オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

syuklm.exblog.jp

戦後72年放置してきた「宿題」に向きあおう。『右でも左でもなく、前へ!』【2017年頭に・part4】







**INDEX**



1■自衛隊をどうする?自衛なら戦闘OK?「中国の脅威」ってどうよ??■


2■国防・テロ対策・原発政策・対米(外交)をひとつらなりで考える


3■「知らない奴は黙ってろ」ってのをやめにしよう■




***

b0343370_02421555.jpg




トランプ大統領登場で、

否応なく問い直されることになった

日米関係、日米安保と日米同盟。



実際には誰が大統領になろうと、

アメリカの軍事戦略に大きな変化はないとも言われていますが、

この際だから、多くの方と一緒に考える機会にしたいのです。





アメリカとどう適切な距離を取ってやっていくのか。


日本の防衛や安全保障をどうするのか、ってこと。






これからも、米軍に国防を依存し続けていくのか??


沖縄にずっと基地を置き続けるのか?



そして、一番の本丸の問い、

「日本は軍隊を持つのか・持たないのか?」ってこと。






それは、戦後72年間、

ずーーーと先送りにされてきた「宿題」。




私たち一人一人がじっくり

向き合っていく時が来てるんだと思います。






そして同時に、

「でもやっぱり米軍基地がなくなったら不安…」

「やっぱり日米安保がないとなんとなく困る…」

というモヤッとした不安と消極的追認にも、

きちんと応答していく必要があると思うのです。






今年こそ、政局に左右されずに、

その根本に向き合って、解決の端緒につきたい。



現実を変える可能性を少しでも手繰り寄せる年にしたいと思います。







1■自衛隊をどうする? 自衛なら戦闘OK? 「中国の脅威」ってどうよ??■






先送りにされてきた「お題」を書き出してみます。






・憲法に明記されている通り、

 自衛のための軍隊も一切持たないのか?


・本物の丸腰でいくと腹を括れるのか?



・それとも最低限の自衛のための軍隊は持つのか?


・その場合、どこまでを自衛の範囲とするのか?


・自衛隊を軍隊として認めるのか、認めないのか?




・そして何より、日本は何を目指していくのか?


・日本独自のアドバンテージを活かして、

 国際社会でどんな貢献をしていきたいのか?


・何が出来て、何をすべきでないのか、

 そこから逆算して自衛隊をどうしていくのか?






また、最近新たに加わった問いとしては、





・「テロの脅威」とどう向き合っていくのか?


・中国や北朝鮮の軍事行動にどう対応するのか? 


・「集団的自衛権を行使しなくても、

 個別的自衛権で日本は守れる」は本当か?


 …etcがあるでしょう。







こうした問いの解を導く上での補助線となると思うのは、

伊勢崎賢治さんが、著書

「新国防論 9条もアメリカも日本を守れない」や

「テロリストは日本の何を見ているのか」などで

提唱されている内容。





この内容が凄いのは、


国際紛争解決の現場の

徹底的なリアリズムに基づいて、


国防・テロ対策・難民対策・原発政策・

そして対米関係(外交)まで、

トータルパッケージに組み直されていること。


ここに左派の蹉跌も突破する展望があると思います。






以下、相当ざっくりですが、

自分なりに要約させていただきます。








2■国防・テロ対策・原発政策・対米(外交)をひとつらなりで考える





◆テロ対策や安全保障というなら、まず核セキュリティ◆




・安全保障上、最大の脅威は

 中国でも北朝鮮でもない。


・地震大国で、しかも最も防衛の難しい海岸線に、

 「仮想敵国」にむけて原発を54基も並べてる時点で、

 日本のテロ対策は世界で最もザル状態。


・ミサイルや戦闘機なんてなくても、

 1日電源喪失させれば核テロは可能。



・最大のテロ対策・安全保障は、

 「原発は最大のソフトターゲットである」

 という前提に立って、原子力政策・

 核セキュリティを根本から再構築すること。






◆グローバルテロリズムの拡散を防ぐには◆




・イスラム恐怖症がテロリストを先鋭化させる


・難民の巧みな受け入れがテロリストを排除する


・シンプルでも「敵を作らない」

 不断の努力こそが最良最大の防衛







◆テロに対峙するための地位協定改定を◆





・「アメリカの戦争に巻き込まれる」という

左派の懸念は、現実と乖離している。

米軍基地を体内深く抱え込んだ日本は、既に

 9条下でアメリカの戦争をずっと担ってきた。


・テロリストから「アメリカの代わり」に狙われないためには、

 在日米軍基地を他国への攻撃に使わせないこと。

 安保を破棄しなくても、地位協定の改定で可能。


・在日米軍基地は、世界でもありえない「在日特権」。

 右派も左派も取り組むべきは、

 主権回復としての地位協定の改定


・どうやって「米軍基地が無くてもいい状態」に持って行くのか?

 問われているのは、米軍に依存しない安全保障の構想力






9条下の戦争をやめ、自衛隊員を見殺しにさせないための「新9条」◆





・領海警備だろうが、個別的自衛権だろうが、

 国際法では「交戦権の行使」。


 自衛隊の法的身分は、国際法上は

 「ただの武装した民間人」なので、

 国際法的には守ってもらえない。


 だからいま「交戦権」のない状態のまま

 自衛隊を現場へ送り込むのはやめるべき。 

 領海警備も南スーダンも。



・自衛隊に国防や国際貢献を担ってもらうのなら、

 法的身分を憲法に明記してきちんと位置付ける。


 交戦権を認めるかわりに、

 個別的自衛権に厳密に限定し、

 武力行使による紛争解決は永久放棄。


 「9条の精神」を具現する、

 読み替えようのない憲法にする。

 


・国際社会において「保護する責任」を果たせる

 日本の役割を明確にする。 …等々







ざっくりすぎてゴメンナサイ。

詳細は今後、このブログでも引き続き

さらに掘り下げていきたいと思います。



もちろん「これが正しい教えだ!!」とか

絶対化するつもりは毛頭ありません(笑)。


100%合意できないことも有るでしょう。




とにかく、まずはこうした最前線の知見や

現実的選択肢をもっと広く共有し、

議論をすすめていきたいのです。






『右でも左でもなく、前へ!』。






これは、憲政の神様・尾崎行雄の名を冠した賞を

伊勢崎さんらの著書が受賞した際のフレーズですが、

けだし名言だと思います。








3■「知らない奴は黙ってろ」ってのをやめにしよう■





あと、このお題を解く過程で、


「もっと勉強しなくちゃ何も言えない」とか、

「現実を知れば知るほど無責任なことが言えなくなってしまう」

「結局何も出来ないことを思い知らされるくらいなら

気が重くなるから知りたくない」とかの

知識ヒエラルキーのドツボや、

「そっ閉じ」の壁を越えたいんです。





知らなかろうが

シロウトだろうが、

議論してもいいじゃん、って。




なるべくなら、

シェアすることで世界が広がって、

自分の選択肢を増やしていけるように。






冷淡にでなく、冷静に、

客観的事実をまず知って、

なぜ今こうなってるのか、

どんな具体的チョイスがありうるのかを把握して、


でも一番重要なのは、自分がどうしたいのか、

どんな世界を目指したいのか、ってこと。






70年の間に複雑怪奇化して、

すぐには解が見つかるはずのない難題ですが、

現実をより良くしたいと希求する

同じ想いの仲間がいればこそ、

拙くても、僅かずつでも、

解きほぐしていけると思っています。





右も左も超えて、

お互いの智恵や経験や想いを持ち寄り集めながら、

一緒に未来へ、

一歩ずつ前へ、

進んでいきましょう。





PS

安全保障や国防について、

リアルにぶっちゃけ考える

新しいプロジェクトを、

現在、鋭意準備中です。

詳細決定次第、

お知らせさせていただきます!!





【当ブログ内関連記事】



▼何、約束しちゃってんの? 「アメリカとの一体化」は、リスクヘッジとしてもブランディングとしても下策

http://syuklm.exblog.jp/24428068/


▼トランプのちゃぶ台返し→ピンチをチャンスに変えたい・その2。「心変わり」した相手に依存しないで生きてく道を探そう。

http://syuklm.exblog.jp/26367719/


▼トランプとISはカードのウラオモテ。「キレイゴトはもうたくさんだ!」という声にどう向き合うか?【2017年頭に・part2】

http://syuklm.exblog.jp/26572004/


▼必見!国防のリアル。「中国の脅威」とガチで向き合う・アメリカが守ってくれない理由。

http://syuklm.exblog.jp/24895125/


▼「住民保護」以前に、自衛隊員が国際法で「保護」してもらえない!それでもいますぐ撤退できない理由。

http://syuklm.exblog.jp/26381146/


▼モンダイは、日米安保でなく地位協定。いくらなんでも71年治外法権はないでしょ!

http://syuklm.exblog.jp/26478124/





byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ココでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュックラム!



↓よろしかったらポチポチっと押していただけますと励みになります↓

にほんブログ村 旅行ブログ 中東旅行へ   

にほんブログ村   人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村
by shuklm | 2017-02-01 03:10 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)