オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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核兵器禁止条約成立の年、原爆の日に。打開のカギは??





被爆者や遺族の方々、非核を願う人達の

「ノーモア・ヒバクシャ」の希求が

ついに国際社会を動かし、

核兵器禁止条約が成立。


その画期的・歴史的な年の、原爆の日。



核保有国が批准拒否を明言し、

日本政府が条約交渉にすら

出席しなかったことに対し、


広島でも長崎でも、平和宣言で

市長が条約に言及し、

世界の施政者へ実効性ある行動を求めました。





長崎原爆の日

核禁止「批准を」 市長、政府に迫る

電子版毎日新聞 2017年8月9日付より

https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20170809/k00/00e/040/288000c.amp

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▼広島市長も、長崎市長ほど明確ではないですが、

日本政府に対し「核保有国と非核保有国との

橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と要請

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「核の傘から出るべき」


「唯一の被爆国日本は

核兵器禁止条約に批准すべき」。





本当にその通り。



今こそ、

「核抑止論にもとづく安全保障」

という考えから脱却していく

必要があるのだと思います。




じゃあ、どうすればそれが実現できるのか?


そのために何を超える必要があるのか?







日本政府が条約交渉にすら出席しなかったのは、

「核兵器禁止を訴えても、

核保有国と非保有国の溝が深まるだけ。

現実的ではない」という理由でした。




また一方で、実際問題として、

唯一の被爆国でありながら

「アメリカの核の傘」の下にいる日本が

言っても説得力がないというのも

否定しようのない現実だと思います。






今後様々な方策が考えられます。



日本政府へのロビイング活動、

国際署名キャンペーン等など、

どれも大切な取り組みだと思います。






その上で、あえて

ココで問題にしたいのは、

ざっくり次の2点です。




1、「核の傘から出るのが難しい」―

政府だけのモンダイじゃないのでは??



2、核保有国=常任理事国が動かないと、

国連が機能しないモンダイをどうするか??




それぞれ1個ずつみていきますと。







1■「核の傘から出ることは不安」という声にどう応えるか?

「真ん中6割」に届く言葉を■




核抑止論による安全保障から脱却できないのは、

政府だけの問題ではなく、

それを支えているのは、

「アメリカの後ろ盾がないとなんとなく不安」

というふわっとした民意。



「核のない世界」に反対する人は

ほとんどいないでしょうが、

じゃあその人たちが全員

「アメリカの核の傘を出る」ことに賛同するでしょうか?



「アメリカに守ってもらわないと

どうするの?」

「沖縄の基地負担は軽減した方が

いいと思うけど、でも

北朝鮮の脅威があるから…」

といった漠然とした不安を感じている人に、

「不安に思うな!」とだけ言っても

納得するのは難しいと思うんです。



アメリカの核の傘を出てもやっていける

現実的な別の選択肢がある、と

実感できないと。






ココから先は、右でも左でもない、

「真ん中6割の人たち」に届く言葉を

どれくらいリアルに交わせるかに

かかってると思うんです。




「じゃあさ、ぶっちゃけ日本の安全保障

ってどうする??」っていうのを、

感情的に相手を否定するのでなく、

フラットな自分の言葉で

議論できる土俵、積み重ねていく場が

本当に必要なんだと思います。



このブログも少しでもそれに寄与したいと願っています。







2■ 「王様クラブ」国連を機能させるためには??◾️





もうひとつは、国連そのもののモンダイ。




現在の公然核保有国は

イコール常任理事国で、

第二次大戦の戦勝国=「王様クラブ」で

あることは事実だと思います。


王様たちが揃って「うん」と言わない限り

国連は重大な局面で機能しない。





でもだから何もできないのか??





例えばカナダは、

現状の国連の限界を見切った上で、

「中堅国家」が働きかけることによって

常任理事国が行動しやすくする

という戦略を自覚的に採用しています。




具体的には、「PKOの母国」カナダが

国連でPKOを通じて実現させてきたのは、

大国が小国の人々を見捨てても

国際社会が見捨てない枠組みづくり

と言えるでしょう。




その実現に尽力してきた

元ルワンダPKO司令官のカナダ人

ロメオ・ダレールさんは、

「中堅国家こそが鍵を握る」と説いています。


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「考えてみてください。


もし常任理事国に対して、

『世界で起こるすべての問題を

あなたたちだけで背負わなくてもいいですよ』

と言えれば、拒否権発動のリスクは

大幅に回避できるのです。


ですから私は、

中堅国家が連携する組織を

新たに国連のうちに

作るべきだと思います」




(ロメオ・ダレールさん&伊勢崎賢治さん共著

「戦禍なき時代を築く」より)





もちろん日本にそのまま

当てはめられるわけではありませんが、

そういう取り組みに

もっと学んでいくことは

できるのではないでしょうか。



その辺を含め、今後掘り下げていきたいと思います。







3■■今後の予定INDEX(願望ですが笑)■■■



お蔵入りしていたネタを書きとおせるよう、

道標代わりに書き出します。





■■ゼロから学ぶPKO~虐殺を防ぐためには?

 PKОと国連はどう変わってきたのか?~


1■そもそもPKОのはじまりは?

2■元ルワンダPKO司令官が、虐殺現場で投げつけられた言葉とは。

3■「PKOの祖国」カナダのリアル戦略!「中堅国家こそカギを握る」

4■国連の大転換:「保護する責任」という概念の誕生

5■「PKОも交戦主体になる」という宣言の衝撃

6■介入旅団の派遣と、「先制攻撃OK」の発動




■■非軍事貢献(交戦権が無くても出来る活動)はどのように行われてきたのか?


1■国連:シエラレオネPKOの「成功」と苦い教訓

◼️東ティモールPKO「国造り」の光と陰

3■国連+NGO:パレスチナ・ヘブロン国際監視団

4■カンボジアPKO:なぜ犠牲が出たのか?




■■おもしろスーダン人に学ぶリアル!モハメド・アブディンさん×伊勢崎賢治さんトークより


1■アメリカが作った南スーダン:「平和が困る国」

2■なぜ世界は虐殺を防げなかったのか?国際司法裁判所の限界

3■スーダンから日本に託された具体的な希望;「手に職」支援




■■非軍事国際貢献で解決か?それでも残る自衛隊の法的身分の問題


1■領海・領空警備でも、自衛隊は国際法適用外

2■中国とコトを構えると国際的に負ける理由:「敵国条項」




■■国防・安全保障のプロが指摘!ココが論点


1■栁澤協二さん「抑止論による安全保障が一番危険」

2■伊勢崎賢治さん「主権なき平和」が起こす非人道

3■加藤朗さん「国民の手に自衛隊を取り戻す」




…などなど


独学でちまちまと学んできたことを

還元したい。

亀の歩みでも、地道に、でも着実に

可視化していくことを目指します。





PS

ちなみに、

こんなニッチでマイナーなブログが、

今日で3年目を迎えることができました。


ひとえに皆様のお陰です。

有難うございます!!



2014年夏のガザ攻撃の時に、

いてもたってもいられず開設後、

想いを同じくする方々との出会いを得て、

益々お伝えしたいことが募っています。


それを持続的に可能にするためにも、

一旦体調を整えて戻ってきます。

皆様も、お身体どうかくれぐれもご自愛ください。



再見―また必ずお会いいたしましょう―







※文章一部加筆しました(2017,9,7)


byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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Commented by eblo at 2017-09-01 10:49
始めまして。
こんなに素敵なブログがあるなんてちっとも知りませんでした。
暫くお休みということですが、いかがですか。
フォローさせていただきます。
近いうちに私のブログにリンクも貼らせてください。
早い再会をお待ちしています。

Commented by shuklm at 2017-09-02 20:01
亀レス申し訳ありませんm(__)m コメント有難うございます!こんなマイナーなブログを見つけていただいて嬉しいです。書いてて良かった~!!
リンクどうぞよろしくお願いします。
随分アトピーもよくなってきたので、ゆるゆると再開準備をしたいと思いっております。気長にお待ちいただけますと幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします☆
Commented by cocomerita at 2017-09-09 16:53
ciao syklmさん
こんにちわ
おっしゃってる事は全てもっともなんだけど、問題はその真っ当なことが通用しない社会になってると言うこと
挑発しないほうがいいのではなく、挑発したいのだから
それは戦争を回避したいのではなく、むしろやりたいから
だから私たち国民の真っ当な考えなど 戦争したい彼らにしてみたら 糞食らえな訳で
だって 自分たちの利益のために ワールドトレードセンター2つ 中に入ってる人々ごと ぶっ潰しちゃう人たちですよ
自分たち以外の人たちの暮らしも命も 彼らに目的にためには 虫けら潰すがのごとく
国連しかり、あそこは王様クラブどころか、世界銀行と並び 純粋にアメリカの機関であり、アメリカの利益優先
つまり私的機関ということ、諸国を引き入れてるのは、体裁 公平さを強調するため です。
これらを牛耳ってるのは 一握りの人々とその仲間であり、その人たちに 各国の政治家がおもねっている限り
世界平和は望めないということになります
じゃあ、どうしようかと
やっぱり声をあげて 意識の成熟した社会人を1人でも増やすこと
そして 現政府のようなくだらない人々に決定権を与えないことだと思います

ちなみに私はローマ大学で アラビア語、アラブ諸国近代史取っています
Commented by shuklm at 2017-09-09 19:05
cocomeritaさま
こんにちは初めまして。コメント有難うございます。
ローマで学んでいらっしゃるのですね。スゴイ!アラビア語もアラブ諸国近代史も興味深いです。きっと違う角度と深度で世界と日本を観ていらっしゃるのでしょうね。
ブログ拝見しました。特に「またぎ過ごしてきたもの」が凄く沁みました。

>問題はその真っ当なことが通用しない社会になってると言うこと
 ↑↑
まさに仰る通りだと思います。全うだからこそ通じない、ままならない世の中だからこそ何が出来るのか。ホントにひとりひとりの中の羅針盤が問われていると感じます。
そういう中で私自身が羅針盤にしてきたのが、私が出会った中東の人たち(パレスチナ、イスラエル、シリア、イラク、アフガン)の声でした。それを少しでもお伝えしたくてこのブログを始めました。受け取って下さる方がいることが希望だと思っています。
出会ってくださってありがとうございます。
よろしければ今後もどうぞよろしくお願いいたします。
by shuklm | 2017-08-09 23:15 | はじめての方はコチラからご覧ください | Comments(4)