オトナの社会科・中東からの声を手掛かりに。

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【時事】IS(イスラム国)による人質殺害:後藤さんの思い・世界中の人達が寄せてくれた思いを、無駄にしないために。

思い、届かず…。でも、忘れない。

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どうにもやりきれなさで、いまだ適切な言葉を見つけられないままなのですが。



私自身、いわゆる「紛争地」の、銃声が聞こえる現場一瞬でも行ったことのある身としては

とても他人事とは思えませんでした




後藤さんには、本当に無事に帰ってきてほしかった。




いったい何が起こっていたのか、

後藤さんが命懸けで見聞きしたこと・伝えたいと思ったことを、

彼自身の口から聞く機会を得たかった。




一時、解放も近いと報道され、

国境近くまで一度は連れて来られていたという情報も有り、

どうしてあと一歩及ばなかったのか…、


本当に残念としか言いようがありません。





今は、とにかく、ご家族のことは、そっとしてあげておいてほしい。






本日付で新たに、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)より、

「後藤健二さんら人質殺害を受けての緊急声明」(日本語・英語)がリリースされているので、張らせていただきます。(アラビア語は後ほどアップ予定とのことです)


*******************

後藤健二さんら人質殺害を受けての緊急声明


私たち日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)は、日本人人質事件の発覚後、2通の声明文とビデオメッセージを通じて、後藤健二さんと湯川遙菜さんの解放を関係者に求めてきました。しかし湯川さんに続き、後藤さんを殺害したとする映像が公開され、私たちは深い悲しみでいっぱいです。

後藤さんはこれまでに世界各地で苦しむ人びとの側に立ち、事実を伝えることでジャーナリズムの役割を果たしてきました。公開された映像が事実であるならば、後藤さんが否定してきた理不尽な暴力により、 命を奪われてしまったことになります。

なぜこのような事件が起き、そして繰り返されるのか、「報復」は憎しみと対立を煽るばかりです。暴力による負の連鎖を断ち切るために、原因を追求し、私たちは賢明な平和的手段で解決することを訴えます。

今も世界各地では戦闘や空爆が続き、犠牲者は増え続けています。暴力から尊い命を守ること、それが後藤さんがジャーナリストとして命をかけて伝えたかったことではないでしょうか。後藤さんと湯川さんのご冥福を祈ると同時に、彼らの犠牲が最後となることを祈ります。


201521

日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA


Emergency Statement upon the Execution of Hostage KenjiGoto

We, the Japan Visual Journalist Association (JVJA),appealed to those concerned for the release of Kenji Goto and Haruna Yukawathrough two statements and video messages. However, we are now filled with deepsadness following the publication of videos showing the execution of Mr Yukawaand Mr Goto.

Mr Goto stood always on the side of the people sufferingaround the world, and fulfilled his role as journalist to convey the facts. Ifthe footage released is indeed real, Mr Goto's life was taken through the verywanton violence which he had disavowed.

Why did such an incident occur, and why is itrepeated? Revenge serves only to exacerbate hatred and conflict.In order to break through the negative cycle of violence, we must examine theroot causes, and call for resolution through prudent, peaceful means.

As fighting and bombing continues throughout the world,the number of victims continues to increase. Protecting precious human lifefrom violence is what Mr Goto as a journalist wanted to convey, even at risk tohis own life. While expressing condolences for Mr Goto and Mr Yukawa, we praythat they will be the last to be sacrificed.

February 1, 2015

Japan Visual Journalist Association (JVJA)


*****引用ココまで*********




このニュースに際し、

日本ヨルダン友好議員連盟会長のアリ・ベニアタ議員が、

「悲しい知らせに激しいショックを受けている。ヨルダン政府にも責任がある」と

語ったことが報道されましたが、貴方たちのせいではない、と言いたい。




「お詫びしたいのは、私達の方です。

 貴方たちを難しい立場に追いやってしまった。

 悪いのは、『テロリスト』。


 交渉に尽力してくれたヨルダン政府と、

 日本人の身を案じてくれたヨルダンの人たちに感謝しています」と伝えたいです。




交渉材料にされたヨルダン人パイロットのムアーズ・カサースベさんの安否は

未だ確認されておらず、

ヨルダンの人たちは今も辛い状況の中にあると思います。



これ以上、卑怯な暴力によって奪われる命がないよう、願っています。





そして、後藤さんの解放を目指して、世界中で声を挙げてくれた人たち、

今日、一緒に悲しみ、哀悼してくれている人たちに対して、

あらためて、御礼を伝えたい。






そうだからこそ、後藤さんの思いや、、

後藤さんを通じてつながり広がったこの思いを、

どうしたら活かしていけるのか、ということを考えたい。






少なくとも、アメリカなどが主張するような「軍事力での制圧」や

「テロリストの殲滅」では、解決しないと思うのです。





私自身は、長年現地を取材してこられたジャーナリストの方々と比べれば、

パレスチナ・イスラエルに行ったといっても、

13年も前、ほんの数日、ツアーで訪問しただけで、大したことが言える立場ではありません。



しかしそんな自分でも、

20026月、ジェニン難民キャンプで、イスラエル軍戦車の砲撃音に囲まれ、

300メートル先まで迫ってくる自動小銃とライフルの銃撃音を聞く体験をしましたが、

それでも、「軍隊に救出」してもらおうなんて毛頭考えていませんでした。



そこまで行ったのは、何が起こっているのか自分の目で確かめたい、

自分に何ができるのかを少しでも知りたい、と思ったからでした。



「自分の身に何があっても、決してシリアの人たちを責めないでください」という

メッセージを残して現地へ向かった後藤さんも、

同じ思いだったのではないかと、僭越ながら推察します。





だから、

「軍事による解決」には持って行ってほしくない。





今国会召集前から、政府が「集団的自衛への参加や、邦人救出を検討する」と報じられていましたが、

後藤さんたちの死を奇貨としてこうした動きが進むようなら、

もちろんストップをかけないといけない。




ですが、でも。

「じゃあ、IS(イスラム国)をこのままほっといていいのか?」という問いは残る。





ここぞとばかりに政府を批判するのは簡単ですが、それだけでは解決しないと思うのです。





これから先、IS(イスラム国)といった「過激派」とどう向き合っていくのか、

ということは、不問には出来ない。





なぜ、若者が「IS(イスラム国)」やアルカイダ等の「過激派」を目指すのか。


いまもなお「先進国」から次々と集おうとする人たちや、

あるいは自国で「過激派」に呼応して行動を起こそうとする人たちに対して、

どうすれば有効なのか。






日本がこれまでやってきた支援や、これから期待されている支援について、

ひとつずつ確認しながら、

拙いながらも、後日、あらためて書いていきたいと思います。










byしゅくらむ




※「シュクラム」はアラビア語で「ありがとう」。

 筆者が知数少ないアラビア語です。


ここまで読んで下さったことに感謝をこめて。


シュクラム!








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by shuklm | 2015-02-01 20:29 | 時事・ニュース | Comments(0)