オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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「賛成議員を落選させよう」。でもそれだけでいいのか? 70年越しの宿題=「軍隊を持つのか・持たないのか」に向き合おう。







まずは、意思表示。「で、自衛隊はどうするの?」積み残した課題






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共同通信 安保法案についての最新世論調査(2015919日・20日実施)

「国会審議は尽くされていない」79.0

「国民への説明は十分ではない」81.6





最後は国民の懸念を数の力で押し切る形で

成立した安保法案。





所詮は、どんな政府でも100%完璧なんてありえないんだから、

最悪じゃないものを選択し続ける、

民意をなるべく反映させ続けるように

していくしかないのが民主主義。


それを地道に続けていくことだけだと思います。




まずは当面、法案を成立させた議員を支持しない

という形で意思表示をしたい。





参考サイト:


2016年夏の参院選へ向けて「賛成議員を落選させよう」FB

https://www.facebook.com/rakusen2016?notif_t=page_invite_accepted


過去最高の投票率「77%」超えを目指す 

総合政治サイト「選挙ドットコム」FBHP

https://www.facebook.com/thesenkyo

http://go2senkyo.com/







ただ、自民党が次の選挙で敗北して、

野党勢力が政権を執ったとしても、

それで「悪者を退治してメデタシメデタシ」

とはならないのではないか。




仮に安保法制を葬ったとしても、

私たちが直面する問題がある。


「これから先、日本は平和国家としてやっていくのか? 

軍隊を持つのか・持たないのか?」ってこと。




「じゃあ、自衛のための軍隊も持たないのか? 


本物の丸腰でいくと腹を括れるのか?


それとも最低限の自衛のための軍隊は持つのか?


そしてなにより、日本は何を目指していくのか、

国際社会でどんな貢献をしていきたいのか?」






これを一回きちんと決めなくちゃいけないと思うんです。





ここで、いささか挑戦的かもしれませんが、

どうしてもご紹介しておきたい本があります。







「軍隊を持つか・持たないのか?」どちらも選ばずに誤魔化して来たことが安保法案を招いた




今井 一(いまい・はじめ)さん著

「『解釈改憲=大人の知恵』という欺瞞  

 九条国民投票で立憲主義を取り戻そう」

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この本のキモは、冒頭の「はじめに」にすべて凝縮されています。


本質ど真ん中を突いている指摘だと思いますので、

長いですが引用させていただきます。


(なお、この本の発行は2015815日。

 安保法案が衆院を通過した直後です)





**引用ココから***




”安倍晋三率いる自民党議員が圧倒的な多数を占めている国会では、

連日、安全保障関連法案(安保法制、いわゆる戦争法案)を

審議しています。



その最中、元自衛官の女性・Fさんが発した

長文のメールが私の元へ届きました。



その中の一節を紹介します。





「九条まもれ」と言いつつ解釈改憲を認め続けてきた護憲派こそが、

安倍安保法制を呼び込んだと言っても過言ではないと私は思います。


……解釈改憲をこのまま許して安保法制が動き出すくらいなら、

自民党の九条案が憲法改正国民投票で可決される方が

私にとってはずっとマシです。





彼女の言葉を瞬間的に否定したり

馬鹿にしたりしないでいただきたい。



この一文は決して感情に書かれたものではありません。

深く考え抜いたうえで発した言葉です。





Fさんは、制定されようとしている安保法制にも

自民党の九条改憲案にも反対しています。


その立場から「(解釈改憲を許すくらいなら)

国民投票で可決される方がずっとマシ」と記しているのです。




彼女は、立憲主義と平和主義は異なる価値観である

ということを理解しており、この二つを一緒くたにして

「九条と戦争・平和」について語る人が多い中、

これを分けて考えているのです。




立憲主義と国民主権の擁護を叫ぶなら、

彼女の言うことに道理があるのですが、

いわゆる護憲派のなかで、

立憲主義と平和主義を分けて考える意味を

理解している人が、いまどれだけいるでしょうか。





A


憲法九条は「一言一句変えてはならない」と主張するなら、

現に存在する自衛隊の違憲の「戦力」をなくし、

災害救助に特化・再編する。自衛のためでも戦争(交戦)はしない。




B


自衛隊員が侵略に抗するために「人を殺したり、

自身が殺されたり」すること認め、強いるのならば、

憲法に自衛隊の存在と活動について明確に記して、

「戦力保持・交戦は違憲」のレッテルをはがす。






解釈改憲をやめ、立憲主義と国民主権をまもるなら、

私たちは主権者としてABどちらかを選ぶしかなく、

護憲派の人たちも、ただ「九条まもれ」とか

「戦争反対」と叫ぶだけでなく、このことで

自身の考えを示さねばなりません。




これまで、半世紀以上にわたって続けてきた、

どちらも選ばずに曖昧なままやり過ごすという

「大人の知恵」はもうもたない。



それは、究極の解釈改憲をごり押しする隙を

政権に与えます。



そして、日本は憲法九条を護持したまま、

どこかの戦争に突入することになり、

自衛隊員の命と人権を奪う大きな罪をつくることになります。





自民党が民主党から政権を奪い返して以降、

「平和主義」や「言論・表現の自由」を侵す流れが

勢いを増していますが、こうした状況を招いた原因・結果を、

好戦的な自民党・安倍政権にのみ押し付けるのは間違っています。




本当に裁かれるべきは、

主権者である私であり、あなたなのです。






私たちは、この七〇年間、「戦争と軍隊」について

真正面から向き合って、考え、話し合い、

答えを出すことをしませんでした。


そして、歴代の政権が進める再軍備の解釈改憲を

「大人の知恵」として受け容れてきました。




憲法に「戦争放棄・軍隊不保持」を謳いながらの

そうした姿勢は自己欺瞞であり、

解決すべき問題からの逃避でしかありません”







***引用ココまで**






ココに書かれている主張について、私は99%賛同です。




9条があるのに軍隊があるという「違憲状態」を、

9条をまもれ」と言う人たちも

「大人の知恵」として容認してきた。


「自衛隊は軍隊じゃないから」と言い変えて。




そうやってうやむやにしてきた結果が、

いまの安倍政権に「究極の解釈改憲をごり押しする隙」を与えた。



もう2度と、その時々の政権の解釈で

恣意的に使わせないように、

「軍隊を持つのか・持たないのか」、

どっちかハッキリ決める必要がある。



70年間答えを出さずに来たこの課題に、

国民投票できちんと結論を出そう――

というのは、本当にその通りだと考えます。








簡単に答えが出ないからこそ、「準備体操」を始めよう。





もちろん、これはそうそう容易く結論を出せる話ではないと思います。




70年もの間ずっと積み残してきた戦後日本の「宿題」は、

そんなに簡単に片づけられるもんじゃない。



それでも、私たちはこの宿題をもうこれ以上

先延ばしにすることは出来ないと思うのです。



国民的合意のないまま、自衛隊員が法的に

宙ぶらりんの状態でかつてない危険に晒されるのも、

沖縄に日米安保のしわ寄せが集中する状態を続けるのも、

このまま放置なんかできない。



回答期限を5年とか10年とか先に猶予すべきじゃない

のではないでしょうか。






当面は、まずは来年夏の選挙で、自公政権と安保法制にNO





そして同時に、簡単に「解」の見つからない

この「宿題」にケリをつけるための議論も、

少しずつ深めていく必要があると思うのです。








byしゅくらむ


シュクラムは、アラビア語で「ありがとう」。

筆者が知数少ないアラビア語です。

ここでの出会いと、ここまで読んで下さったことに感謝をこめて。

シュクラム!



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by shuklm | 2015-09-23 20:42 | 安保法・安全保障・日米関係/戦争と平和 | Comments(0)