を持っている人達が政治的関与すると、

クーデターが起こってしまうからです。




ですから、今回、河野統合幕僚長が

「憲法に明記されるなら有難い」

と発言したのは、大問題です。


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しかし政府は、「一個人の発言」としてなら

政治的行為の制限に当たらないと、

わざわざ閣議決定しています。




そうであれば、これからは、

OBだけでなく現役の方も、

「一自衛官として」どんどん堂々と

発言してほしいと思います。



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自衛官は入隊時に、

「事に及んでは、危険を顧みず、

身をもって責務の完遂に務める」

という服務の宣誓を行っています。



問題は、それが国民の負託に応えるものであるのか?

ということです。





それは、災害派遣などは別として、

安保法制に限定していえば、

国民の負託に応えるものではないと私は思います。


9条の下で、どこまで出来て

どこまですべきでないのか、

是々非々の議論をすべきだと思います。






◆◆◆




▼講演はすべて公認動画で視聴可能です!

<ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン設立記念シンポジウム>

https://youtu.be/R80vKczYwlc

https://www.youtube.com/watch?v=R80vKczYwlc&feature=youtu.be


Facebook: ベテランズフォー ピース ジャパン (VFP ジャパン)- Veterans For Peace JAPAN

公式サイト; http://vfpjp.org/








■個人的感想・いまこそ自衛隊のミッション議論の時■






お話を伺っていて改めて感じたのは、

現場の自衛官に矛盾がすべて押し付けられている

物凄いねじれときしみでした。



たとえ戦闘で死亡しても、

精神に深い傷を負っても、

なかったことにされてしまう。



公務なのに!!



憲法にぶつからないようにするために、

「戦闘現場でないところ」を選んで送り込むという、

訳のわからないことになっている。





じゃあそもそもなんのための海外派兵なのか??




南スーダン派遣は民主党政権時代なので、

自民党のせいだけではない。





これは個人的意見ですが、

一つだけ確実なのは、

彼らに負託するに足るミッションを

私たちは決めてこなかったということ。




自衛官が「危険を顧みず、身をもって

責務の完遂に務める」べきミッションとはなんなのか?




井筒さんも指摘されていた

9条の下で、どこまで出来て

どこまですべきでないのか」、

「国民の負託に応えるものであるのか」

について、議論はまだまだ端緒についたばかり。





いまようやく私たちは、自衛官の等身大

リアルに触れる機会を得ました。




ここを始まりにして、

お互いに向き合い、

議論に取り組んでいく時なのだと思います。





このブログでも今までずっと取り上げてきたことですが、

今後の改憲論議や国民投票もにらんで、

さらに掘り下げていきたいと思います。



【関連情報】

BuzzFeed記事

自衛隊員、海外派遣でPTSD傾向、自殺も 南スーダンでは「深い傷」 メンタルケアの重要性

https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/jsdf-ptsd?utm_term=.lnNeM9o96W#.omW3AX4XQv>


「海外派遣自衛官と家族の健康を考える会」

https://kaigaihakensdf.wixsite.com/health

ツイッター

https://twitter.com/kaigaihaken_sdf




【当ブログ内関連記事】


知ってた??自衛官が毎年2個小隊分ずつ自殺し、アメリカでは帰還兵が毎日平均23人自死している。戦争のリアルとコストを問うVFPジャパン、設立総会&記念講演へ!!▼

http://syuklm.exblog.jp/26910093/


コレが戦場PTSDのリアル!それは人生をどう変えてしまうのか?アメリカ兵PTSDケアのスペシャリストが指摘!@VFPジャパン設立総会レポpart2▼

http://syuklm.exblog.jp/26940290/


70年越しの宿題・その2。「自衛隊は軍隊じゃない」という理屈が、自衛隊員を危険に晒す▼

http://syuklm.exblog.jp/24931440/





byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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# by shuklm | 2017-06-26 20:31 | 「国際貢献」・PKO・自衛隊 | Comments(0)