オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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「日米安保があるから何も言えない」→ソレって永久不滅ポイントなの?? リアル安全保障のキーワードは「活米」。






***本日のINDEX***



1■「尖閣防衛の言質取った!!」で安パイか? 押さえておきたい3つの事実


2■それでも「アメリカには言えない」理由■


3■なんで「守ってくれてた」のか?■


4■アメリカとどう付きあっていくのか?「活米」というコンセプト■




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1■「尖閣防衛の言質取った!!」で安パイか?

押さえておきたい3つの事実■






来日したマティス国防長官の発言

「尖閣諸島は日米安保第5条の範囲」

というのが繰り返し報道されています。





じゃあホントのところ、


「中国から防衛してもらえる」のか?


実際のところ、米軍はどう動くのか?




そこんとこ、ちゃんと検証しておきましょうよ。






押さえておきたい3つの事実・

その1◆日米安保出動はオールマイティじゃない◆




日米安保第5条に書いてあるのは、

米軍はすぐさま出動しないよ、ってこと。



在日米軍出動には、米議会の承認が必要。



日本に米軍基地があるからって、

いつでも出前みたいに使える訳じゃない。




この辺について、まっとうな保守の方が、

非常に重要な指摘をされています▼

花瑛塾広報局‏@kaeizyukukouhou

https://twitter.com/kaeizyukukouhou/status/827503237519413248






その2◆米軍の対中戦争シナリオは「まず逃げる」◆





ブッシュ・オバマ政権でも引き継がれてきた

米軍の対中シミュレーション最新版には、

「万一中国と戦争になったら、

米軍はすぐさま逃げる」って

明記されてます。




米軍の太平洋戦略を英文原典で読み込んでこられた

参議院議員・伊波洋一さんが指摘されている

最新の「オフショア・コントロール戦略」では、

「日本にミサイルを撃ち込ませて、

中国に花を持たせて、アメリカは無傷で終戦」

っていうシナリオになってる。




しかも攻撃目標は沖縄だけじゃなく、日本全土。





それを想定した日米合同訓練も

すでに日本でやってるんですよね▼

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▲「三上智恵の沖縄<辺野古・高江>撮影日記 第30回」201599日付より

http://www.magazine9.jp/article/mikami/22529/






その3◆アジアの不安定要因を増強するトランプ◆



さらに、トランプは就任早々、

中国の「一国二制度」に

いきなりケンカ売ってしまった。


中国に戦争する気が無くても、

それだけは絶対看過できない

中国最大のアキレス腱なのに。





その上、対中軍事力増強「日本に新基地建設」▼


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琉球新報2017.1.30

沖縄 Japan Action ~みんなで手をつなごう~より

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1229460830456168&set=gm.1728107170833852&type=3&theater




これ、もろにアジアの不安定要因を増強してますよ。

日本が不用意なとばっちりを受けかねない。




アメリカの虎の威を借りるうちに、

知らないうちに背中を押されて

中国との前面に押し出されて、

いざとなったらハシゴ外された、

なんてことになったらたまらんじゃないですか。




トランプにすり寄ってる場合じゃない。

むしろ、アメリカとなるべく

距離を取った方がいいと思うんです。







2■それでも「アメリカには言えない」理由■





でも一方で、


「そうは言っても、アメリカとは

うまくやっていかなくちゃ」


「トランプはいろいろムチャクチャだけど、

ヘソ曲げられたら困るから、

あんまり言えない」って感じてる人も

少なからず存在している。


その事実に向き合う必要があるとも感じます。





なんでアメリカに強く言えないのか?





「だって日米同盟があるから」

「日米安保が壊れたら困るから」。


「守ってもらうためには仕方ない」と、

日米同盟とか日米安保が

デフォルト機能になってる。






実際、イラク戦争反対の

街頭アピールをしていた時、

ごくごくフツーのサラリーマンの方々

から、異口同音に言われました。


「日本の戦後の繁栄はアメリカのお蔭。

だから間違ってようが何だろうが、

どこまでもついて行くしかないんだ」、と。




ちなみに石油会社勤務だった

ウチの父親も典型的だったんですが。

ホントに文字通り「この道しかない」って、

何があろうと結論を決めてる人たちがいる。



その人たちに対して、

ただ安倍首相を批判したり

否定しても届かないんですよね。





じゃあ、そもそも日米同盟とか日米安保って、

ホントに永久不滅ポイントなんでしょうか?


そこからちょっと掘ってみませんか?







3■なんで「守ってくれてた」のか?■





じゃあ、なんで今までアメリカは

「日本を守ってくれてた」のか?




ざっくり戦後の枠組みで言うと、

米ソ東西冷戦下では、

アメリカにとって日本を厚遇しても

メリットはあったわけです。

対ソ連防衛最前線として。



アメリカの枠から出なければ、

経済成長だけやってればよかった。



「アメリカの核の傘があるから軽武装でOK!」

で、安全保障とか国防は考えなくて済んだ。




その「戦後日本の奇跡の高度成長」は、

朝鮮戦争の特需や

米軍基地なしにはありえなかった。




日米の蜜月は、様々な条件が重なりあった

特殊な状況下で可能だった。





冷戦後、アメリカの核の傘が弱くなって、

「そんな一方的に守れないよ。

応分負担してね?」ってハナシに

なった結果が、2006年の米軍再編。




条件が変わって蜜月はとっくに終わってるのに、

ひたすらずっと相手のご機嫌を

損ねないようにってのが

唯一の行動基準てどうなの??






4■アメリカとどう付きあっていくのか?「活米」というコンセプト■




▲マティス国防長官

「他国も日本を見本にするべきだと評価」と報道



そりゃ評価するでしょうよ。

他の国ではありえない「在日特権」を

米軍に与えてくれてるわけですから。


その「在日特権」は、沖縄だけに

戦後ずっと矛盾を集中させてきただけ。





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▲訪米した翁長知事

「日米両政府が、

沖縄県民から理解を得られない

辺野古新基地建設を強行すれば、

在沖縄アメリカ軍基地の

安定運用までも影響しかねない」。


日米安保維持の立場の翁長知事ですら、

言わざるを得なくなっている。





「とりま現状維持で」という選択肢は

もう無いところまで来てると思います。





じゃあ具体的に、

どういう選択肢があるのか?





折しも伊勢崎賢治さんが、

「活米」というワードについて、

タイムリーな指摘をされています。





”トランプのようなリーダーが

出現するにあたって、

それに振り回されることなく、

いかに日本が平常心を保って、

日本の国防、国益のために

アメリカを活用してゆくか。”


”これは、米軍の世界最大の

「宿主」としての日本が、

アメリカとの関係を考えることに他なりません。

在日駐留米軍との関係です。”



”これは反米ということではありません。

活米するために地位協定を改善する。


こういう発想があってもいいと思います。”



▼全文はコチラから!

「日米関係の「安定」を本当に願うのであれば、まず地位協定を改定せよ」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50705





つまり発想を転換しよう、と。


「日米同盟があるから物申すことが出来ない」と

思い込んでるけれど、そんなことない、と。



「言いなり」or「断固反米」とか

どっちか両極端ではなく、

一定の距離を保ちつつ、

それなりに安定的な関係を

キープしていくために、

こちらも付き合い方を組み変えていく。


それを実現可能にするツールが、

「地位協定の改定」。




アメリカと安全保障を共有したり

米軍基地を置いてきた国々でも、

イラクや韓国でさえ、

言うべきことは言って改定を実現してる。




あとはそのツールを使うかどうか。





「いつまでも日本を守っててほしい」

「アメリカはこうあって欲しい」と

願望だけを言い募るのでなく、

相手がどう変わったとしても、

一方的に自分を損なわれずに

どうやって安全を確保していくのか。




結局のところは、

「自分たちがこれからどうしたいか」

ってハナシに戻ってくるんですよね。





私はなるべくなら、

米軍基地に依存しない方向にしていきたい

沖縄の負担前提ではない方向へ。




本当に「中国の脅威」と向きあい、

本気で日本の安全保障を考えるなら、


米中戦争に組み込まれないように、

少しずつでも離脱して選択肢を増やして、

アジアの中で独自のポジションを

確保していく方向に、

小さく小さく、でも確実に舵を切っていく。




いきなりはムリだからこそ、

日米安保堅持の人も、

日米安保を即時破棄しなくても

出来ることがあるから、

それをまずやってませんか?

ってことなんです。




それがリアル安全保障・

リアル国防ってこと

なんじゃないでしょうか。





【当ブログ内関連記事】


▼必見!国防のリアル。「中国の脅威」とガチで向き合う・アメリカが守ってくれない理由。

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▼モンダイは、日米安保でなく地位協定。いくらなんでも71年治外法権はないでしょ!

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▼戦後72年放置してきた「宿題」に向きあおう。『右でも左でもなく、前へ!』

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byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



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by shuklm | 2017-02-05 16:31 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)