オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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「日本の友人たちよ、道を誤ってくれるな」。日本人だからこそ出来ることがあると教えてくれた、”中東からの眼差し”。



私自身が中東の人たちから直接聞いた言葉、

あるいは友人が聞いた言葉から、


日本へ期待されていること・日本人だからこそできること」を、

改めて確認しておきたいと思います。







■■20026月、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区を

  ツアーで表敬訪問した際に、贈られた言葉■■




トゥルカレムの知事



「この街は、かつてイギリスから4万ポンドもの爆弾で攻撃されて、

 破壊されたことがあります。

 その痕が、まだ残っています。

 

 今もイスラエル軍の攻撃で、小学校も警察署も、何度も破壊されている。



 そういうこの街に、日本の援助で病院ができたことに、

 とても感謝しています。

 ぜひ観て行ってほしい」。


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知事との会見の後、難民キャンプでは、子供たちから大人まで、

「ヤバン(日本)! ヤバン!」という大合唱で、大歓迎を受けました。






ベツレヘムの知事



「パレスチナ人は、日本を心の支えにしている。


 日本は、ヒロシマ・ナガサキを経験して、

 あれほど悲惨な戦争によって廃墟になりながらも、

 立ち直ってきたからだ。



 私たちも、この廃墟の中から、いつか必ず再建する。

 

 平和の実現のために、

 日本政府と日本の市民に手を貸してほしい。



 日本人の良心に期待している」。








■■パレスチナ自治区のガザ地区で、友人が聞いた言葉■■




ガザ地区の農民詩人、サイード・ダウールさん




「日本人は、あらゆるものを発明した。


 我々はイスラエルに対して抵抗を続けてきたが、

 それでは、平和を発明することはできなかった。


 ぜひ、平和への第三の道を発明して欲しい」。





ガザ地区でツアーを案内してくれたパレスチナ人コーディネーター



「私達が求めているのは、ODAではない。

 結局は、イスラエルに破壊されてしまうからだ。


 求めているのは、東ティモールで日本がやったようなサポートだ。


 東ティモールでできて、なぜパレスチナではできないのか。

 ぜひそういうことをやって欲しい」。








こうした日本への思いを抱いているのは、

パレスチナの人たちだけではありませんでした。





日本に帰ってから、イラク戦争を止めようと活動する過程で、

多くの中東出身の人たちの声に触れる機会を得ました。





駐日イラク大使 カシム・シャキルさん

 


(イラク戦争直前、200212月、東京での講演より)



「日本が協力しなければ、アメリカは

1991年の)湾岸戦争は出来ませんでした。



 日本が反対すれば、アメリカはイラク戦争を強行できません。


 ぜひ、日本の皆さんの力を貸してほしい」






シリア人留学生の友人の話


 

「シリアでは、政府批判もできないし、

 選挙の自由もない。

 反政府デモをすれば逮捕される。

 私の友達も、10年間監獄に入れられている。



 だけど日本は、『自由民主』の国でしょ。

 

 なんで日本人はそんなにアメリカの肩を持つんだい?

 日本のいいところ一杯あるのに。




 アラブは皆、日本が大好きなんだよ。


 日本人は、時間と約束をきっちり守るし、

 仕事も丁寧だから、信頼できる。


 日本人は、いい加減なモノ造らないでしょ。

 だから日本製品は人気。

 

 あっちでは皆トヨタに乗ってるよ。



 アメリカと戦争して、

 あんなにメチャクチャにやられたのに、

 こんなに(渋谷の街を指さして)

 豊かな国になって、凄いってみんな思ってる。




 日本は『戦争をしない国』でしょ? 

 だから、特別。


 イスラム教でもキリスト教でもなくて、

 ヨーロッパでもアメリカでもない。


 同じアジアで、違う立場でアメリカに

 物を言えるのは日本だけじゃないの?



 だから、間違わないで欲しいんだ」







総じて、中東の人たちは、

「平和国家・日本」、「アジアの兄弟としての日本」に対して、

「日本の友人たちよ、どうか道を誤ってくれるな」と、

祈るような、血族に向けるのにも似た思慕の念を寄せてくれていたのです。








だけれども、

私たち日本の人間は、こうした思いに充分に応えられてきたのでしょうか?








2003320日、イラクへの米軍の空爆が始まった夜、

シリア人留学生の男性は、泣きながら電話をかけてきました。



「なんでイラク人を殺すんだ!

 なんで?!


 なんで日本人は同胞を見殺しにするんだ!! 」




最後は英語とアラビア語まじりの怒号と号泣で、

私には意味を聞き取ることは出来ませんでした。







あのアフガン・イラク戦争の過程で、

中東の見知らぬ人たちからの友情を

いったいどれほど失ってしまったのかと、

正直、ずっと暗然たる思いでいました。







それにもかかわらず、今回、

拘束された日本人2人の無事を願って、

多くのイスラム教徒の人たちが祈りを捧げたり、

解放を求める声明を発してくれました。





例えば、イスラミックセンタージャパンの声明(122日付)。


忘れないために貼り付けさせていただきます。





(日本人の人質を即時に無条件で解放するよう求める理由として)


”・日本は、パレスチナとイスラエルが紛争をしている際に、

パレスチナに対して支援をする等、多くの場面において、

相対的に公正な立場をとってきました。


欧米社会から激しい圧力があったにもかかわらず、

日本は長年このような公正な姿勢を貫いてきました。”




”・日本はパレスチナにとって、最大の援助国です。


ガザ地区、及びヨルダン川西岸地区において、

数多くの復興プロジェクトを実施してきました。


それらは、日本政府及び日本の団体からのみの資金援助によりなされてきたのです。”




”・しかし、おそらく最も重要な理由は、

日本はイスラム国を含め、いかなる国に対しても

宣戦布告をしない世界で唯一の国であるということです。


なぜならば、日本の領土が侵された際の自己防衛の場合を除いて、

いかなる軍事活動も、憲法によってはっきりと禁止されているからです。”




全文はコチラから読めます↓

https://m.facebook.com/islam.japan/posts/802492113156463






私自身が中東の人たちから直接話をきいたのは

2002年から2005年頃、

10年も前の話ですが、


この声明にも表れている通り、現在時点でも、

「平和国家」日本への期待はほとんど変わっていないと感じます。








今度こそ、

彼らの思いに背を向けてはならないと思うのです。














※誤字訂正し、文章一部加筆させていただきました 。(2015.2.9)



【関連記事】親日感情、中東から見た日本、日本へ期待すること


201489UP   日本は、「アジアの兄貴分」。

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2014823UP  トゥルカレム難民キャンプ ・子供たちの歓声

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2015110UP  旅のタイムカプセル↓

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byしゅくらむ



※「シュクラム」はアラビア語で「ありがとう」。

 筆者が知数少ないアラビア語です。


ここでの出会いと、ここまで読んで下さったことに感謝をこめて。

シュクラム!







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by shuklm | 2015-02-08 20:11 | はじめての方はコチラからご覧ください | Comments(0)