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【時事】ココがヘンだよ安保法制3・「ヤバくなったら敵前逃亡」では、国際的信頼も自衛官の安全も保障できない

「新たな安保法制によって自衛隊員のリスクは高まることはない」防衛相が断言(5月23日付神奈川新聞) 

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その根拠のひとつとして、「戦闘行為が始まったり危険が生ずれば、活動中止や地域変更などができるから」との説明。


「危険になった場合は引き揚げる」と明言(5月24日NHKスペシャル)

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いやいや、それってつまり「ヤバくなったら敵前逃亡する」ってことですよね?

他の国の軍隊を置いて、自分達だけは危険な場から退避する、と。


本当に現場でそれやったら、「じゃあお前ら、なんでココに来たんだよ? 

イザって時に逃げるくらいなら最初から来るなよ!」ってハナシ。

アメリカとかの「同盟国」のみならず、世界中からも信用されなくなるんじゃないか?

それじゃ一体なんのために派遣するのか?


大体、そんな危険な状況になってから安全に撤退なんて可能なのか。

撤退戦のしんがりが一番犠牲が多くて困難なのに。

なにより、現場の部隊の士気が保てないんじゃないか。

それこそ自衛隊員を無用な危険に晒すことです。



いったい政府は、自衛隊員の命を何だと思ってるのか?と言いたいです。



新しい任務によってどういう危険が生じるのか、政府にその覚悟があるのか、そこをきちんと論議して語ってほしい、と現役自衛隊幹部も言っています。


神奈川新聞5月15日付

「揺らぐ不戦の誓い」「高まる危険 議論されず」

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"「駆け付け警護」って、実際はああいう過酷な任務なんだよ」。

陸上自衛隊幹部が最近日本で公開された米国映画を例に挙げ、解説した。

米軍兵士が敵に取り囲まれ孤立する緊迫のシーン。銃弾が激しく飛び交う現場に、武装ヘリや装甲車で救援に突入する――。

「小銃を持って駆け付ければ敵が逃げていくなんて、そんな甘い世界ではない」"



"武装集団に襲われた国連要員らを助けに行く駆け付け警護。

政府は国連平和維持活動(PKO)協力法の改正によって可能にする考えだ。

幹部は「相手を圧倒するような強力な作戦を展開しないと救出できないが、容認されるのか」と疑問を投げ掛け、「それができないなら意味のない議論だ」と断じた。"



"与党協議を注視してきた別の幹部も「生々しい議論から逃げたままだ」と失望を隠さない。"



"国際紛争に対処する他国軍への後方支援では、、自衛隊の活動範囲は従来の「非戦闘地域」から「現に戦闘行為を行っている現場(戦場)以外」に拡大されるが、この幹部の目には「定義や線引きがあいまいな単なる政治用語」のように映る。"



"「どういう危険があるのか説明しないと始まらない。政府にその”覚悟”があるのか」"





ただ、最終的には、自衛官にリスクが増えるかどうかだけの問題じゃないと思うのです。

「リスクが増えても、やらなくちゃいけないことがある、だからお願いします」と、自衛隊員に対して政府が正面から説得できる理由があるのかどうかではないでしょうか。


そこまでして彼らに命を懸けさせるべきミッションを、私たちは決めてない、というのが一番の問題だと思います。




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※タイトルを変更し文章を補いました(2015.5.25)

byしゅくらむ


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by shuklm | 2015-05-25 07:25 | 安保法・安全保障・日米関係 | Comments(0)