勇気あるメディアを応援しよう! 「骨太」神奈川新聞を推します!
逆風に抗して踏ん張っているメディアには、
目に見える形でエールを送りましょう。
神奈川新聞の記事「論を興し、民主主義を体現する存在でありたい」を読んで、
ジャーナリストである前に1人の人間として
この時代に向かいあおうとする姿勢に、
記者と新聞社の良心と矜持を見ました。
心からの拍手を送りたい。
ぜひご一読を!
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神奈川新聞 2015年10月15日付 新聞週間特集
「時代の正体」民主主義再考
論を興し、民主主義を体現する存在でありたい
(一部抜粋)
”本紙論説・特報面の「時代の正体」シリーズについて、記事が偏っているという批判が寄せられる。
それには「ええ、偏っています」と答えるほかない。
偏っているという受け止めが考えやスタンスの差異からくるのなら、私とあなたは別人で、考えやスタンスが同じでない以上、私が書いた記事が偏って感じられても何ら不思議ではない。
つまり、すべての記事は誰かにとって偏っているということになる。
あるいは、やり玉に挙げられるのは安倍政権に批判的な記事だから、政権の悪口ばかり書くなということなのかもしれない。
これにも「でも、それが仕事ですから」としか答えようがない。
権力批判はジャーナリズムの役割の一つだからだ。
それは先の大戦で新聞が軍部や政権の片棒を担ぎ、非道で無謀な侵略と戦争を正当化し、美化した反省に基づくものでもある。
そして私たちはいま、権力の暴走を目の前で見せつけられるという歴史的瞬間のただ中にある
。”
”言論の幅が狭まれば民主主義は根元から揺らぐ。
そうであるなら、私たちが直面しているのは、新聞記者である以前に社会を構成する一員としてどのように行動するのかという問題であるはずだ。
民主主義の要諦は多様性にある。
一人一人、望むままの生き方が保障されるには、それぞれが違っていてよい、違っているからこそよいという価値観が保たれていなければならない。
それにはまず自らが多様なうちの一人でいることだ。
だから空気など読まない。忖度しない。おもねらない。
孤立を恐れず、むしろ誇る。
偏っているという批判に「ええ、偏っていますが、何か」と答える。
そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ、と言い添える。
ほかの誰のものでもない自らの言葉で絶えず論を興し、そうして民主主義を体現する存在として新聞はありたい。”
(論説委員・石橋学)
全文コチラで読めます。 神奈川新聞電子版「カナロコ」2015年10月16日付↓
http://www.kanaloco.jp/article/127964
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この主張に賛同します。
「むしろ、メディアは偏向してない方がヘンじゃね?」と思っていたので。
ランダムに見れるネットニュースも、
どのニュースを取り上げるか・どんな見出しをつけるか・どれくらい流すか、
常にフィルターがかかっている。
どんなに公平に扱おうとしても、そもそもニュートラルってありえないから。
だから新聞社も雑誌もネットニュース配信元も、
「ウチは左派」「ウチは右派」「ウチは、真ん中よりやや左」とか、
おおっぴらに言えばいいと思う。
要は、読者の側も、「自分はいま、右寄りの報道を読んでるな」とか
「比較的中間の層はどう考えてるのかな」とか
認識しながら受け取れればいいんだと思う。
問題は、それを自覚してない場合。
すごくヤバいと思うのは、報道する側も受け取る側も、それをあまりにも自覚せずに
「自分は偏ってない。中立で普通」と思ってしまってること。
(または「我こそは不偏の正義」と思ってること)
これは、左も右もどっちも危険と感じます。
というわけで。
「スタンスを明確にした上で正々堂々と主張する神奈川新聞のように、
他のメディアも頑張ってほしい!」という願いを込めて、
勝手に応援・拡販運動始めました
(もちろん神奈川新聞から一切のお金は受け取っていません笑)
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【当ブログ内関連記事】
2015年8月14日UP記事 【シェア】予約開始! 神奈川新聞社の連載「時代の正体」が単行本化 ↓
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シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。
筆者が知る数少ないアラビア語です。
ここでの出会いと、ここまで読んで下さったことに、感謝をこめて。
シュクラム!
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